『けーし風』第68号(2010.9、新沖縄フォーラム刊行会議)の特集は「元海兵隊員の言葉から考える」。
かつて米海兵隊に所属した日本人、高梨公利氏と、ベトナム戦争従軍後に軍人としての自らの罪を自覚し、その思いを発信し続けていた故アレン・ネルソン氏の言葉により、米軍の存在意義に根本的な疑義を問うものとなっている。その内容については、編集者のSさんが既にレビューしており、付け加えることもないため紹介にとどめる。(>> リンク)
その他に
○沖縄の泡瀬干潟や屋嘉田潟原と、東京湾の干潟とについて、小文を寄稿した。
○その泡瀬干潟の埋立計画修正案に対して、前原国交大臣(当時)が経済合理性があるものとしてOKを出した。それが如何にデタラメで犯罪的であるか。
○名護市議選は稲嶺市長(辺野古基地建設に反対して当選)を支持する候補が多く当選、過半数を占めた。これが不可逆的な結果であること。
○名護市では14年間で800億円以上が基地関連のためにどこかにばらまかれた。これは市予算の3年分以上。一方で借金が膨らんでいる。稲嶺市長はこのようなオカネを予算に計上していない。この内容が、『辺野古不合意』(じんぶん企画)というドキュメンタリー映像としてまとめられている。
○やんばるの林道建設についての現状。もう少し踏み込んで知りたいところ。
●参照
○アラン・ネルソン『元米海兵隊員の語る戦争と平和』
○『けーし風』読者の集い(11) 国連勧告をめぐって
○『けーし風』読者の集い(10) 名護市民の選択、県民大会
○『けーし風』読者の集い(9) 新政権下で<抵抗>を考える
○『けーし風』読者の集い(8) 辺野古・環境アセスはいま
○『けーし風』2009.3 オバマ政権と沖縄
○『けーし風』読者の集い(7) 戦争と軍隊を問う/環境破壊とたたかう人びと、読者の集い
○『けーし風』2008.9 歴史を語る磁場
○『けーし風』読者の集い(6) 沖縄の18歳、<当事者>のまなざし、依存型経済
○『けーし風』2008.6 沖縄の18歳に伝えたいオキナワ
○『けーし風』読者の集い(5) 米兵の存在、環境破壊
○『けーし風』2008.3 米兵の存在、環境破壊
○『けーし風』読者の集い(4) ここからすすめる民主主義
○『けーし風』2007.12 ここからすすめる民主主義、佐喜真美術館
○『けーし風』読者の集い(3) 沖縄戦特集
○『けーし風』2007.9 沖縄戦教育特集
○『けーし風』読者の集い(2) 沖縄がつながる
○『けーし風』2007.6 特集・沖縄がつながる
○『けーし風』読者の集い(1) 検証・SACO 10年の沖縄
○『けーし風』2007.3 特集・検証・SACO 10年の沖縄