津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

切腹 vs 一命 = ?

2011-05-22 08:22:05 | 徒然

          http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/harakiri.htm

 映画を見てから原作を読むということは余り無いのだがが、小林正樹監督・橋本忍脚本の映画「切腹」はその例外的な一つである。映画の強烈な印象から、原作はどういうものかと滝口康彦の「異聞浪人記」を読んだことを思い出す。(新潮文庫・上意討ち心得-所収)

 同原作で再映画化された「一命」が、カンヌ国際映画祭で評判らしい。
          http://www.ichimei.jp/
監督三池崇史、脚本山岸きくみそして音楽は坂本龍一だという。
そして配役は(原作名にて)
                   (切腹)      (一命)

       津雲半四郎        仲代達也     市川海老蔵
       女婿・千々岩主水     石浜朗       瑛太
       井伊家家老・斎藤勘解由  三国連太郎     役所好司

カンヌ国際映画祭での結末も気になるが、こちらの結末もそうとう気になるではないか。
公開が待ち遠しい。

 

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「旦夕覺書」 花--3

2011-05-22 08:21:28 | 旦夕覺書

 関ヶ原御帰陣の上秀忠公東照宮へ御咄被成候は加藤肥後守馬藺の差物細川越中守銀の中くりの差物か此二ツの内に御替被成度思召候 いかゞ思召候哉御伺被成候へば家康公差物などはあやかり物にて候 肥後守は若き者も能けなけ成者にて候へども太閤代競斗に合候 越中は信長數度難儀成義戦迄を能勤先年小牧表の退口を敵に成能見届候 越中守差物可然と被仰出土井大炊頭為上使右之趣被仰渡忠興差物被召上唯今は御まといに成銀の半月と號す 此節土井大炊頭内意被申候は松平氏被遣度御内存に候いかゞとあれば忠興曰上より被仰付候へば兎角は難申上候御内意と御座候はゞ迚の事に徳川氏を候免被下候へば一入難有可奉存とあれば其後は無挨拶退座なり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

寛永十五年寅戌九月七日於西御丸細川三齋へ被下御茶の次第
      御一客       三齋一人此時七十六
前日為上使佐久間将監を以明朝可被御茶候 御道具何也とも望次第御飾可被旨上意也 御請に投頭巾安國寺虚堂鶴一聲拝見仕度由

御表迄迎に松平伊豆守御出し御病後故御さかやき御断之上意也 家光公三十五の御時

御路地へ三齋手を引土井大炊頭御数奇屋四畳半大目縁有之御床安國寺虚堂御爐御ほり出口廣の御釜御棚に羽掃御香合御置合ふくべの御炭計

御壺當年御茶末御取寄不被遊候為休息の急御上せ可被遊と思召去年之御壺之内其儘有之候を今日御口切被遊候由上意之旨大炊頭傳之

御勝手口御明被遊三齋今日被参被遊御満足候しかと被居候へ今日初て爐御開被遊候處雨天故寒く候て仕合たるとの上意也 扨御炭被遊御勝手へ御入御會席出る

御吸物之節出御盃被下之寒気前可被為成御上せ候 目出度頓て被致参府候様にとの上意御茶菓子過ぎ御路地江被出大炊頭手を引

後の御飾御床鶴一聲御花菊を御入被遊候處に永井信濃守見事の木瓜献上被遊御上覧三齋は老人公方は病気木瓜ところにて無之四季と云菊可然との上意にて則菊を御生被遊
    一 御茶入投頭巾        一 御茶碗割香(ママ)臺高麗
    一 御茶杓二尊院        一 御水指烏帽子箱
    一 メンツウ引切御持 出御御茶被為立

御茶終て前々ふくべに御炭御組出御有て畢而御勝手へ被通緩々と被居候様にと上意也

御数奇屋より直に御暇申上退出之節御路次口迄被遊御送大炊頭外御路次迄手を引被送之

      右御會席
         生蚫 細作り 鰹掛ク      御汁 鴨 シメチ
         御椀 煮豆腐          御飯
御自身御重箱二重 水なやきて 蒲鉾
         御吸物 白魚
         御肴鱈 細くシテ焼
         御茶菓子 ウツラ焼 芋

御勝手定家古今       一子皍硯珠光文琳
      此外色々御飾有之

右の書附在江戸の飾寫置片桐石見守殿覺書之内抜出す由小堀遠江殿所に此書付有之由 


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