本を読んでいたら、何やらフワーッとしたものがページの上に漂ってきた。綿埃かと思ってつまんで片付けようとしたが、指のつまむ動作の風圧だけでスーッと逃げるように移動する。私の呼吸に対しては、まるで嵐にでも遭ったように舞い上がる。
この大きさ
慎重に慎重に捕まえた。
少し褐色を帯びたこの埃のようなものは、直径一センチに満たないぐらいだが、よく観ると、何やら白い核のようなものがあり、それから不規則な放射状に細い繊維状のものが出ているようなのである。
空中を漂う様は、何か小動物のように自分の意志で飛んでいるように見えるが、捕らえて空気の移動がない場所に静かに置くと動く気配もなく、何やら植物の種子のようにも見える。
これはひょっとして、名前だけは聞いたことがあるケサランパサランではないだろうか?
少し拡大
ネットで参照してみると、どうも曖昧なことしか書いてない。ただしそれらの中で、形状も大きさも私が捕らえたものとそっくりな写真が出ていて、「ア、これだ」と思った。
厳密に言うと、その写真のものはほぼ純白なのに、私のものはやや褐色気味なのが相違点である。
もう少し拡大
で、私としては、これがケサランパサランだと勝手に決めたのであるが、それらについて書かれたものを読むと、それを捕らえると幸せになれるのだが、ただし、人にそれを語ったらその効果はなくなるとある。
今度は黒革の財布の上に乗せて
従って、こんなものは無料で公開したりすることなく、然るべき拝観料を請求するのが当然なのだが、変なものを見せて後から料金を請求する悪質な連中と間違えられても困るので、今回はとくに無料で公開することとした。
こんなものを観ることができるのも、全て私の博愛精神のなせるわざと、ありがたく拝観されるよう要請する次第である。
この大きさ
慎重に慎重に捕まえた。
少し褐色を帯びたこの埃のようなものは、直径一センチに満たないぐらいだが、よく観ると、何やら白い核のようなものがあり、それから不規則な放射状に細い繊維状のものが出ているようなのである。
空中を漂う様は、何か小動物のように自分の意志で飛んでいるように見えるが、捕らえて空気の移動がない場所に静かに置くと動く気配もなく、何やら植物の種子のようにも見える。
これはひょっとして、名前だけは聞いたことがあるケサランパサランではないだろうか?
少し拡大
ネットで参照してみると、どうも曖昧なことしか書いてない。ただしそれらの中で、形状も大きさも私が捕らえたものとそっくりな写真が出ていて、「ア、これだ」と思った。
厳密に言うと、その写真のものはほぼ純白なのに、私のものはやや褐色気味なのが相違点である。
もう少し拡大
で、私としては、これがケサランパサランだと勝手に決めたのであるが、それらについて書かれたものを読むと、それを捕らえると幸せになれるのだが、ただし、人にそれを語ったらその効果はなくなるとある。
今度は黒革の財布の上に乗せて
従って、こんなものは無料で公開したりすることなく、然るべき拝観料を請求するのが当然なのだが、変なものを見せて後から料金を請求する悪質な連中と間違えられても困るので、今回はとくに無料で公開することとした。
こんなものを観ることができるのも、全て私の博愛精神のなせるわざと、ありがたく拝観されるよう要請する次第である。