日々のつれづれ(5代目)

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竹内一正 「グーグルが日本を破壊する」(PHP新書)

2009-12-07 23:47:49 | 本・映画・展覧会
 なんともショッキングなタイトルではないか。

 インターネットを使い始めの頃、ネットを見るのは趣味や旅行の情報サイトばかりだった。そしてサイトもさほど多くなかったので、Yahoo!のカテゴリからサイトを探し、そこからリンクを辿ることでまぁ用は足りた。足りたというよりその程度で満足していたという方が正しいか。

 AltaVistaという全文検索サイトを知った時はちょっと衝撃を受けたが、今ほど検索精度が高くなく、それこそ有象無象のサイトを表示してしまうのが煩わしくてあまり利用しなかった。

 それがいつの間にか、検索のメインがGoogleになっていて、サイトリストを見ることなど最近では皆無である。ツールバー内の窓にキーワードを打ち込んで検索。最近ではサイトも充実しているし、ちょっと曖昧だったり事例が少なそうな場合は複数のキーワードで検索する等こちらの検索スキルもあがっており、あまり不便は感じない。

 …というユーザーにとって、単なるツールが「乗っ取る」と書かれてどう感じるか?「そうかもなぁ」これが本書読後の正直な感想。かつてPCがマイクロソフトに「乗っ取られた」ようなことが、ソフトでなくサービスの分野で起こり得るかもしれないと言うのである。

 検索はほぼ完全にグーグルに依存しているとは言えそれ以外のサービスは利用していない私。そんな私のPCでも「乗っ取られ」てしまうのだろうか。ちなみにブラウザはFirefox、メールはGmailでなく他のを使っている。

 グーグルの戦略と成長の過程を知る、雑学的好奇心からも面白い一冊であった。

 2009年11月26日 出張帰りの電車車中にて読了
コメント
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