きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

G子の成長

2013-06-29 | 友人
G子から電話がきた。
「これは愚痴だから」と最初にG子は言う。
さっきまでT男と居たけれど、今日は来客があると言って家に帰っちゃったんだ、と言う。

「でもそれはしょうがないでしょう。。。」
「分かってる、それがイヤなら別れろってことだよね?」

G子は分かってる、分かってるんだよ、不毛なんだってことは、そういう不毛な恋愛なんだってことは、と言う。
sakeちゃんに言っても「それだったら別れれば」って言われることも、言ってもしょうがないことも分かってる、だから1人で耐えている、でもどうしてもsakeちゃんに話したくなる時があるんだ、と言う。

「そうだよね、そう言う時もあるよね。」私だって分かってる。理屈で割り切れない感情が人にはあるっていうこと。

今日は茶碗蒸しの話になった、とG子は言う。
T男の奥さんが茶碗蒸しを作ったらすが入ったんだって。それをT男が指摘したら、「もう2度と作らないっ!」って奥さんが怒ったんだって。そんな話、しなきゃいいのにね。

「T男は茶碗蒸しが食べたいのに。」
「ね、そういうコトあるよね。私もたまぁーにそういう話を聞くときがあるの、その度に『自分も結婚してた頃そんなだったなー』ってよく思うんだよね。」
「sakeちゃん、例えば?」
「小遣いが少ないとかさぁ。」

G子は「それはそうよ!そういう男にお金を持たせたら、ますます浮気するもの!」と言う。
「でもさぁ、自分で稼いだお金をがんじがらめにされてるみたいに思わせるのはマズイと思うんだよね。それだったら、ボン!と任せて、それで部下にいい顔できたり、子供にいい顔できたり、帰りに何か買ってきてもらったり・・・そういう風に顔を立てることも大切じゃなかったかと・・私は結婚してた頃、そういう気遣いができてなかったんだよね。金も効率よく使うコトばかり考えてて。。。それを思い出す。みんなどこも同じだなって。」

「T男のうちは冷蔵庫ね、T男が買ってきたものはT男が食べて、奥さんが買ってきたものは、T男は食べられないんだって。」
「そういうのとかもね、やっぱり愛が足りないかな、って思っちゃうのよ。」
「私だったら、T男の好きなものも一緒に買ってくるのに。」
「うん、夫婦がお互いにいつしか思い遣りが欠けて来ちゃったな、って思うんだよね。」

「妻ってあぐらをかいてるよね。」
「うん。自分もそうだったんだけど。一緒になれた時のうれしい気持をいつしか忘れちゃって当たり前に思ってしまってる人もいる。それからね、あの元旦那の浮気が判った時の悔しいやらの傷つきよう・・今はあれは愛情ではなくて、自分のプライドが高かったからだと思ってるわ。」
「私もそう思う。」
「本当に愛情があったら、それでも支えていく方法があったはず。ショックにしたって私は旦那より金のコトを養育費とか慰謝料とかね、それを真っ先に考えてた。子供も小さかったし家事も育児も一生懸命頑張っていたのも事実なんだけど、旦那を金さえ持ってきてくれればイイとどこかでないがしろにしていたんだ。そういうのを男って敏感に感じるんだよね。」

私達、成長したよね?
少なくてもフリン男が一方的に悪いと思っていた頃よりは。

「不毛な恋愛のおかげで。」そういって私は笑った。


T男だいぶ先だけど勤務先が変わるんだって、と言う。
今でも2時間掛かるでしょ、これ以上になったら家からは通えないって言うの。
でも、まだ返事はしてない。

「単身赴任ってこと?」
「たぶん狙ってる。それを私も狙ってる。」
「いつごろ?」
「2年ぐらい先。」
「ちょうどいい。もう子供も大きくなったし、残りの人生は思うようにしても。」
「まだそうとハッキリは言ってないけど、たぶん狙ってる、T男も。」

「でもこんな事を言うのもなんだけど、離婚はしないだろうし、もっと傷つくことになるかもしれないよ。」と言うと、G子はそれでもいい、それだったら別れる決心がつく、それだけでいいんだ、と言う。

「sakeちゃん、私この2年で変わったよね?」
「うん。」

たしかにG子は強くなったと思う。