TBSと横浜ベイスターズの買収交渉を続けてきた住生活G(トステム、INAXの企業グループ)が、交渉がまとまらず打ち切りを発表しました。報道によれば、本拠地の移転など買収後の運営方法の調整がつかなかったとのことです。
球団を新たに保有する場合、11月末までにオーナー会の了承を得ることが必要とのことで、神奈川に地盤を持つ家電量販店ノジマがTBSに買収申し入れをしているそうですが、TBSは来季もベイスターズを保有する意向のようです。
しかし、来年の球団運営は一筋縄ではいかないこと必至です。現場の選手たちは、ただでさえ、毎年最下位でモチベーションの維持が難しいところへ持ってきて、球団が売れ残りの仮住まいという状態では、とても長いペナントレースのモチベーションを維持出来ないのではないかと思われます。
フロントの方も同じです。親会社からの出向社員がいるのかどうか知りませんが、いたとしたら、親会社が売却の方針を出した会社(=親会社にとっての価値がない)で働いていて、目標を持つことも難しいですし、モチベーションはあがりません。生え抜きの社員はもっと不安の中で働くことになるでしょう。
この混乱に拍車をかける恐れがあるのが、生え抜きのスター、内川聖一、村田修一の二人のFA資格取得です。移籍かどうかは別にして、二人ともFA宣言をする意向のようですし、今回の騒動に嫌気して相次いで移籍してしまうと、チームのヘソがなくなります。明日はドラフト会議ですが、ドラフト、トレードを含めて、仮住まいのようなフロントがどれだけ将来を見越した、意思をもった補強が出来るかも、はなはだ疑問です。
今季のセントラル・リーグは、3強3弱になりそうなところを、ヤクルトが巻き返し、3強+1になりました。由規投手が今年二桁勝利をあげ、若きエースになりそうな気配で華がありますし、ここに斎藤佑樹でも加わったら、ますます盛り上がります。広島もずっと低迷が続きますが、しっかり地域に根ざし、若い選手を育てては、年俸が高くなりFA宣言したら他チームへ放出すると割り切っています。その代わり、今なら前田健太のように有望な若手をスカウティングするのは長けていますし、育てる伝統もあります。
そんな中、一人横浜ベイスターズだけが成績、球団のマネジメントとも遅れをとってきましたが、今回の騒動でますます置いていかれる懸念が強まります。そうすると、ますますセントラルのペナントレースがつまらなくなります。
難しい状況ですが、フロントも現場指揮官も、ここはリーダーシップを発揮して、目標を打ち出し、ファンも巻き込んだ動きを生み出してほしいですね!がんばれ、ベイスターズ!
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