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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

『百年恋歌』・イルミネーション・お湯わり

2006-12-05 14:47:21 | よしなしごと
 以下は、昨12月4日の出来事です。 

 映画の試写会に行く。
 ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の『百年恋歌』(原題『最好的時光』)。

     

 ひとりの監督による、三篇からなるオムニバス形式の作品だが、主演(スー・チー&チャン・チェン)も脇役も三作を通じて同じである。しかし、時代とシチュエーションは全く異にする三つの物語である。

 タイトルどおり、百年の恋物語で、時代は、1911年、1966年、2005年にわたり、それぞれの恋が描かれる。
 ただし作品における順序は、66年、11年、05年の順である。そして真ん中の11年は、意図的にサイレントの形をとる(ただし、音楽はシンクロしている)。

 映画の内容や評価については触れないでおこう。私自身、今もそれを反芻しつつあるのだから・・。

 名古屋地区での上映は、07年1月、シネマテークにて。

 試写会場を出ると、冬の陽はもうすっかり暮れなずんでいた。
 そこで、恒例の名古屋駅頭のイルミネーションの撮影に。


     

     


 

 今年のそれは、上段中央に巨大スクリーンがあり、その内容とそれを取り巻く並木の色あいが変化するのが特徴。
 それらの変化を全て収めたかったが、何せ今年いちばんの冷え込み、カメラを持つ手も凍えてくる。

 その後、知り合いの通称、「りりこ@マタハリさん」のお店「ロジウラのマタハリ・春光乍洩」へ。
 焼酎のお湯割りなどすすりながら、りりこさんといろいろな話を。
 だいたいは映画の話題なのだが、この日はそれに続いて、最近の若い人達の政治アパシーと、ネット上での右翼的恫喝などについてが話題となる。

 実際のところ、2ch的なネウヨの人たちが攻撃するほど、若い人達のなかには左翼志向の人はいないようだ。

 いずれにせよ、自分たちの未来を語り、それへと自己を投企するという意味での広義の政治が失われつつあるということは事実だろうと思う。
 これは重い課題だが、やはり、私としては語り続けるしかない。

 外へ出ると、寒気のなか、先ほど写したイルミネーションの裏っ側のツインタワーが黒々とそびえ立っていた。
コメント (1)
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