六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

「人格や態度」っていわれても・・。

2007-07-10 16:38:19 | よしなしごと
 宙に浮いて行方不明になっている年金の払い主を救済(自分たちで資料をなくしておいて救済って、そりゃないんじゃないのってのはひとまずおくとしても)するための、年金認定第三者委員会というものが発足しました。

 やれやれこれで一安心、蟻が田圃で昼寝したと言うところですが、どうも、そうはイカのオツンツンのようです。

 向こうで必死に資料を探してくれたものはいいでしょう。
 こちらでそれを証明できる場合もいいでしょう。

 問題はそのどちらでもない、要するに客観的に認定する資料が全くない場合です。

 それでもお上は「救済」してくれると言います。
 なんという寛大なお心と、感謝感激アメアラレといいたいところですが、ちょっと待ちだのステーションなのです。

 

 資料がない場合にも、ちゃんと認定基準があるのです。
 梶谷委員長はこうおっしゃいます。
 「本人の人格や態度を見て総合的に判断する」と。

 人格や態度
 それ自身極めて主観的なものですから、誰がどうやって判断するのかはさておくとして、ということは、年金を払っていなくても、人格や態度が良ければ支給され、逆に、払っていても人格や態度が悪ければ支給されないと言うことなんですよね。

 年金の納付と人格や態度との相関関係は、私のようないささか論理能力に欠陥があるものには全く分からないのです。

 


 要するに、梶谷委員長のおっしゃることは、年金資料をなくしたお上に腹を立て、
 「一体、俺の年金をどうしてくれるんだ!」
 などと反抗的な人は、人格と態度に欠落がある人で、納付していても支給されないと言うことなんですよね。

 では、こんな風にすれば、納付していなくても給付されるというマニュアルを以下に示しますから、熟読の上、ご参考にしてください。

 


 「どうもどうも、ご苦労様でございます。
 この度は私の年金のために貴重なお時間を割いて頂きまして、何とも御礼の申し上げようもありません。
 いやア、お忙しいのですから、年金の資料などなくなったっておかしくはありませんよね。本当に、良くぞなくしてくださった。
 
 おまけに、その年金を、なんの役にも立たない箱物に投資して、挙げ句の果ては二束三文で売り払ったなんてことがあったとしたって、その間に、皆さんのお仲間のゼネコンさんが莫大な利益を上げていらっしゃるのですから文句を言う筋合いじゃあございませんよね。
 
 あれ、お召し物に埃が。いや、そのままそのまま、私がとって差し上げます。
 
 さっきから拝見していますと、なかなかご立派なご様子で。どちらのお生まれでいらっしゃいますか? え? 東京? 神田の生まれ?
 道理で凛々しくっていらっしゃる。それじゃぁ、ちゃきちゃきの江戸っ子じゃあございませんか。どうです、お寿司など。
 さ、さ、召し上がれ。召し上がれ。

 ところで、私めの年金の件でございますが・・」



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ツルハナナス(蔓花茄子)と六の時事川柳

2007-07-08 23:57:00 | 川柳日記
 道を歩いていて、綺麗だったのでつい撮したのですが、花の名前が分かりませんでした。
 知ってる人が、ツルハナナス(蔓花茄子)だと教えてくれました。
 巧いネーミングですね。そういえばひとつひとつの花は茄子そっくりです。
 参考までに下に茄子の花を掲げておきました。比べてみてください。
      
 

   

          


<今週の川柳もどき> 07.7.8

 説明の出来ぬお金が九千万
 不明朗埋めたつもりが不明朗
 取り巻きがそろいもそろい不良品
 擁護してまたも最後になす気か
 (赤城農相の不正、かばう首相)

 教育の場でも偽装が幅きかす
 (4月の学力テスト
   低い点数を予め抜き取り)

 大相撲あちらへわたす相談か
 (皇太子さんモンゴル行き)

 この時の日本の首相誰でしょう
 (洞爺湖サミット一年前記念式典)

 ひたすらにうつむいて投げ報われる
 (岡島米オールスターに)

コメント (3)
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笹の葉、サ~ラサラ~

2007-07-07 05:56:25 | よしなしごと
 七夕です
 写真は、名古屋の中心街で撮した飾り付けです。
 綺麗で整然としているのですが、どこか趣がありません

 

 幼少の頃、疎開先で迎えた七夕を思い出します。
 今生きていれば140歳ぐらいになる母方の祖父が、いつもは気むずかしくておっかないのですが、七夕の前日になると、竹藪から若竹を切ってきて、庭の隅に立ててくれました。

