Sightsong

自縄自縛日記

後藤篤@アケタの店

2019-04-08 00:26:50 | アヴァンギャルド・ジャズ

西荻窪のアケタの店(2019/4/7)。

Atsushi Goto 後藤篤 (tb)
Mikio Ishida 石田幹雄 (p)
Tetsuro Fujimaki 藤巻鉄郎 (ds)

後藤さんのトロンボーンにはブースターが付いているようで、金管ならではのぶりぶりとした共鳴が、多段ホップする上原浩治の球を思わせる。これに野性的に迫る石田さんのピアノは相変わらず予測不能であり、藤巻さんのスティックは当たると痛そうな感覚。なかなかにハードボイルドなトリオである。

ファースト、セカンドともに長い演奏だった。最後にチャーリー・ヘイデンの「First Song」、これもまた抒情に流されない演奏でとても良かった。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●後藤篤
後藤篤+レオナ@國學院大學(2018年)
【日米先鋭音楽家座談】ピーター・エヴァンスと東京ジャズミュージシャンズ(JazzTokyo)(2018年)
原田依幸+後藤篤@なってるハウス(2017年)
後藤篤『Free Size』(2016年)
秘宝感とblacksheep@新宿ピットイン(2012年)
『blacksheep 2』(2011年) 

●石田幹雄
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
石田幹雄『時景』(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
後藤篤『Free Size』(2016年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
5年ぶりの松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2013年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)

松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
吉田隆一+石田幹雄『霞』(2009年)
石田幹雄トリオ『ターキッシュ・マンボ』(2008年)


シシー・スペイセク『Spirant』

2019-04-07 16:21:08 | アヴァンギャルド・ジャズ

シシー・スペイセク『Spirant』(Daymare Recordings、2016年)を聴く。

Martín Escalante (as)
John Wiese (b, tape, electronics)
Charlie Mumma (ds)
Ted Byrnes (perc)
C. Spencer Yeh (vln, voice)

マーティン・エスカランテ+ウィーゼル・ウォルター『Lacerate』に引き続きエスカランテ物を聴くわけだが、これもまたDS度(どうかしてる度)が高い。

ふたりの打楽器は爆発的であったり、何気に繊細であったり(笑)と変貌する。ここにヴァイオリンやベースやエレクトロニクスの擦れるタイプの音がとにもかくにも参入する。『オペラは踊る』において後先考えず部屋の中に積み重なるマルクス兄弟である。そして、エスカランテは上下左右に向けて沸騰と噴火を繰り返す。

シシー・スペイセクはジョン・ウィーゼを中心とする柔軟なユニットのようだが、他でも『キャリー』みたいなのか。キャリーに殺られるかもしれないし、ライヴを観る際には負けないぞという態度が必要か。

●マーティン・エスカランテ
マーティン・エスカランテ+ウィーゼル・ウォルター『Lacerate』(2018年)


マーティン・エスカランテ+ウィーゼル・ウォルター『Lacerate』

2019-04-07 14:50:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

マーティン・エスカランテ+ウィーゼル・ウォルター『Lacerate』ugEXPLODE Records、2018年)を聴く。

Martín Escalante (sax)
Weasel Walter (ds)

このクレイジーなサックス吹きは最初から最後まで沸騰している。ちょっとでも吹いたら肺と喉と唇が損傷してしまいそうなことを、文字通り、ずっと続けている。

ウィーゼル・ウォルターも勿論、どうかしてる度(DS度)では引けを取らない。つまり信じられない強度を持続して叩き続ける(笑)。誰に向かっているのかわからないが、少なくとも、聴いているこちらは熱いフライパンで爆ぜる豆のようになってしまう。

エスカランテはもうすぐ来日する。何をみせてくれるだろう。

●ウィーゼル・ウォルター
ピーター・エヴァンス+ウィーゼル・ウォルター『Poisonous』(2018年)
CPユニット『Before the Heat Death』(2016年)
ウィーゼル・ウォルター+クリス・ピッツィオコス『Drawn and Quartered』(2014年)
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
クリス・ピッツィオコス『Maximalism』(2013年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)
マーク・エドワーズ+ウィーゼル・ウォルター『Solar Emission』(2011年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)


The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)

