『Coyote』(No.50、Winter 2014)が、「カサヴェテスへの旅」と題し、ジョン・カサヴェテス特集を組んでいる。
最近のジーナ・ローランズやシーナ・カッセル(『ラヴ・ストリームス』でジーナと離婚する男を演じた)への取材、それから、1989年にカサヴェテスが亡くなった直後のピーター・フォークやベン・ギャザラへのインタビュー。カサヴェテス本人の声を含め、読んでいると、またカサヴェテス映画の揺さぶりがあらわれてくる。
「私に言わせれば、偉大な映画なんてない。ただ束の間心に触れてくる何かがあるだけだ。」
たぶん、かつて『Switch』誌がカサヴェテス特集号を組んだあとの影響は小さくなかった(本誌への再録記事もある)。これもまた波のひとつになるか?
●参照
○ジョン・カサヴェテス『こわれゆく女』(1974年)
○ジョン・カサヴェテス『グロリア』(1980年)
○ジョン・カサヴェテス『ラヴ・ストリームス』(1984年)
○ACT SEIGEI-THEATERのカサヴェテス映画祭