1月に比べ、2月はお出かけが多いのです。
高校時代の同級生数人と、一泊の予定でうすずみ温泉(淡墨の桜の近く)へ行きました。途中の道路状況はどうかな、雪はどうかななどと思案をしながらの道中。「スリップ で車転落。老人数名が死傷」というニュースがあったら私たちのことと覚悟を決め、「死」の方に入るか「傷」の方に入るかも運次第と開き直ったのが良かったのか、道はスイスイ。
しかし、北上するにつれ次第に雪景色に。目的地のうすずみ温泉は雪山に囲まれていました。
でも着いてしまえばこっちのもの、いざ、温泉三昧、酒三昧、話三昧の世界へと突撃。
夕食で飲んで、部屋へ帰ってまた飲んで、持ち込みの日本酒も焼酎もスッカラカン。廊下の自販機でビールを追加という始末。
酒も弾めば話も弾む、政治、経済、歴史に文化、音楽、絵画に色恋沙汰、すべてが肴で冬の宿はシンシンと更けゆくといった次第。
翌20日は帰途、横蔵寺の即身成仏のミイラを拝観。このミイラ、若い頃から もう数回会っていてすっかり顔見知りで、私を見てにっこり笑っていました。
さらには西国三十三番満願霊場の谷汲山華厳寺へ。平日なのに意外と多い人出に驚いていると、巡礼一行の先達の女性が朗々と法螺貝を吹き鳴らしていました。
すっかり見とれていて写真を撮るのも忘れていました。
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いずれも深山の雰囲気を持った古寺、その放つエナジーはわれら不信心者をも戒めるかのようです。
負けてはならじと俗世間へと戻り、まずは食欲を満たすことに。谷汲山参道近くのしいたけ園ですき焼きセットを食べました。
すき焼きといってもここでは牛肉は脇役、主役は肉厚のしいたけ。そして野菜の数々。玉ねぎ、もやし、白菜、ネギと地の野菜が牛と椎茸のだしで程よく煮えるという次第。
醤油とザラメ砂糖だけのシンプルな味付けのセルフ調理、その素朴さがこの山里に合っていて「美味楽しい」(私の造語)のです。
旅はまだ続きます。
最後はもう一度温泉。
谷汲温泉。ここの設備は大したことはないのですがお湯がいいのです。入ってしばらくするとジンワ~リと温泉の成分が体の隅々から侵入してくるのがわかるのです。
食って、飲んで、喋って、温泉。なんという強欲なジジイたちでしょう。それが深山古寺をもうろついたというお話でした。
岐阜の中心部の男がひとり、郊外の男がひとり(私です)、各務原から来た男がひとり、そして岡崎から来た男がひとり、それぞれ10代なかばからの付き合いですからなんと60年の付き合いなんですね。
それで、誰が一番先に逝くかが当然問題。
最後に残った奴がいちばんたくさん香典を払わねばならないことに。
私は、貰うのと払うのとが釣り合う真ん中ぐらいに逝こうと考えています。
高校時代の同級生数人と、一泊の予定でうすずみ温泉(淡墨の桜の近く)へ行きました。途中の道路状況はどうかな、雪はどうかななどと思案をしながらの道中。「スリップ で車転落。老人数名が死傷」というニュースがあったら私たちのことと覚悟を決め、「死」の方に入るか「傷」の方に入るかも運次第と開き直ったのが良かったのか、道はスイスイ。
しかし、北上するにつれ次第に雪景色に。目的地のうすずみ温泉は雪山に囲まれていました。
でも着いてしまえばこっちのもの、いざ、温泉三昧、酒三昧、話三昧の世界へと突撃。
夕食で飲んで、部屋へ帰ってまた飲んで、持ち込みの日本酒も焼酎もスッカラカン。廊下の自販機でビールを追加という始末。
酒も弾めば話も弾む、政治、経済、歴史に文化、音楽、絵画に色恋沙汰、すべてが肴で冬の宿はシンシンと更けゆくといった次第。
翌20日は帰途、横蔵寺の即身成仏のミイラを拝観。このミイラ、若い頃から もう数回会っていてすっかり顔見知りで、私を見てにっこり笑っていました。
さらには西国三十三番満願霊場の谷汲山華厳寺へ。平日なのに意外と多い人出に驚いていると、巡礼一行の先達の女性が朗々と法螺貝を吹き鳴らしていました。
すっかり見とれていて写真を撮るのも忘れていました。
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いずれも深山の雰囲気を持った古寺、その放つエナジーはわれら不信心者をも戒めるかのようです。
負けてはならじと俗世間へと戻り、まずは食欲を満たすことに。谷汲山参道近くのしいたけ園ですき焼きセットを食べました。
すき焼きといってもここでは牛肉は脇役、主役は肉厚のしいたけ。そして野菜の数々。玉ねぎ、もやし、白菜、ネギと地の野菜が牛と椎茸のだしで程よく煮えるという次第。
醤油とザラメ砂糖だけのシンプルな味付けのセルフ調理、その素朴さがこの山里に合っていて「美味楽しい」(私の造語)のです。
旅はまだ続きます。
最後はもう一度温泉。
谷汲温泉。ここの設備は大したことはないのですがお湯がいいのです。入ってしばらくするとジンワ~リと温泉の成分が体の隅々から侵入してくるのがわかるのです。
食って、飲んで、喋って、温泉。なんという強欲なジジイたちでしょう。それが深山古寺をもうろついたというお話でした。
岐阜の中心部の男がひとり、郊外の男がひとり(私です)、各務原から来た男がひとり、そして岡崎から来た男がひとり、それぞれ10代なかばからの付き合いですからなんと60年の付き合いなんですね。
それで、誰が一番先に逝くかが当然問題。
最後に残った奴がいちばんたくさん香典を払わねばならないことに。
私は、貰うのと払うのとが釣り合う真ん中ぐらいに逝こうと考えています。