2019-04-07 11:18:13 | アヴァンギャルド・ジャズ

2019年3月9日(KAKULULU)と10日(公園通りクラシックス)において行われた、アンソニー・ブラクストンの音楽についての勉強会とライヴ。JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1071 3/10 The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ

ホストメンバー
Kyoko Kitamura 北村京子 (vo)
Masayasu Tzboguchi 坪口昌恭 (p, electronics)
Nonoko Yoshida 吉田野乃子 (as)
Shinpei Ruike 類家心平 (tp)
Hiroki Chiba 千葉広樹 (b)
Manami Kakudo 角銅真実 (perc, voice)
ゲスト参加(2019/3/10)
Masayo Koketsu 纐纈雅代 (as)
Hiroko Kokubu 国府弘子 (key)

●アンソニー・ブラクストン
アンソニー・ブラクストン『Ao Vivo Jazz Na Fabrica』(2014年)
アンソニー・ブラクストンとテイラー・ホー・バイナムのデュオの映像『Duo (Amherst) 2010』(2010年)
アンソニー・ブラクストン『Trio (Victoriaville) 2007』、『Quartet (Mestre) 2008』(2007、08年)
ブラクストン、グレイヴス、パーカー『Beyond Quantum』(2008年)
アンソニー・ブラクストンとアンドリュー・シリルのデュオ(2002年)
ブラクストン+ブロッツマン+バーグマン『Eight by Three』(1997年)
アンソニー・ブラクストンはピアノを弾いていた(1995年)
映像『Woodstock Jazz Festival '81』(1981年)
ムハール・リチャード・エイブラムス『1-OQA+19』(1977年)
アンソニー・ブラクストン『捧げものとしての4つの作品』(1973年)
デイヴ・ホランド『Conference of the Birds』(1973年)
ギュンター・ハンペルとジーン・リーの共演盤(1968、69、75年)
ジャズ的写真集(2) 中平穂積『JAZZ GIANTS 1961-2002』

●北村京子
北村京子『Protean Labyrinth』(2018年)

●坪口昌恭
東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル@渋谷The Room(2018年)
ホセ・ジェイムズ@新宿タワーレコード
(2015年)

●吉田野乃子
吉田野乃子@四軒茶屋(2018年)
デイヴ・スキャンロン+吉田野乃子@なってるハウス(2018年)
トリオ深海ノ窓『目ヲ閉ジテ 見ル映画』(2017年)
『トリオ深海ノ窓 Demo CD-R』、『Iwamizawa Quartet』(2017、2007年)
乱気流女子@喫茶茶会記(2017年)
吉田野乃子『Demo CD-R』(2016年)
吉田野乃子『Lotus』(2015年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
ペットボトル人間の2枚(2010、2012年)

●類家心平
森山威男 NEW YEAR SPECIAL 2019 その1@新宿ピットイン(2019年)
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)
東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル@渋谷The Room(2018年)
TAMAXILLE『Live at Shinjuku Pit Inn』(2017年)
森山威男3Days@新宿ピットイン(2017年)
ナチュラル・ボーン・キラー・バンド『Catastrophe of Love Psychedelic』(2015-16年)
RS5pb@新宿ピットイン(2016年)
白石雪妃×類家心平DUO(JazzTokyo)(2016年)
白石雪妃+類家心平@KAKULULU(2016年)
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年)
森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(2014年)

●角銅真実
角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)
網守将平+岡田拓郎、角銅真実+滝沢朋恵、大城真+川口貴大@Ftarri(2017年)

●千葉広樹
rabbitoo@フクモリ(2016年)
rabbitoo『the torch』(2015年)


レント・ロムス『side three: New Work』(JazzTokyo)

2019-04-07 11:07:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

JazzTokyo誌に、レント・ロムス『side three: New Work』(Edgetone Records、2018年)のレビューを寄稿した。

>> #1602 『Rent Romus’ Life’s Blood Ensemble with Vinny Golia / side three: New Work』

Timothy Orr (ds, perc)
Safa Shokrai (b)
Max Judelson (b)
Mark Clifford (vib)
Rent Romus (as)
Heikki “Mike” Koskinen (e-tp)
Joshua Marshall (ts, ss)
special guest:
Vinny Golia (bs, sopranino sax, alto fl)

●レント・ロムス
Luggage Store Creative Music Series@サンフランシスコ Luggage Store Gallery(2019年)

