2011年の東日本大震災の被災地を巡回する移動図書館を走らせた、NPO「シャンティ国際ボランティア会」スタッフによる実現までのドキュメント。筆致は重々しいものでなく割と淡々と、むしろもう少しきちんと内容を整理して欲しいと思うくらい柔らかいタッチで書かれているのは女性ならではの長所なのか。おかげで読者は変に身構えることなく、実は大変なストーリーに入ってゆける。
もう少しきちんと、とは書いたが、時間軸に従っての話は読みやすい。現地調査の結果など、細かすぎるのではと思うほど訪問した施設単位の状況が記されており、この辺は実際には地図とリンクした一覧表形式で報告されていたのではと思った。本書を「報告書」として読もうとしている自分に気付く。
東日本大震災も、熊本地震も、結局大した支援は出来なかった気がする。多少のモノやポイントを寄贈した程度、やはり(活動場所はどこでも)汗を流した人には気後れする。せめて忘れない、警戒を怠らない、不幸にしてまた何か起こったら次こそは動けるよう準備する、そんなところだろうか。
2017年5月9日 通勤電車にて読了
もう少しきちんと、とは書いたが、時間軸に従っての話は読みやすい。現地調査の結果など、細かすぎるのではと思うほど訪問した施設単位の状況が記されており、この辺は実際には地図とリンクした一覧表形式で報告されていたのではと思った。本書を「報告書」として読もうとしている自分に気付く。
東日本大震災も、熊本地震も、結局大した支援は出来なかった気がする。多少のモノやポイントを寄贈した程度、やはり(活動場所はどこでも)汗を流した人には気後れする。せめて忘れない、警戒を怠らない、不幸にしてまた何か起こったら次こそは動けるよう準備する、そんなところだろうか。
2017年5月9日 通勤電車にて読了