日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】松島泰勝著 「ミクロネシア 【小さな島々の自立への挑戦】」(アジア 太平洋研究選書)

2017-05-12 20:21:29 | 本・映画・展覧会
 今年のGW旅行の行き先はバヌアツとフィジー。事前に図書館でこの地域に関連する書物を借りてと思ったが見事にない。観光ガイドか、民俗調査的な(大判サイズの)ものが数点。かくも情報の少ない地域なのか。それで、少しは関連する話が載っているのではないかと思いネシア繋がりでミクロネシアの本を読んでみた。

 そもそもミクロネシア・メラネシア・ポリネシアの「ネシア3地域」はそれぞれどこを指すのか。本書はそこから入るので実に有難かった。自分が現地に居るので、メラネシアの「メラ」を実感していたし。そして本書で取り上げられるミクロネシアは、パラオからグアム、サイパン(北マリアナ連邦)、ミクロネシア、マーシャル群島の国々を指す。一時はこれらも国々が一つの国家を形成しかかっていたが、十把ひとからげにできない文化風習の違い、それ以上にアメリカの主に軍事面での思惑からの介入によって現在の国家割りとなった。その過程が書かれており実に興味深く、かつ腹立たしかった。おのれアメリカ。

 日本統治時代の方が現地の人々には仕事があったと言う。とは言えそれは低賃金な労働力としての扱いであり、島の生産物の大半は日本に送られ、要はミクロネシアの島々は「日本の畑」として利用されたに過ぎなかったという事実は覆しようがないが、知っておいた方が良いことであろう。

 世界中どこを旅しても過去の歴史とくに戦争による影響は大きく、それに日本が関与した部分を知るのはたいてい心地良いことではない。現地に行く前にそういう過去を知っていれば、例え観光旅行であっても少しは謙虚な態度で過ごす気になるのではないかと思うのだ。カネを落としてやるんだなんて傲慢な態度はイカンのだよ、トランプ君。

 2017年5月1日 フィジー・コーラルコーストのホテルにて読了
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2017年4月30日 【旅行】南太平洋慕情?バヌアツ&フィジー(4)

2017-05-12 06:53:10 | 旅行・ハイク&ウォーク
 昼過ぎの飛行機で移動のため、朝は1km弱歩いたポートヴィラ中心部(昨日はバイクでゆっくり通り抜けた)を歩いてみようと思った。が、昨夜から断続的に雨。諦めて部屋で読書。今回は厚めの本も持って来た。

 早めにチェックインして空港で昼食を摂ろうと10時にホテルを出て空港へ。12時半にFJ266便(DQ-FJZ:ATR72-600)でフィジーの首都スヴァへ。玄関口ナンディを飛び越えて向かう形になるようだ。2時間24分で到着、タクシーでホテルへ。町までは少し離れているが道中ずっと家が続き、「首都圏」の広さを感じる。

 この町は治安が良くないとされており、一番マトモとも言われるホテルに宿泊。部屋、プールなど良い感じで南国リゾートに来ました感を味わえる。プールサイドで夕陽に浮かび上がる島々、出航してゆく大型クルーズ客船など見ながらのビールは至福のひととき(写真)。これで蚊さえ居なければ…虫除けが効かん!食事は歩いて数分の中華料理屋に入ったが1時間も待たされた上に大して旨くなくガッカリ。量だけは満点で半分近くを明日の昼食用にテイクアウトできたのがせめてもの幸いだった。

 Holiday Inn Suva 泊
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