●ヴィニー・ゴリア
『苦悩の人々』再演(2011年)
ペーター・コヴァルト+ヴィニー・ゴリア『Mythology』(2000年)


「JazzTokyo」のNY特集(2019/4/7)

2019-04-07 10:54:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

「JazzTokyo」のNY特集(2019/4/7)は、エンジェル・バット・ダヴィドへのインタビュー。

>> 連載第36回 ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 エンジェル・バット・ダヴィドとの対話(フェミニストのジャズ・レビュー)

蓮見令麻さんの連載は、ブラック・ミュージック論考の続編。面白い。

>> ニューヨーク:変容する「ジャズ」のいま 第26回 「ブラック・ミュージック」を再考する②

●Jazz Right Now
「JazzTokyo」のNY特集(2019/3/2)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/12/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/10/6)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/8/5)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/1/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/12/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/8/1)

「JazzTokyo」のNY特集(2017/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/5/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/3/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/2/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/10/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/8/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/6/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/5/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/1/31)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/12/27)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/11/21)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/10/12)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/7/26)


原田依幸+纐纈雅代@なってるハウス

2019-04-07 09:49:34 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2019/4/6)。

Yoriyuki Harada 原田依幸 (p)
Masayo Koketsu 纐纈雅代 (as)

剛の者ふたりによるガチの激突。

原田さんがやや不穏にポロンポロンと弾き始め、纐纈さんは苦しそうに重音や破裂音をねじり出すのだが、その音どうしがつながってゆく。ピアノは抽象から抒情へ、アルトも応じ、同じフレーズの繰り返しで上へ上へと昇りつめようとする。

原田さんは意外に静かで余裕のあるプレイをしており、それが逆に怖い。だが指が折れるのではないかというほどの強いタッチで鍵盤を鳴らし、やがて馬が爆走するがごとき激しさをみせてきた。纐纈さんも応じ方を即時的に考えては攻めているようにみえる。アルトの循環、上から下へ下から上へと往還するピアノ、それらが並行してどこかに向かって進む。纐纈さんのアルトの吹き始めには多くのヴァリエーションがあり、そのひとつひとつが異なった存在を表徴するように感じられた。

セカンドセットでは、原田さんは尻を椅子にのせるかのせないかの瞬間から弾きはじめ、これが原田依幸というピアニストのあり方を象徴しているようだ。纐纈さんが浅くマウスピースをくわえ、それによってかよれる音がメロディアスに聴こえる。またしてもピアノとシンクロしたり、並走したり。強力なアルトの重音、また、ピキピキと大気に亀裂を入れる衝撃波には圧倒される。そしてはじまりがそうであったように、終わりも突然だった。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●原田依幸
原田依幸+宅Shoomy朱美@なってるハウス(2018年)
原田依幸@アケタの店(2018年)
原田依幸+川下直広『東京挽歌』(2017年)
原田依幸+後藤篤@なってるハウス(2017年)
生活向上委員会2016+ドン・モイエ@座・高円寺2(2016年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)
「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2)(2010年)
原田依幸+鈴木勲『六日のあやめ』、『一刀両断』(1995、2009年)
くにおんジャズ(2008年)
「KAIBUTSU LIVEs!」をエルマリート90mmで撮る(2007年)
生活向上委員会大管弦楽団『This Is Music Is This?』(1979年)
『生活向上委員会ニューヨーク支部』(1975年) 

●纐纈雅代
【日米先鋭音楽家座談】ピーター・エヴァンスと東京ジャズミュージシャンズ(JazzTokyo)(2018年)
纐纈雅代@Bar Isshee(2018年)
纐纈雅代トリオ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
纐纈雅代@Bar Isshee(2016年)
板橋文夫+纐纈雅代+レオナ@Lady Jane(2016年)
纐纈雅代『Band of Eden』(2015年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)

渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
秘宝感とblacksheep@新宿ピットイン(2012年)
『秘宝感』(2010年)
鈴木勲 フィーチャリング 纐纈雅代『Solitude』(2008年)


MoE+メテ・ラスムセン『Tolerancia Picante』

2019-04-06 11:22:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

MoE+メテ・ラスムセン『Tolerancia Picante』(Conrad Sound、2018年)を聴く。

MoE:
Guro Skumsnes Moe (b, vo)
Joakim Heibø Johansen (ds)
Håvard Skaset (g, synth)

Mette Rasmussen (sax) 

