サシャ・ペリー『eretik』(smalls records、2005年)を聴く。
Sacha Perry (p)
Ari Roland (b)
Phil Stewart (ds)
さしたる思い入れがあるでもなく、ニューヨーク「smalls」の常連ピアニストというだけの興味だ。ところが、一聴して早々に魅せられている。バド・パウエルやエルモ・ホープを思わせるどころか、その時代に生きてピアノを弾いているとしか思えない。しかも、ノスタルジアに拠って立つ物真似などではなく、これをわがものとして展開していることは、聴けばわかる。(もっとも、「I Keep Coming Back to You」というオリジナル曲のタイトルで、バドにリスペクトを寄せていることは明らかなのだが。)
1970年生まれって、同学年じゃないか。こんな人がジャズを生きているなんて嬉しいというか、愉快というか、驚きというか。