【写真展】夜明けまえ～知られざる日本写真開拓史[北海道・東北編]

　展示会場に入るとツンと酸っぱい匂いがする。一発で写真展だなって判るよ。最近のデジカメプリントだと匂わないよね？もうそれだけで、昔ながらの写真を観に来たって感じたよ。

　第１回遣欧使節団、北炭東京支店、SL比羅夫号。あたりが気になった写真。技法でなく被写体が。それってアリなのかな？そして三陸津波直後の釜石市の写真。今と違って防波堤もなかっただけに、東日本大震災以上の惨状。そりゃそうだ、三陸地震やチリ地震の津波被害を経てそれなりに防波堤を築いてきたのに、それら以上の被害では…何か応援に、行かなくちゃ。

　本展にあたり、当館では開催にあたり全国2384の施設や委員会等に所蔵写真についての問合せを行ったそうであるが、帰ってきたのが約1/3強の882件と言うのは多いのか少ないのか。個人ではなく我が国有数の施設からの問合せ、東北地方からの回答が少なかったのではと危惧する。

　2013年4月12日　恵比寿・東京都写真美術館にて