MoEは静寂から怒涛の爆音までレンジの広いノイズを出す。そのためにノイズでありながら静かなポケットに入ってしまったように感じることも、四方八方から音圧で攻められることもある。今回の日本ツアーはドラマーが同行できなかったわけだが、なるほど、かれが入るとより「展開」的になって、どちらも面白い。

そしてメテ・ラスムセンである。この音量的にも質的にも、また経時的にも幅広いMoEのサウンドの中で(というか、融合して)、半端なく密度がミチミチに詰まったアルトを吹く。身体と一体化したアルトとはこういうことだ。滑らかな管の共鳴も、濁りも、切れそうな高音のピキピキ音もある。暗い宇宙をうねるMoEサウンドとともに波動砲を放ち続ける。

メテさんは間違いなく最強アルティストのひとり。

●メテ・ラスムセン
メテ・ラスムセン+MoE@東高円寺二万電圧(2019年)
Kiyasu Orchestra Concert@阿佐ヶ谷天(2017年)
メテ・ラスムセン@妙善寺(2017年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ@Candy、スーパーデラックス(2017年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ@Candy(JazzTokyo)(2017年)
メテ・ラスムセン+タシ・ドルジ+タイラー・デーモン『To The Animal Kingdom』(2016年)
メテ・ラスムセン+タシ・ドルジ『Mette Rasmussen / Tashi Dorji』(2016年)

ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『A View of The Moon (from the Sun)』(2015年)
メテ・ラスムセン+ポール・フラハーティ+クリス・コルサーノ『Star-Spangled Voltage』(2014年)
シルヴァ+ラスムセン+ソルベルグ『Free Electric Band』(2014年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(JazzTokyo)
(2013年)
『Trio Riot』(2012年)


タリバム!&パーティーキラーズ!@幡ヶ谷forestlimit

2019-04-06 09:26:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

幡ヶ谷のforestlimit(2019/4/5)。

■ パーティーキラーズ!

Jin Harada 原田仁 (vo, ds)
suppa micro pamchopp スッパマイクロパンチョップ (ds, turntable)
Shogo Haraguchi 原口承悟 (b)

三者三様の音が奇妙に有機的に結合して漂い攻めてくる。

原田仁さんの人力ジェット機のようなヴォイスにはちょっと恐怖を覚える。原口さんは不穏な弦の音からヴォイス、笛までをさらにエフェクターにかけ、音世界を変貌させてゆく。スッパマイクロパンチョップの最初の脚だけのドラミングと飄々とした動きは、テンションを高めたり緩めたりしている。

■ Talibam!

Matt Mottel (keytar, electronics)
Kevin Shea (ds, sampling-pad)

ついに実現、タリバム!の日本初公演。ケヴィン・シェイはNYで何度かプレイを観たが、マット・モッテルはNYの公園で話をしただけで(会いに来てくれた)、プレイ自体をナマで観るのがはじめてである。

そのマットの楽器だが、新しいアルバムには「keytar」と書かれている。なるほどキーボードをギターのように持ち、さらに二弦のベースのようなものがガムテで貼り付けられている。弦を使ってドローンのような音を、また鍵盤は弾いたり叩いたりして、ときに恍惚として、千変万化の音をハコ中に響き渡らせた。

一方のケヴィンはやはりエネルギッシュに叩き続ける。それでも常にダダ的でシニカルでユーモラスでもあるのがかれの良さだ。そのエネルギーのせいで途中でサンプリングパッドの台座が剥がれてしまったのだが、マットは「すべてのものは落ちるんだ!」と叫び、ケヴィンはパッドを横に置いて叩き続けた。

マットもケヴィンも1時間まったく集中力が途切れない。こちらも目が離せない。終わったかと思ったら、銅鑼を出してきてお互いに叩いたり足を振り上げてキックしたり。爆笑。ヤバい。素晴らしい。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●原口承悟
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)

●タリバム!
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)(2017年)

●ケヴィン・シェイ
MOPDtK@Cornelia Street Cafe(2017年)
Pulverize the Sound、ケヴィン・シェイ+ルーカス・ブロード@Trans-Pecos(2017年)
Bushwick improvised Music series @ Bushwick Public House(2017年)
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)(2017年)
ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『Until Your Throat Is Dry』(JazzTokyo)(2015-16年)
クリス・ピッツィオコス『Gordian Twine』(2015年)
PEOPLEの3枚(-2005年、-2007年、-2014年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『(live)』(2012年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年) 


