Sightsong

自縄自縛日記

マリリン・クリスペル『Storyteller』

2016-07-20 06:54:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

マリリン・クリスペル『Storyteller』(ECM、2003年)を聴く。

Marilyn Crispell (p)
Mark Helias (b)
Paul Motian (ds)

この異常な時間感覚は何だろう。最初から最後まで、時空間のどこに位置しているのかわからないほどである。錨から解き放たれてこの人たちは怖くないのかな。聴くわたしは少し怖い。

もちろん曲というものはある。それにしても、個々の曲の構成をもってトータルにジャズとして完成させるというよりは、無限にあるひとつひとつの瞬間の美的なものをのみ追及しているような感覚だ。もちろん魔術師はマリリン・クリスペルとポール・モチアン。

●マリリン・クリスペル
マリリン・クリスペル+ルーカス・リゲティ+ミシェル・マカースキー@The Stone(2015年)
「ニューヨーク、冬の終わりのライヴ日記」(2015年)
ゲイリー・ピーコック+マリリン・クリスペル『Azure』(2011年)
ルイス・モホロ+マリリン・クリスペル『Sibanye (We Are One)』(2007年)
マリリン・クリスペル+バリー・ガイ+ジェリー・ヘミングウェイ『Cascades』(1993年)
ペーター・ブロッツマン
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(1985年)
映像『Woodstock Jazz Festival '81』(1981年)

●ポール・モチアン
ベン・モンダー『Amorphae』(2010、2013年)
トニー・マラビー『Adobe』、『Somos Agua』(2003、2013年)
ポール・モチアン『The Windmills of Your Mind』(2010年)
ポール・モチアンのトリオ(1979、2009年)
ビル・マッケンリー『Ghosts of the Sun』(2006年)
ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(1996年)
テザード・ムーン『Triangle』(1991年)
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』(1990年)
ゴンサロ・ルバルカバ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン(1990年)
ジェリ・アレン+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Segments』(1989年)
キース・ジャレットのインパルス盤(1975、1976年)
70年代のキース・ジャレットの映像(1972、1976年)
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』(1972年)
ビル・エヴァンス『The Complete Village Vanguard Recordings, 1961』(1961年)