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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

冬の晴れ間のプロムナード・茜部

2006-12-16 15:43:05 | よしなしごと
 梅雨のような日々が続いていたが、昨15日は久々の好天であった。
 いつもはバイ・バイスクールで出かける所用だが、暖かい日射しの中を歩くことにする。

 所用をすませての帰り道、少し回り道をして、郊外の風情が残っているところを歩く。
 かつて、奈良は東大寺の寺領で、染料とするための茜草を栽培していたことから、茜部(あかなべ)と名付けられたこの一帯は、私が住み始めた40年前ぐらいは、まだ、車道を雉の親子が渡るほどののどかさを残していた。しかし、その後の高度成長の中で、どんどん都市化が進行し、田圃一反が潰されてビルやマンションが建つといった具合で、何年かしたら、遠景として見えていた長良川の花火も見えなくなってしまった。

 その後のバブル崩壊の中で、その勢いはとどめられ、まだ都市化されないままの地域が、まだら状に残っている。歩くにはそんなところがよい。

 

  いつももっと下流で見かける三羽のアヒルに出会った。日だまりの中で午睡をむさぼっている。
 物音を立てても目だけちょっと開けて、動こうともしない。
 「何だ、いつものおっちゃんか」などとほざいている。


   

 畑の隅に、もはや何の木か分からないくらい伐られてしまったのに出会う。
 これで来年も芽吹くのだろうか。
 多分大丈夫だろう。一見、木を虐めているように見えながら、そのじつ、あまり大きくして結局は除去することにならないよう、かえって木と長く付き合う知恵なのかも知れない。



  久しぶりの晴れ間、これを見逃してなるものかとどこも洗濯物の満艦飾だ。とりわけこの家のものは多い。二階から庭の隅々まで、日の光を一杯に浴びた洗濯物が幸せそうだ。

   

 家の近くの神社を通りかかる。木漏れ日が美しい。

    

 神社の近くにある茂みの中で、真っ赤に熟れたカラスウリを見つけた。草むらをかき分けて撮影し、戻ってみたら、ズボンの裾に何種類もの草の実が一杯くっついていた。いちばん取りにくいのは盗人萩の実だ。

 好天とはいえ、夕刻になると寒さが増す。

 夜、多くの子供たちが置かれた状況や、その子育てに苦悩する親たち、そして教師たちのとまどい、そんな現場の声とは一切関係がないところで、教育基本法の改正(?)が可決され、そして、防衛省への昇格法案も可決された。

 子供の頃、何かことあるごとに聞かされた教育勅語と、軍部や大本営という言葉が頭の中でぐるぐると回っていた。
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