メテ・ラスムセン+MoE@東高円寺二万電圧

2019-04-05 00:41:31 | アヴァンギャルド・ジャズ

メテ・ラスムセン再来日、しかも今回はノルウェーのノイズロックバンドMoEとともに。

東高円寺の二万電圧にはじめて足を運んだ(2019/4/3)。対バンはみんな轟音、立ちっぱなし。サックスの纐纈雅代さんが来ていたが、どのようにメテさんのプレイを聴いただろう。フライヤーの版画を彫ったリョクさんと知り合えたのは嬉しかった。

Mette Rasmussen (as)
MoE:
Guro Skumsnes Moe (b, vo)
Håvard Skaset (g, synth, vo)

今回はドラマーが病欠で、日本ツアーでは9人ものドラマーと共演するそうである。この日はドラムレス。それでも音圧は半端なく高い。

その中で、やはりメテさんは全身をバネのように使い、アルトと一体化して、濁ったエネルギーを放出し続けた。笑うほかない凄さである。普段の静かなメテさんはどこへ。他の観客も歓喜に震えながら凝視していたに違いなかった。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4、7Artisans 12mmF2.8

●メテ・ラスムセン
Kiyasu Orchestra Concert@阿佐ヶ谷天(2017年)
メテ・ラスムセン@妙善寺(2017年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ@Candy、スーパーデラックス(2017年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ@Candy(JazzTokyo)(2017年)
メテ・ラスムセン+タシ・ドルジ+タイラー・デーモン『To The Animal Kingdom』(2016年)
メテ・ラスムセン+タシ・ドルジ『Mette Rasmussen / Tashi Dorji』(2016年)

ドレ・ホチェヴァー『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(JazzTokyo)(2016年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『A View of The Moon (from the Sun)』(2015年)
メテ・ラスムセン+ポール・フラハーティ+クリス・コルサーノ『Star-Spangled Voltage』(2014年)
シルヴァ+ラスムセン+ソルベルグ『Free Electric Band』(2014年)
メテ・ラスムセン+クリス・コルサーノ『All the Ghosts at Once』(JazzTokyo)
(2013年)
『Trio Riot』(2012年)


ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian

2019-04-03 00:27:48 | アヴァンギャルド・ジャズ

下北沢のApollo(2019/4/1)、不動前のPermian(2019/4/2)。

■ 2019/4/1

Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts, p)
Sissel Vera Pettelsen (vo, effect, jew's harp)
Tokutaro Hosoi 細井徳太郎 (g, effect)

シセルの低い声が自身の声とエフェクターで重ね合わされ、細井さんがギリギリと擦る音とのインタラクションがいきなり生まれる。ヨアヒムはバスクラからピアノ、またクラに取り換え、切なくも不穏でもある雰囲気を静かに創出した。細井さんは右手で弦を細かく弾き、左手でエフェクターを操っている。それがバスクラとヴォイスとがシンクロする横で太い明滅となったりも泡立ったりもする。ヨアヒムのバスクラの重音には聴き惚れてしまう。

ここでシセル、ヨアヒムともに小休止するが、細井さんはひとりで強い意思を示すようにエフェクターの音を出し続けた。ヨアヒムはマウスピースを外してクラを吹き、尺八のような音を発する。これが細井さんの擦る弦の音と奇妙に重なり、エフェクターの音は別次元へと移行した。

セカンドセット。シセルの小鳥の声と細井さんのボトルネック、撥音と撥音とが重なり、さらにヨアヒムもテナーで撥音を出す。また、ヨアヒムの重音と、シセルが口を開かずに発する高音とが重なる。ここでヨアヒムは背後のバーやトイレに歩いてゆき、そこでもテナーを吹いた。シセルは民謡のように歌い、ヨアヒムはクラで電子音のごとき細かい破裂音を出す。細井さんは小刻みに弦を叩き、金属的な音を放つ。

ヨアヒムのピアノの横で、シセルが切々と「raindrops, raindrops, raindrops」と歌う。ここでシセルと細井さんの創る音は何かの残滓のようであり、ヨアヒムはテナーの震える音でそれに応じた。シセルの息と、ヨアヒムがマウスピースなしでクラを吹き、また歌いもした。細井さんはエフェクター中心からギターへと戻ってきて、悪夢のようにフレーズを繰り返す。そしてシセルは口琴を使い、それがどこかに当たった金属音も含めてエフェクターで再現されたのだが、なんと、ヨアヒムはバスクラで口琴のような音を出した。驚いた。

