Sightsong

自縄自縛日記

立花秀輝『Unlimited Standard』

2015-08-13 07:15:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

立花秀輝『Unlimited Standard』(Studio Wee、2011年)を聴く。

立花秀輝 (as)
板橋文夫 (p)
池田芳夫 (b)
小山彰太 (ds)

アルト1本でこんなにいろいろな音色を出していて、しかも面白いアレンジのスタンダード曲集。ヴェテランのサイドメンはそれぞれの味を発揮していて、特に板橋文夫の抒情的に暴れるピアノに聴き惚れる。

それにしても、当初のイメージを裏切り、爽やかでさえある。ボーナスCDの「Autumn Breeze」はまさにそうで、本CDに入れなかったのはスタンダードでないからかな。なかなかタイミングが合わずライヴを観たことがないのだが、そのうちどこかで。

●参照
森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』
寺田町+板橋文夫+瀬尾高志『Dum Spiro Spero』
板橋文夫+李政美@どぅたっち
板橋文夫『うちちゅーめー お月さま』
板橋文夫『ダンシング東門』、『わたらせ』
峰厚介『Plays Standards』(板橋文夫)
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』(板橋文夫)
富樫雅彦『風の遺した物語』(池田芳夫)
2000年4月21日、高木元輝+不破大輔+小山彰太
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(小山彰太)


飽きもせずに蒲田の鳥万と喜来楽

2015-08-13 00:45:25 | 関東

D記者が蒲田に泊まるというので、いそいそと出かけて行った。何しろ蒲田昭和沼である。

確か大田区には東京の3分の1の温泉がある。しかも黒い湯が出る。貝塚爽平『東京の自然史』によると、東京湾は造盆地運動を続けており、その位置関係上、このあたりが掘るのにちょうどよい場所ということだったか。

そんなわけで「鳥万」。名物の巨大な鶏の唐揚げもいいのだが、くじらの刺身やほやの刺身がこたえられないものだった。この名店は何を頼んでも旨いに違いない。

 

そして、東急線沿いにしばらく歩いて、台湾料理の「喜来楽」。台北出身のご主人が、曖昧に欲しいものを口にするとあれこれと出してくれて、ついでに四方山話をしてくれて、さらには夜遅いというのに小学生がやってきて『ドラゴンボール』を観ながらチョコレートを食べていたりして、閾値を軽く超えるフレンドリーさ。しじみの醤油漬けというものが初めて食べる食感で、それというのも、いちど凍らせて醤油に漬けると口を開くからだというのだった。それから「干し大根」が入った卵焼き。Dさんも、台湾でなぜか見知らぬ人に塩漬けの干し大根を貰って、それを細かく刻んで調味料代わりに使っているという。そんな話を聞いていると、まだ足を踏み入れたことのない台湾に行きたくなってくる。

 

蒲田いい街ひとの街。しかし飲みすぎて、翌朝見事に寝坊した。

●参照
蒲田の鳥万、直立猿人
蒲田の喜来楽、かぶら屋(、山城、上弦の月、沖縄)
蒲田のニーハオとエクステンション・チューブ
「東京の沖縄料理店」と蒲田の「和鉄」