牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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欲しいなぁ。生き物のような「吉州窯 玳皮盞」。一楽二萩三唐津の中で、珍しいモノを見せて頂きました

2017-02-06 12:02:38 | 酒の道具など
                           
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月曜はなかなか乗りませんね。
なので、若干後ろ向きですが、昨日に引き続き週末ジョギングのお話。



昨日話題にした鍋割坂を越え、千鳥ヶ淵から代官町を経て北の丸公園に入るところにあるのが


こちら


旧近衛師団司令部庁舎です。現在は近代美術館の工芸館になっています。


こんな企画展

普段はそのまま北の丸公園に入っていくのですが、こんな看板につられて、、、

本日無料!

ジョギングの恰好で気が引けたのですが、「タダだから来た人」的な雰囲気を醸し出して入ってみました。

テーマは「近代工芸と茶の湯Ⅱ」

工芸館の近・現代工芸のコレクションから茶の湯に関係するものが展示されています。

近現代と言っても、いかにも近現代なデザイン・意匠のものもあれば、いわゆる伝統工芸造っている人が今の人というものまで、色々あります。

その中で「見どころ」的に打ち出しているのが

こちら

茶碗と水指、そして赤漆の茶器です。

茶碗は志野の伝統的なものですし、十字をかたどった金彩の水指はまさにモダンとも言えるし、キリシタンの頃に秀吉が作らせたと言われてもそうかなぁ、とも思わせるものです。


酒器もありました。



備前の徳利に、ぐい呑み、そして志野のぐい呑みです。
備前の徳利とぐい呑みは揃いではなく、違う作家さんのもののようです。


見ていて感じたのは、展示されている茶碗、伝統窯では志野や萩、丹波、備前、美濃などが多いということ。
(あ、偉そうに言っていますが、萩だと思ったら志野だったり、など、素人の節穴です。ごめんなさい)


「茶碗は一楽二萩三唐津」というのを聞いたことがありますが、その通りではないけど、「これが」という雰囲気というか暗黙の価値観があるのですね。
(ちなみに初夢は「一富士二鷹三茄子」ですね。関係ないけど)



その中で、気に入ったというか、気になったのが

こちら

見た瞬間、他のモノとは違う、「ひっかかり」を感じました。
陶器なのでしょうが、何か弾力があるというか、生き物のような雰囲気

説明を見ると、「吉州窯(13c) 玳皮盞」とあります。

「13C」は13世紀のことですね。
あとは何と読むかもわからないので、ラベルのローマ字を追ってみると、「きっしゅうよう たいひさん」

読み方がわかっても意味が分からないので帰ってから調べてみました。

吉州窯というのは中国江西省にあった窯
玳瑁(タイマイ)の甲(=鼈甲)のような発色があり、玳皮盞と呼ぶらしい。

「玳玻天目」という名称で、何カ所かの博物館・美術館に珍品として所蔵されているようです。
(展示されていたのは「個人蔵」とあった)

なるほど、それで生き物のような雰囲気を感じたんですね。

何故13世紀のモノがここに?とも思ったのですが、手前に見える茶杓は水牛の角で出来ているので、そこからの連想なのでしょうか。

いやぁ、気になるなぁ。これの盃とかあったら欲しいなぁ。

パチモノ天国とも噂される中国のインターネットモール「AliExpress(アリエクスプレス)」にレプリカとかないのでしょうか。



それにしても良いものを見せて頂きました(しかもタダ!)。


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