自分の課題を意識しながらの素振りや腰を落とすことを意識しての守備練習など、具体的な行動を改善する時には、「意識」することが大切です。
しかし、もう少し概念的なことや抽象的なことに対して、意識改革と言ったりすると、往々にして精神論に終わってしまいます。今年の会社の目標に「行動を変えて意識を変える」という言葉がありましたが、そういう抽象的なことに対しては、確かに「行動を変えて意識を変える」方が有効なことがあります。
お恥ずかしい話ですが、私が勤める会社は、サービス残業など労働環境について行政から指導を受けて、勤怠管理が非常に厳しくなりました。サービス残業もありましたが、働いている方も残業の意識もなくダラダラと仕事を続けている面もありました。それがなくなるのは労働者としては望ましいことですが、勤務時間前に出社したり、残業届を出さずに居残っていると叱られ、果ては、時間がくるとパソコンが使えなくするようにまでになり、さすがに不自由なことこの上ないという声が出るようになりました。しかし、行政の指導ですから逆らうわけにはいかず、仕方なく皆時間がくると帰るようになりました。つまり、「行動が変わった」わけです。最初は不自由だと感じていた行動も続けているうちに、だんだんそれが当たり前になります。つまり、「意識が変わる」のです。時間通りに帰るという意識になるだけでなく、残業にならないように仕事を済ませようとする意識にもなってきます。以前は6時半の終業時間をすぎても、8時くらまでは平気で残っている人が何人もいましたが、今ではよほどのことがなければ、残業届を出して8時、9時まで残ることはなくなりました。
ということで、普通の終業時間に仕事を終えて帰れば、8時半には家に帰れるので、私も仕事が終わってから走ろうなんて気になったということもあります。もうひとつは、朝はクロの散歩をしなければいけないという制約があったからですが、これも子どもたちが散歩するという約束が当然のごとく破られ、仕方なく私がやり始めたのですが、この「行動」も続けるうちに、当たり前の習慣というふうに意識が変わってきました。そして、当然の日課になり、かれこれ4年以上になっています。
行動を変え意識を変える! 意識して行動を変える! 両方ともありです。
今日のジョグ
今日は珍しくすることがあったので遅くなり、お休みです。