日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【映画】Man On a Wire

2016-03-14 21:12:39 | 本・映画・展覧会
 先日観た「ザ・ウォーク」の元ネタと言えそうなドキュメント映画。前回の感想で書いた通り、ネットで見つけて観た。ノートパソコンのモニターではあるけれど音はヘッドホンで、部屋は暗くして。

 本人ほかサポートメンバーへのインタビューが随所に挿入される。英語だが主人公フィリップ・プティほか多くはフランス人のためさほど流暢な英語でなくかえって分かり易い。フランス語で喋る部分には英語の字幕が出るが分量は多くないのでフォローも割と可能だった。

 やはり映画の方が細かな描写とかドラマティックに描かれている。このドキュメントを観ると、よく再現したものだと感心した。とは言えやはりオリジナルの持つ迫力、モノクロや色褪せたカラーフィルムから浮かぶ映像、WTCの雄姿。WTCを思い出したい人は本作を観ると良い。それにしても最上階は随分雑な仕上げだったものだ。

 この映像を観ても、WTC屋上から下を向けたカメラの映像を見るとゾクゾクする。うぅっ。それなのに嗚呼それなのに、命綱なしで吹き晒しのロープの上を数十mも渡ってゆくなんて。そして、このビルにジェット旅客機が2機も突っ込むなんて…。

 2016年2月18日 自宅にて鑑賞
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【映画】ザ・ウォーク

2016-03-14 07:11:25 | 本・映画・展覧会
 今はなきニューヨークのワールドトレードセンター。竣工間近のこの2つのタワーの間を綱(ワイヤーロープ)渡りして世間を驚かせた「事件」を描いたのが本作である。

 股間がスースーと言うかゾクゾクと言うか、ウゥっとなってしまう感覚を久々に覚えた。主人公がWTCのタワーの屋上に侵入し、下を覗き込んだシーン。高所恐怖症の人は見ない方が良さそうだ。もちろんVFXなんだろうがリアル。これだけ高いと怖さを感じないと言うがさすがに観ていてブルった。ヤマ場である二棟間の綱渡りシーンは圧巻だが、ハプニングがあったら劇場で心臓発作を起こす観客が出るだろう。主人公はちゃんと「生還」するとわかっているのだが、それでもドキドキものだ。ちなみに私、ニュージーランドで42mのバンジージャンプをしたことがある。下を見て踏み切った瞬間の感想は「あぁ、落ちちゃった」だった。

 このような「冒険」は主人公一人では成し得ない。違法行為なので「共犯者」となるが、仲間が必要だ。この同志獲得の過程も面白い。そして主人公が綱渡りの技術を身につけてゆくシーンも興味深い。

 それだけワクワクドキドキさせる映画ながら、WTCと言う存在の前には霞んで感じられた。あの事件から15年目の今でも蘇る、圧倒的な存在感。現存した頃に訪ねておいて良かった(事件後、行けてない)。あのビルを知る者にとっては、ステンレスの外装板や内部構造など、懐かしくも悲しい思い出となった建物(とその時代)を思い起こせるのではないか。この映画が、あの事件の被害者や遺族たちを刺激しないか心配になる。映画の中とは言え、あの姿を蘇らせてしまって良かったのだおるか、気になる。

 本作品の原作「Man on Wire」はドキュメンタリー映画化されており、ネットで鑑賞可能な模様だ。

 2016年2月1日 川崎・チネチッタにて
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