津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

江戸絵画の不都合な真実

2010-12-12 20:49:08 | 書籍・読書
江戸絵画の不都合な真実 (筑摩選書)
狩野 博幸
筑摩書房

【本の内容】
近世絵画にはまだまだ謎が潜んでいる!又兵衛、一蝶、若冲、蕭白、芦雪、岸駒、北斎、写楽を取り上げ、その作品を虚心に見つめ、文献資料を綿密に読み解くことで、社会的・政治的・文化的「不都合」として隠蔽された「真実」を掘り起こす。特異の絵師たちの等身大の人間性を深く掘り下げ、絵画に隠された意味を読み解く刺激的試み。

【目次】
岩佐又兵衛—心的外傷の克服
英一蝶—蹉跌の真実
伊藤若冲—「畸人」の真面目
曾我蕭白—ふたりの「狂者」
長沢芦雪—自尊の顛末
岸駒—悪名の権化
葛飾北斎—富士信仰の裾野
東洲斎写楽—「謎の絵師」という迷妄
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ちょっと前の日本の暮らし

2010-12-12 18:25:13 | 歴史
ちょっと前の日本の暮らし (中公新書ラクレ)
中川 誼美
中央公論新社

  

【本の内容】
かつての日本の暮らしを再現したお宿「吉水」を経営し、海外でも評価された著者が、現代社会に生きる人たちに贈る一冊。温かい暮らしを取り戻すために出来るヒントの宝庫です。
【目次】
第1章 「ちょっと前の日本の暮らし」とは(ちょっと前の日本の家族の暮らし五感を育てた
      ちょっと前の日本の暮らし ほか)
第2章 宿屋から発信する「ちょっと前の日本の暮らし」(美しい宿屋との出会い宿業実行
      への決心 ほか)
第3章 都会で体験できる「ちょっと前の日本の暮らし」(東京・銀座から発信する「ちょっと
          前の日本の暮らし」
     「ちょっと前の日本の暮らし」にあった安全な食材と料理 ほか)
第4章 「ちょっと前の日本の暮らし」が体験できる宿の誕生(地方活性化のためにできる
      こと
     「ちょっと前の日本の暮らし」体験宿の誕生 ほか)
第5章 これからの日本の暮らし—発展より充実を(二千六百キロの課外授業生産者との
      つながりを意識する ほか)

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今年最後の史談会

2010-12-12 17:26:23 | 歴史

 今年最後の史談会例会に出席、有吉文書の勉強である。膨大な有吉家の史料のうちの一部「年中行事抜粋」のほぼ半分ほどに達したようだ。
毎度の事ながらその作法の煩雑さに驚かされ、性格がいい加減な私にとってはとても正確には出来そうにもないと思ったりしている。
用人の権限の大きさや、それぞれの役人の専門分担が細やかに定められている。 

 そういえば重賢時代のはなしとして、次のような話がある。
「宝暦の初、元日御禮の為め、人々花畑御殿に参集せしに、公禮服を着し廣間に出、之を受け給ふ、時に用人竹原勘十郎、小姓頭を督して、諸士の拝謁を促し、甚しく督責しければ、下座にありし志水才助大に怒り、大声にて玄路(勘十郎)を叱り、其の無禮を咎めぬ、是れ館中の禮は、小姓頭の掌るところにして、用人たるもの之を促するは、職務を冒涜すとの意なり・・・・」 勘十郎も随分頭にきたようだが、後には才助が家督の後奉行になすように重賢公に推薦したという。 職分の厳然たることをうかがい知る有名な逸話である。

 有吉家文書は、わが史談会に初出史料として提供されたもので、大学その他の研究者の未見の史料であり、この資料を通じて城内や花畑屋敷、藩校、神社仏閣、その他の諸式の有様が良くわかる貴重な史料である。感謝。

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