日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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高杉晋吾著 「産業廃棄物」(岩波新書)

2009-12-12 05:51:46 | 本・映画・展覧会
 産業廃棄物とか下水道とかダンプ公害とか、なんか都市活動に伴って発生する諸問題に興味あるんだよねぇ。「そういった本を読むことは結構だがその結果あなたは何か問題解決に向けた行動を起こしているのか?」と問われると、せいぜいゴミを出さない生活に努めているくらいですとしか答えられないのだけれど。

 そのむかし「夢の島」と言われていた東京湾埋立地で無数の鳥が群舞し、あちこちに立てられたパイプからガスが噴出し、未使用の商品が纏めて廃棄されている光景をテレビで見て驚いたものだった。家からそう遠くない所にこんな場所があるのか、と。最近では埋立地だけでなく山中の処分場や不法投棄が話題になることが多いよね。

 「ダンプ公害」の時もそうだったけど、直接タッチしている業者を処罰するのは比較的簡単、でもそれじゃやっぱりダメなんだな。まさに「モトから断たなきゃダメ」で、そのあたり本書のつっこみは少し物足りなく感じる。

 とは言え、ひとくちに「ゴミ」「廃棄物」と括ってしまうものがどういう法体系で区分けされているか、その体系が諸外国と比べどういうレベルなのか(単純に法律や対象物が多ければ良いとは思わないけど)といった紹介がされている(ただし最新情報かは分からない)のは良い勉強になった。

 企業活動の排出物を減らすことは容易ではないと思えるが、そこのアナタも、まずは無駄なプリントを減らすくらい行動してみませんか?

 「そのゴミを 捨てない注意 出さぬ知恵」(横浜市の収集車に描かれていた標語)

 2009年11月30日 通勤電車車中にて読了
 ※2冊を並行して読んだため、同日に2冊読了となった
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