レオ・キュイパーズ『Corners』(VARAJAZZ、1981年)をアナログ盤で聴く。
Leo Cuypers (p)
Arjen Gorter (b)
Han Bennink (ds, perc, bcl)
レオ・キュイパーズは、言うまでもなく、ウィレム・ブロイカー・コレクティーフにおいてお茶目で端麗でもあるピアノを聴かせてくれた人である。そのかれが、生命力を過剰に発散するハン・ベニンクと組んだピアノトリオであり、面白くないわけはない。
ベニンクは絶好調だ。荒れた海の波濤のように叩いているかと思えば、突如、直前までのことは忘れたと言わんばかりの高速ロールのブラッシュワーク。怪音のバスクラも駆使する。
このダダイスティックな音楽への介入はキュイパーズについても言うことができる。文脈など関係なく、もちろんヴァースだとか起承転結的な展開なんてあったものではない。一瞬先には顔を変えて呵々大笑。聴くわたしも引きつりながら大笑。
●レオ・キュイパーズ
ウィレム・ブロイカーの映像『Willem Breuker 1944-2010』(1944-2010年)
ウィレム・ブロイカーの『Misery』と未発表音源集(1969-94年、2002年)
レオ・キュイパーズ『Heavy Days Are Here Again』(1981年)
ウィレム・ブロイカーとレオ・キュイパースとのデュオ『・・・スーパースターズ』(1978年)
●ハン・ベニンク
ハン・ベニンク@ディスクユニオン Jazz Tokyo(2014年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)
ハン・ベニンク『Hazentijd』(2009年)
イレーネ・シュヴァイツァーの映像(2006年)
ハン・ベニンク キヤノン50mm/f1.8(2002年)
エリック・ドルフィーの映像『Last Date』(1991年)
レオ・キュイパーズ『Heavy Days Are Here Again』(1981年)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981、91、98年)
ウェス・モンゴメリーの1965年の映像(1965年)