 もともとその家にいた私のいとこたちや、私同様の疎開者で、10
人近い子どもがいたのですが、思い思いに短冊(といってもそんなしゃれたものはなく、折り紙を半分に切ったものでした)に願いごとを書きました。

 「算数が分かるようになりたい」とか、「汽車の運転手になりたい」とか、「東京に行きたい」とかいったたわいもないものばかりでした。

 それでも七夕当日は、お婆さんが用意してくれた果物や野菜を縁側で囓りながら、いろんな話をしました。それがまた、とても楽しいものでした。

   

 今年の七夕で、やや感動的だったのは、私のネットでの友人、「すだちさん」が知らせてくれた、その地方のスーパーの短冊です。
 それには、中国からの出稼ぎの女工さんたちの幾分長い願いが記されているようです。

 私は即座に、昭和20年代から30年代にかけての集団就職の若者たちの望郷の念と将来にかけた希望を思い起こしました。

 すだちさんによれば、その短冊には
>>“希望”という漢字の後に、(中略)“家族”“健”“幸”が読めました(^^)
 と書かれていたそうです。

 遠く離れた家族の健康と幸せを祈る気持ちがこれだけでも伝わります。

 

 なぜ、この当たり前のことにこだわるかというと、私は実は、近くのスーパーにおかれた短冊で、日本の子どもたちが書いた、「お金が欲しい」、「人より偉くなりたい」、「お金持ちになりたい」を読んでしまったからです。

 「加油」は中国語で頑張れという意味だそうです。
 私は、すだちさんが紹介してくれた短冊の書き手にいいたいと思います。
 加油!





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駅・懐かしの想い出

2007-07-05 18:16:56 | フォトエッセイ
 
            JR岐阜駅南口

 路面電車も含めて鉄道か好きだ。列車も好きだが、それに関連する駅なども好きだ。
 しかし、なぜか新幹線にはさほど興味がない。そのメカニ ズムがブラックボックス化されていて、ある種の温もりのようなものが感じられないからだろうか。
 「走る」が抽象化されすぎて、無機的になってしまったという感じなのだ。

 
           プラットホーム・昼
 
 鉄道関連が好きだと言っても、マニアックにいろいろ調べたりはしない。生来の怠け者だからだ。でも、好きなものは好きだから、ああ、面白いなとか美しいなと思ったときには写真に撮ることにしている。
 今回はその内で、駅に関するもの、とりわけ私がよく利用するJR岐阜駅に関するものを掲載する。

 
          プラットホーム・夜

 少年時代の後半から、青年時代にかけて、この駅の近くで育った。当時は、まだ蒸気機関車から、電気機関車への転換期であり、駅の風情も違っていた。

 
            コンコース
 
 東海道線の岐阜付近の電化は1955年頃で(全線電化は翌56年)あったが、岐阜始発の高山線は蒸気機関車のままであり(現在はディーゼル)、その混在はしばらく続いた。

 
             待合室

 
 列車の音は、夜になるとより鮮明になる。夜汽車もそうだが、駅周辺でおこなわれる貨車の入れ替え作業が忘れられない。要するに、行き先に応じて接続する貨車の順番を入れ替えるのだが、それは蒸気機関車の繰り返し繰り返しの往復によっておこなわれた。

 
            高山線のホーム

 ダダダダダーッと勢いを付けて進む機関車、途中で急停車し、押していた貨車のみを切り離す。離された貨車は吸い寄せられるように編成されつつある連結の所定の箇所に到達する。

 
         特急・ワイドビュー飛騨号の車窓
 
 ガシャガシャガシャーン、これが連結終了の音だ。
 これが夜のしじまを破って何度も繰り返される。

 
          雨の夜の岐阜駅(南口から)

 こうした列車の音は、電化に伴い過去のものになってしまったが、受験勉強の日々や、今でいうヒッキーになりかかっていた頃の思い出と共に、しばしば鮮明に甦ってくる。



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落とす側と落とされる側

2007-07-03 17:46:46 | 社会評論
 久間防衛大臣が辞任したようです。
 当然といえば当然なのですが、釈然としない問題も残ります。
 ひとつはなぜこんな国民感情とはズレた発言が出てくるのかということです。
 もうひとつは、彼はどのような過ちを認めて辞任したのかです。

 

