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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ある「ところてん」談義

2016-05-30 00:40:31 | 社会評論
    

 箸二本だって?笑わせんじゃないよ。うどんやそうめんじゃあるまいし、むかしっからところてんは箸一本で食うもんなんだよ。一本で食えるんだから別に二本使う必要なんてないじゃねぇか。それがところてんの文化ってぇもんよ。
 
 一本箸に素朴な酢醤油、それに胡麻なんぞパラパラってのが本道ってぇもんだ。老舗のくせに、箸二本出してるとこがあるって?そんなことするから自分とこの文化を自分で壊してんだよ。
 
 黒蜜をかける? 壇蜜なら許せるが黒蜜はいけないね。黒蜜ってえのはクズキリにかけるもんなんだよ。え?似てるからいいじゃないかって?冗談いっちゃあいけないよ。くずきりは山野で採れる蔦みたいな奴の根っこから作るけど(本物はだぜ)、ところてんは海藻から作るんだ。だから山海の珍味って、それぞれの習慣やマナーの違いってもんがあるんだよ。
 
 ところてんに味噌だって?オイオイ、いい加減にしてくれよ。そんなことしてたら、そのうちにマヨネーズやケチャップなんてぇのも出てくるぜ。え?なに?もうやってますって?
 ったくもう、世も末だね。死んだバァちゃんに聞かせたら、びっくらこいて生きけえってくるかもしれねえぜ。くわばらくわばら。

【おまけ】ガキのころ、ところてんはそこいらの駄菓子屋で10円で食えた。「一月(突き)10円で食える」ってぇ洒落もその頃のもんだ。え?突くってどうしてってか?あんねぇ、ところてんってのはね、寒天を固めたものを箱に入れて突き出して食べるの。
 え?そんなこといわれてもわかんない?どうして?スーパーにゆくと、みんなセットになってパックに入って売ってる?
 なら、それ食えばいいだろ。食わないよりましだから。
 なんだかじれったくなってきたから、これでおしまい。

コメント (4)
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