ウォン・カーウァイ『恋する惑星』(1994年)を観る。(VHSが105円だった。)
香港の街での恋愛物語。いや、物語というよりもフラグメント集。
アンビエントのモノも音も敢えて取り込むカメラと、たたみかけるように現実に追いつこうとする演出からは、ライヴ感と疾走感が吹き出してくる。確かにこれは素晴らしい。
それにしても、フェイ・ウォンが冗談のように可愛い。彼女がテレサ・テンの傑作『淡淡幽情』に捧げたアルバム『マイ・フェイヴァリット(菲靡靡之音)』は、どう背伸びしてもテレサの域には達していないと思いしまいこんでいたのだが、また聴いてみないと。
●参照
○ウォン・カーウァイ『楽園の疵 終極版』(1994年/2008年)
○ウォン・カーウァイ『グランド・マスター』(2012年)