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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

【フォトエッセイ】私の世界

2007-07-17 03:33:44 | フォトエッセイ
 「私の世界」といっても、私達の住んでいる世界とは一体どんなものかを明らかにしようという大それたものではありません。
 また、私の世界観を語ろうという試みでもありません。

 まさに、ごく狭い、私の視野の先にあるものを写真で並べたに過ぎません。つまり、私の部屋から、私が日常的に眺めているものを切り取ってみたものなのです。

 そんなことになんの意味があるのかは知りません。おそらくは、ある種の自己顕示欲のバリエーションでしょう。
 しかし、ひょっとしたらこの毎日見ている光景は、気がつかないうちに、私に視野狭窄症をもたらしているのかも知れません。

 


 まずは、私の部屋(二階)の南側の眼下の光景です。
 これは南東部分で、折から、ムクゲが咲き始めています。

 

 続いて南西部分です。この木、何だか葉の形状からお分かりですか?
 なのです。いつの間にか生えていて、放って置いたらどんどんでかくなって、まあ、緑陰になるからいいかと思っていたのですが、近年は、大量の虫が発生するので、それとの格闘です。
 
 蚕の餌として最適であるだけあって、それに似た虫たちがわっと押しかけます。
 多分、梅雨明け頃に、戦いの火蓋が切られるはずです。

    

 今度は、反対、北側の眼下です。
 私の辺は、市街地と田園地帯がせめぎ合い、まだらになっているところですから、これは田圃です。

 真ん中あたりに区分がありますが、向こうは稲作、こちらは休耕田です。休耕田にのみレンゲの花が咲くのは前に書きました。

 

 次いで、窓の北西部にあるモルモン教会の建物です。
 自転車に乗った教徒の若者たち(大半がアメリカ人みたい)が、元気に布教に出かけます。成果の程は分かりません。

 もうすぐ、お盆になると、この教会の庭を借りて、地域の子供会などの盆踊りがおこなわれます。
 モルモン教と盆踊り、なんか面白い取り合わせですね。

 

 また南側へ戻ります。今度は遠景です。遠景といっても30メートルほどしか離れていない建物ですが、これは岐阜の南部ではまあまあの評判をとっているケーキ屋さんの上部です。

 一階部分ではケーキの販売を行っているほか、カフェもあります。
 結構、若いお客さんで流行っています。

 

 今度は、同じく南の部分の中景です。要するに、私の家の隣家です。
 隣家といっても人家ではなく、材木屋さんの倉庫のようなものです。
 この材木屋さん、もちろん私の知り合いですが、いわゆる銘木の専門店で、文化財級の社寺仏閣の建造や修理の材料、仏壇、邸宅、門札などから、華道の作品に添える木冊などに利用される木を扱っているようです。

 

 最後ですが、これのみ部屋から出て、上の材木屋さんのが在庫している木をとったものです。
 ホラ、真ん中あたりの木に、「青ヒバ 能面用」と書いてあるでしょう。
 「青ヒバ」というのは木の種類で、その用途はあの能面なのです。やはり銘木屋さんでしょう。

 こんなものを見ながら暮らしています。
 私が、清く、正しく、美しくあることが出来るのは、こうしたもののせいでしょうか。
 何だか、始めの謙虚な姿勢から変わってきましたね。

<付録> 今日の時事川柳

     グラグラが即ピカドンになる怖さ
     原発をナマズが支配する悪夢

 今回の地震は、建設時の想定震度を越えるものだといわれています。


コメント
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