ここ一週間の内に購入した四冊、こうして並べてみると建築を生業としていた自分をどこかに意識しているように思えて、驚いてしまった。
外れなしの本ばかりで納得・・・
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■東京大学名誉教授・建築史家 藤森照信著 「天下無双の建築学入門」 ちくま文庫
人はいつから「家」に住むようになったのだろうか。自然の中で暮らしていた人間が家を建てるようになったのはいつから
なのだろう?
山や川、木や石などに神が宿っていると信じていた頃からの心の習慣が、日本建築の中にはそこはかとなく生き続けている。
柱とは?屋根とは?天井とは?建築史家であり、建築家でもある著者が、初学者に向け、屋根、床、柱、窓、雨戸、ヴェランダ
など建物の基本構造から説く気鋭の建築学入門。
藤森氏設計の細川護熙邸(湯河原)の茶室・一夜亭 右・藤森氏
■エミール・ギメ著・岡村嘉子訳「明治日本散策 東京・日光」 角川ソフィア文庫
明治9年、宗教と文化への関心から来日したフランスの実業家ギメ。憧れの地を人力車で駆け巡り、近代日本の目覚めを体感
するとともに、消えゆく江戸の面影に愛惜を募らせてゆく。茶屋娘との心の交流、浅草や不忍池に伝わる奇譚、料亭の宴、博
学な僧侶との出会い、そして謎の絵師・河鍋暁斎との対面――。のちに東洋学の拠点となる美術館の創始者が軽妙な筆致で綴
った紀行を新訳。詳細な解説、同 行画家レガメの挿画を収録する。
■ヤマザキマリ著 「ヤマザキマリのリスボン日記」 (朝日文庫)
創作の源泉はポルトガルのリスボンにあった!イタリア人姑との攻防、運送業者との果てなき戦い、日本の風呂への渇望、古
代ローマ遺跡へのときめき…。『テルマエ・ロマエ』の作者がヨーロッパの果てで綴った、笑いと涙と煩悩あふれる爆笑日記。
■橋本 強司著 俳句的人生 開発コンサルタントが詠んだ118句 (幻冬舎ルネッサンス新書)
長年、ODA(政府開発援助)の一環としてJICA(独立行政法人国際協力機構)の技術協力に携わってきた著者。
テロ被害の中、カブールの新都市開発を目指すアフガニスタン、洪水常襲地で道路整備を進めるミャンマー、10メートルの盛
土の上に工業団地建設をするバングラデシュ…。発展途上の地に降り立ち、数々の現場を見てきた開発コンサルタントだからこ
そ感じる、人々の夢、希望、自然の豊かさを「俳句」という形で表現する。