梅、桜、雪柳、連翹と木々の花は終わってしまい、唯一タンポポのみが、大きな株の中から複数の花を咲かせていたが、やっとツツジの花が開花し始めた。
白と赤の樹齢数十年という大きなツツジがそれぞれ一本ずつあるが、まずは白が開花しはじめた。この白には、何年か前からひと枝だけ赤い花をつけるのがあるのだが、それが毎年固定せず、前年とは違った箇所に現れるのがまったくもって不思議だ。
ツツジを眺めていたら、すぐ横の紫陽花の葉の上にいるアゲハを見つけた。まだ羽化したばかりと見えて、近づいても逃げない。いい具合に羽を広げたままで乾燥させているようだ。写真に収める。
しばらく後に見に行ったら、もうあちこち活発に飛び回っている。もうこうなったら頭囲にカメラに収まってはくれない。
ツツジはけっこう長い間咲いているから、蝶を始めいろんな昆虫がやって来ることだろう。いつぞやは、どこから来たのかクマンバチの群れがやっってきて、ひとしきり遊んでいった。
2月の末に開花し、3月10日頃には散ってしまった早咲きの桜は、今年は例年になくびっしりと実をつけている。この桜桃、佐藤錦ほど大粒ではないが、完熟すると結構美味しい。
この近所にやってくるムクドリやヒヨドリが、
「もうそろそろ食べどきだな」
「今年はいつもより早そうだ」
と、噂し合ったいるのを聴いたような気がして、例年のように不要になったCDを今年は10枚ほどぶら下げた。
鳥たちよ、最後の何日かはお前たちのためにこのCDは外すつもりだから、それまでは我慢しろよ。