 
 核の問題を考える立場に二つあるように思います。

 ひとつは、リアルポリティックスの中で、政治的な駆け引きの道具として、あるいはその軍事的、外交的、経済的効率の面から考えるプラグマティックな立場です。
 
 この立場は、核兵器を製造したり、保有したり、それを落としたり(あるいは落とさなかったり)する為政者の立場です。

 広島、長崎以降、原爆は落とされたことはなく、とりあえずは、バランスオブパワーの中で即使用されないかのようです。
 しかし、所詮、道具や装置としてある以上、その使用は潜在的な目標として前提されているのであり、偶発的な状況の中で使用される可能性を常に孕んでいるものですから、これは危険な綱渡りといえます。

 ましてや、現在の各国の核保有の総和は、全人類を50回以上殺戮できるキャパを持っているのですから、私達は、既に半世紀にわたって、こうした核の座布団の上に座っているのです。
 しかし、どうも人々はその事実に慣れすぎて、不感症になっているようです。

  

 核に関するもうひとつの立場は、それを落とすかどうか、その効率を図る為政者とは対極に、それを落とされる方の人々、既に死者となった20万の人々、これからなるかもしれない潜在的な犠牲者の人々の立場です。
 
 この立場からは、絶対に核許容論は出てきませんし、核をその保有や使用においての効率の問題として考える視点は出てきません。
 そしてこれこそが、被爆国としての私達が堅持し、核保有国への警鐘として語り継ぐべきことです。

    


 久間という人の「しょうがない」発言は、明らかに前者の、原爆の効率性について云々する立場、落とす方の立場に立っています。
 ここには、すでに亡くなった人たちや、これから亡くなるかも知れない人たちに付いては一顧だにされず、ただただその効用について語られています。
 だからこそ、結果として、既に亡くなった人、これから亡くなるかもしれない人へ唾を吐きかけ、足蹴にすることが出来るのです。

 久間という人は辞任はしたものの、政治的な手段としてのみ、核を考える基本姿勢は変わっていないようです。
 「首相に対して」謝ったり、友党としての公明党からも手厳しい批判に合い、観念し、辞職したようですが、それもまた、「選挙を控えて不利になる」という効率的な視点のみで、犠牲になった人々への謝罪の態度はまったく見られません。
 それどころか、「私の発言の主旨が理解されなかった」と、理解し得ない私達を馬鹿にした言い方が続いています。

 
 要するに、彼の原爆を落とす側から考えるという視点はいっこうに変わっていないのみか、この間の対応を見る限り、どうやら、わが安倍首相もその点ではあまり変わりがないようなのです

 

 政治は、人々の死を効率やデータの問題に還元してしか語れない面を少なからず持ちますが、しかし、最近はその非情さがいっそう増幅されているようにしか思えないのです。


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聖歌「アベ・マッキ」と六の時事川柳

2007-07-01 17:14:24 | よしなしごと
 「アヴェ・マリア」のメロディでお歌い下さい。
 なお、マッキとはしばしば日本語で「末期」などと訳されます。

      

アベ・マッキ
厄災はあなたと共にある
あなたの任命した方
大臣たちも 呪われている
政治資金で失脚し
原爆肯定を語り
還元水で死に至る アーメン

アベ・マッキ
不透明はあなたと共にある
政治資金は暗闇のなか
年金は何処かへ霧散
天下りはし放題
会期末に強行採決しても
所詮はザル法ばかり アーメン

アベ・マッキ
「美しい国」はあなたと共にある
イラクの殺戮に加担し続け
沖縄の強制自決を否定し
拉致拉致拉致というくせに
従軍慰安婦には頬かぶり
かくて醜い国になる アーメン

アベ・マッキ
終焉はあなたと共にある
いくらパフォーマンスで
社保庁一般職員を虐めても
選挙を延ばして忘却を図っても
国民はそれほど馬鹿ではない
あなたの命運は尽きた アーメン





<今週の川柳もどき> 07.7.1

 原爆を押し頂いて死者に唾
 原爆に感謝サンキューベリマッチ
 アメリカさんよくぞ落としてくれました
 (久間防衛相、原爆容認)

 ザル法を粗製濫造して選挙
 延長をしても審議はしないまま
 (冷却期間のための延長)
 
 確信をされても困る票を持つ
 (安倍総理、国民の支持確信

 東京都昨日の敵は今日の友
 (猪瀬副知事、前は違ったような

 タレントの閑居不善でパクられる
 (羽賀研二ら恐喝容疑)

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