Sightsong

自縄自縛日記

「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2)

2010-10-03 12:42:45 | アヴァンギャルド・ジャズ

2010年7月28日、座・高円寺。


原田依幸 Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


トビアス・ディーリアス Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


ルイス・モホロ Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


ルイス・モホロ Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


トリスタン・ホンジンガー Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


セルゲイ・レートフ Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


トリスタン・ホンジンガー Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ


セルゲイ・レートフ Leica M3、Elmarit 90mmF2.8(初代)、PRESTO 400(+2)、ケントメアRC、3号フィルタ

【再掲】

座・高円寺で、「KAIBUTSU LIVES!」を観た。原田依幸(ピアノ)、鈴木勲(ベース)、ルイス・モホロ(ドラムス)、トリスタン・ホンジンガー(チェロ)、トビアス・ディーリアス(テナーサックス、クラリネット)、セルゲイ・レートフ(ソプラノサックス、フルート、小笛)という強力メンバーであり、前回(2007年)に比べると、ベースがヘンリー・グライムスから替わり、さらにセルゲイ・クリョーヒンとも共演したレートフが加わっている。

またしても1時間ずつ2回のフリー・インプロヴィゼーション大会。このような場に居合わせると、嬉しくて心臓の鼓動が激しくなることがある。

レートフは時にチャルメラのようなソプラノサックスを吹きまくり、このメンバーの中でも目立っていた。ディーリアスのサックスは野犬が吠えるようだった。原田依幸のピアノを聴くのは前回以来だが、相変わらずナマナマしく暴れていた。鈴木勲のベースとなるともっと久しぶりだが、ダンディな早弾きソロが存在感を示していた。しかし何といっても、今回素晴らしいと痛感したのは、ホンジンガーとモホロだ。

ホンジンガーのチェロは、祝祭的としか言いようのない奇妙な中間音とメロディーであり、他のプレイヤーのソロに絶妙に斬り込んで行く。アンコールでは高揚してヴォイスで参加していた。そしてモホロは「剛の者」。タイトに張ったタイコに、まるでボクサーのように攻め続けた。モホロの魅力に気が付いたのははじめてかもしれない。

●参照
「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2007年)
イレーネ・シュヴァイツァーの映像(モホロと共演)
現代ジャズ文化研究会 セルゲイ・レートフ
セルゲイ・クリョーヒンの映画『クリョーヒン』(レートフ登場)
ICPオーケストラ(2006年、ホンジンガー登場)