アンドリュー・ラム『Portrait in the Mist』(Delmark、1994年)を聴く。
Andrew Lamb (ts)
Warren Smith (vib)
Wilber Morris (b)
Andrei Strobert (ds)
デルマークど真ん中のシカゴ・モダン・サックス、つまり、アーシーで一歩間違えればダサさの沼に落ちそうなサックスである。
聴いていると、フレッド・アンダーソン、ヴォン・フリーマン、アリ・ブラウン、知名度は低いがハナ・ジョン・テイラーといった面々のプレイと共通するところを、確かに見出すことができる。敢えてスタイリッシュにソロを切り上げず、止めどなくでろでろになっていくところなんて最高なのである。このような土臭さと、やはりシカゴのロスコー・ミッチェルの先鋭的なものとは、同じように聴けてしまう。