エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(psi records、2010年)を聴く。
Evan Parker (ss, ts)
Okkyung Lee (cello)
Peter Evans (tp, piccolo tp)
明るい空間、環境音が侵入してくる空間では成立しえないであろう、3人の息遣いの交感。期待通りなのか、期待が良いほうに裏切られたのか、悪いほうに裏切られたのかさえよくわからない。この3人が同じ時空間を共有していたのだな、という妙な感慨だけを抱いてしまう。
そして3方向からの音を聴いていると動悸動悸する。発散と集中、連続と分断、響きの創出と拒否、過去の想起と拒否といったものがそのたびに対になってあらわれるようで。
●参照
エヴァン・パーカー+土取利行+ウィリアム・パーカー(超フリージャズコンサートツアー)@草月ホール(2015年)
シュリッペンバッハ・トリオ『Gold is Where You Find It』(2008年)(エヴァン・パーカー参加)
シュリッペンバッハ・トリオ『Detto Fra Di Noi / Live in Pisa 1981』(1981年)(エヴァン・パーカー参加)
シュリッペンバッハ・トリオ『First Recordings』(1972年)(エヴァン・パーカー参加)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『ライヴ・イン・ベルリン』(2008年)(エヴァン・パーカー参加)
エヴァン・パーカー+ネッド・ローゼンバーグ『Monkey Puzzle』(1997年)
エヴァン・パーカー+吉沢元治『Two Chaps』(1996年)
ジョン・エスクリート『Sound, Space and Structures』(2013年)(エヴァン・パーカー参加)
『Rocket Science』(2012年)(エヴァン・パーカー、ピーター・エヴァンス参加)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)(エヴァン・パーカー登場)
ブッチ・モリス『Possible Universe / Conduction 192』(2010年)(エヴァン・パーカー参加)
ハン・ベニンク『Hazentijd』(2009年)(エヴァン・パーカー登場)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981-98年)(エヴァン・パーカー参加)
オッキュン・リーのTzadik盤2枚(2005、11年)
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)