展開の早い、素晴らしいインプロだった。

■ 2019/4/2

Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts)
Sissel Vera Pettelsen (vo, effect, as)
Akira Sotoyama 外山明 (ds)
Riuichi Daijo 大上流一 (g) 

ファーストセット。外山さんがスティックでシンバルを擦り、その音の模索はヨアヒムのクラにも伝染する。やがてシセルが歯車のごときうなりを発し、ヨアヒムが循環呼吸で重音をみせた。ドラムスとヴォイスとの静かな交感があり、そのふたりとも音を多様化させてゆく。シセルがベースパターンのようなエフェクトを入れ、新鮮な雰囲気が流れ込む。

外山さんは静かにテンポを変え始め、さらに自在化してゆく。叩きの音圧が強くなってもきた。シセルはシルクのように滑らかなヴォイスを発し、エフェクターによって分身し、ふたりのシセルとなったりもした。ここでシセルはついに(このツアーでははじめて)アルトを取りだし、まずはネックだけを持って吹く。ヨアヒムもバスクラのネックだけを取り、フクロウのごとき音を出した。ヨアヒムがネックを本体に装着するとシセルも同様に装着する。

このあたりで外山さんはドラムスで走り出してサウンドを引っ張ろうとしているようにみえる。外山明世界のはじまりである。アルトとテナーとは「ジャズ」のように重なって聴こえる。

セカンドセットでは大上さんが加わった。そのギターに応じて、ヨアヒムがテナーで細切れに吹き、また魅力的な重音を発する。外山さんはちょっとインターバルを置いては強くタイコを叩いている。シセルとヨアヒムとがさまざまな音を重ねている間、大上さんは平然とギター演奏を続けており、その静かなところからの響きが印象的だった。また、シセルのホワイトノイズのようなヴォイス、声かと勘違いしてしまう外山さんの擦り、ヨアヒムの親指ピアノやトイ、これらが同じ地平で泡立っている。

ヨアヒムが再度バスクラで吹き始めてから、サウンドが少し明るいものになった。その上でシセルや外山さんの音が激しくなった。いちどは演奏が終わるかと思ったのだが、天井からノイズが聴こえてきても誰も終えようとせず次の準備をしている。外山さんは祭のごとき音を、ヨアヒムはクラのマウスピースを外しての尺八のような音を、大上さんは異音を出している。そしてまた終息に向かい、外からバイクの音が聴こえ、演奏が終わった。とくにセカンドセットはひりひりとした緊張感のある演奏であり、印象的だった。

Fuji X-E2、7artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●ヨアヒム・バーデンホルスト
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+北田学@渋谷Bar subterraneans(2019年)
Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo@ドイツ文化センター(2018年)
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
ギレルモ・セラーノ+ヨアヒム・バーデンホルスト+マルコス・バッジャーニ『Lili & Marleen』(2016年)
LAMA+ヨアヒム・バーデンホルスト『Metamorphosis』(2016年)
ハン・ベニンク『Adelante』(2016年)
安田芙充央『Erik Satie / Musique D'Entracte』(2016年)
ダン・ペック+ヨアヒム・バーデンホルスト『The Salt of Deformation』(-2016年)
ヨアヒム・バーデンホルスト『Kitakata』(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Garlic & Jazz』(JazzTokyo)(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』(2013年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年) 

●シセル・ヴェラ・ペテルセン
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+北田学@渋谷Bar subterraneans(2019年)

●細井徳太郎
合わせ鏡一枚 with 直江実樹@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)
伊藤匠+細井徳太郎+栗田妙子@吉祥寺Lilt
(2018年)

●外山明
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
『SONONI, Laetitia Benat』(2016年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
纐纈雅代『Band of Eden』(2015年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)

●大上流一
謝明諺+大上流一+岡川怜央@Ftarri(2018年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)
リアル・タイム・オーケストレイション@Ftarri(2016年)


邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2

2019-04-02 07:52:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

吉祥寺のMANDA-LA2(2019/3/31)。

邂逅:
Yoshino 与之乃 (琵琶, vo)
Natsuki Tamura 田村夏樹 (tp, vo)

