10年連続200安打を達成したイチローは、最終的に214安打を放ち、5年連続7度目の最多安打となりました。「運がいい内野安打が多い」との声には、「僕は運を野球に使うようにしている。僕は運がいいんです」と受け流す一方、日本で自己の持つ210本の最多安打にマートンが並んだことに対して、「青木(宣親)は何をやっているんだ。メジャーでレギュラーをとれなかった選手に1年目から記録をやぶられたら、アメリカの野球に云々…」というような主旨の発言があったようです。
しかし、メジャーでレギュラーは取れなかったかもしれませんが、マートンは非常に良い選手だと思います。過去から外国人選手に期待される役割は、本塁打を量産する「大砲」ですが、マートンは最多安打を放ったように、長距離砲ではありません。
しかし、打つと同時に一塁へ全力で駆け出す姿勢は本当に素晴らしいと思います。それが安打を増やすという実益もあったと思いますが、そうでなくても、相手がエラーをするかもしれないし、悪送球をすることもあるかもしれないわけで、いつでも全力疾走をすることは、アメリカ人でも日本人でも関係なく、やはり野球の基本でなのだと思います。それを「アメリカでレギュラーを取れなかった選手が…」というのは、逆な偏見であり、「イチローもちょっと上から目線では」と思わされます。
スモールベースボールは、確かに日本の持ち味かもしれませんが、WBCなど日の丸を背負った場面以外の、通常のシーズンでしっかりと、つなぐ、走るということが出来ているかと言うと、必ずしもそうではありません。何度か書きましたが、高校野球ですら、プロの悪いところを見習ったダラダラ選手が見受けられるくらいです。
きびきびしたプレーをするのは、何も日本選手だけではないということを、マートン選手が証明してくれました。彼のような気持ちの良いプレーを「全員が」すれば、プロ野球はもっともっと盛り上がると思います。年間140試合は長丁場かもしれませんが、投手、捕手に比べれば、野手の負担など大したことはありません。25mを4回全力疾走したって、100mです。そんなに難しいことではないはずです。ぜひとも、スピード感あふれる、熱いプレーを見せてほしいものです。今のプロ野球に欠けているもの(お金をくれるファンから見て)を、選手はしっかり自覚してほしいですね。
楽天のエース岩隈がポスティングでメジャーに挑戦するようです。こうした流出は今後も続きます。マートン選手を見習って、プロ野球球団を、買いたくても買えないような高嶺の花となるように、しっかりしろ!プロ野球!
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今日のジョグ
仕事でちょっと遅くなり、お休み。