Amu:
Mizuki Wildenhahn (percussive dance)
Natsuki Tamura 田村夏樹 (tp)
Satoko Fujii 藤井郷子 (p)
Atsushi Itani 井谷享志 (perc)

藤吉:
Satoko Fujii 藤井郷子 (p)
Tatsuya Yoshida 吉田達也 (ds)

■ 邂逅

与之乃&田村夏樹『邂逅』のリリースライヴである。

はじめは与之乃さんが琵琶を横にして弦を擦り、一方の田村さんは叩きをみせる。やがて田村さんのユーモラスでもある深いトランペット、それはときに邦楽器のように聴こえる。ふたりの息があってきた。田村さんの連続的な音に対して与之乃さんは糸を使った音で応じる。

2曲目はCDに収録された「邂逅の巻」。与之乃さんのドスの効いた声、その歌詞によって変幻自在に変貌するトランペットが素晴らしい。白猫のフォルテが飛翔し雀が鳴く場面での上がり、八咫烏が襲ってくる場面での恐怖感、闘いの昂揚。以前に渋谷メアリージェーンでのライヴもCDも聴いたのだが、あらためて聴くとその迫力に驚く。そして八咫烏が泥炭に沈むときの鐘。

■ AMU

これもまたリリースライヴ。ちょうど1年前にMMMというグループでのライヴを稲毛のCandyで観たのだが、そのときは、詩人の三角みづ紀さんが参加できなかった。結果としてメンバーが同じである。しかし、場が違うためか、状況が違うためか、ずいぶんと印象が異なり、ミズキ・ヴィルデンハーンの大変な迫力に気圧された。

はじめのミズキさんの嵐の如き足踏み。ここにピアノとパーカッションが入ってゆく。ミズキさんは自身の身体を確認しなぞるように動き、限界を試すようにバシンバシンと破裂音を立てる。

各人のプレイは同時にではなく入れ替わりやってくる。ときに波濤のようであり、ときに闘牛のようであり。井谷さんのパーカッションはその劇場で空間を切り刻むように鮮やかだった。ミズキさんの足と井谷さんのパーカッションとのテンションの高い対話が見事。田村さんのトランペットは何かを絞り出し、循環しながら何かを付加してゆく。そして藤井さんが入り全員の音世界になる。ピアノが単音を続け、トランペットがヴィブラートで吹く。あまりのドラマチックな展開に泣きそうになる。

■ 藤吉

藤井郷子 vs. 吉田達也、ナマでこの対決を観るのははじめてである。

4曲ほどやったのだろうか。吉田さんの鬼爆的なドラミングはいつだって凄いのだが、その苛烈さ、強烈さに一歩も引けをとらない藤井さんのピアノには驚かされた。轟音だけでなく、この展開で繊細な音さえ出して、それで強さが拮抗している。しかも藤井さん、笑いながら愉しんでいる。なんてことだろう!!

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●与之乃
与之乃&田村夏樹『邂逅』(2018年)
与之乃+田村夏樹@渋谷メアリージェーン(2018年)

●田村夏樹
与之乃&田村夏樹『邂逅』(2018年)
与之乃+田村夏樹@渋谷メアリージェーン(2018年)
Mahobin『Live at Big Apple in Kobe』(JazzTokyo)(2018年)
魔法瓶@渋谷公園通りクラシックス(2018年)
MMM@稲毛Candy(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
藤井郷子オーケストラベルリン『Ninety-Nine Years』(JazzTokyo)(2017年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
This Is It! @なってるハウス(2017年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)
藤井郷子『Kitsune-Bi』、『Bell The Cat!』(1998、2001年)

●藤井郷子
This is It! 『1538』(2018年)
魔法瓶@渋谷公園通りクラシックス(2018年)
MMM@稲毛Candy(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
藤井郷子オーケストラベルリン『Ninety-Nine Years』(JazzTokyo)(2017年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
This Is It! @なってるハウス(2017年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)
藤井郷子『Kitsune-Bi』、『Bell The Cat!』(1998、2001年)

●井谷享志
This is It! 『1538』(2018年)
MMM@稲毛Candy(2018年)
This Is It! @なってるハウス(2017年) 

●吉田達也
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
RUINS、MELT-BANANA、MN @小岩bushbash(2017年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)
デレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』(1994年)