日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2017年5月3日 【旅行】南太平洋慕情?バヌアツ&フィジー(7)

2017-05-16 23:43:58 | 旅行・ハイク&ウォーク
 南の島には南の島らしい鉄道が走っている(いた)。サトウキビ運搬鉄道である。ここフィジーにおいては相当の路線距離を誇っていたらしいが、今は総てトラック輸送に代わってしまったのは日本と同じ。ところがその一部が、観光鉄道として残されているので今日はそれに乗る。今回の行程は、一にフライト(週三便)、二に観光鉄道(週三便)で骨組みが決まったのだった。

 朝食後、荷物をまとめてチェックアウト。列車に乗って戻ってくるのでスーツケースはフロントで預かって貰う。10時の発車までに駅へとのことだったので9時半にホテルを後にすぐそばの駅へ。ディーゼル機関車、客車が各1両。客車は観光用に後から造られた方ではなく、1950年代?の年季物のようだ。乗客は10人ほど、自分以外は総てオーストラリア人の家族連れ。

 海の近くを走るが海は殆ど見えず、ほとんど林の中を走る。ゴロゴロとした乗り心地は愉しいが、他の乗客はみな乗車前に車掌に勧められ売店で買った個装のキャンディ類を、ところどころで待ち構えてる沿線の子供達に放る。ワッと群がる。撒く連中から悪気も侮蔑も感じられず、本当にアトラクションとして愉しんでいる様だが戦後の「ギブミーチョコレート」を知っている身として非常に気分が悪い(なので菓子は買わず撒きもしなかった)。売店は売上になり子供は菓子が貰える、それの何が悪いのかと言う人もあろうがこういうのは駄目だ。おかげで乗車の興奮も冷めてしまった。
ゆっくり1時間半ほど走って、コーラル・コーストエリア随一の町・シンガトカに到着。

 大きくはないシンガトカの町を歩き、昼食を取り、送迎車でホテルに戻る。フロントでナンディ行きのバスを調べて貰うとほどなくあるとのことで、スーツケースを引っ張って幹線道路へ。バスの停まる辺りに佇んでいた先客に声を掛けると、向かいの島の「シャングリ・ラ」のスタッフ、そこへ地元の知り合いがクルマで現れ、彼女ともどもバスと同じ値段でナンディまで送ってくれるとのオファー。値段が同じでも早くて快適、たぶんバスより安全。ホテルのまん前まで送って頂いて45分で着いた。後味は悪かったが、それはそれで貴重な経験をした1日だった。

 Nadi Downtown Hotel 泊
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【映画】日本のいちばん長い日 THE EMPEROR IN AUGUST

2017-05-16 20:43:00 | 本・映画・展覧会
 南国に来ているのだからもう少し軽めの映画を観ればと思わないでもないが、あいにくとアクション映画とか観る趣味はあまりない。確かにシリアス物は観終わって疲れることも多いのだが、考える刺激を与えてくれるから。

 太平洋戦争(と言って差し支えないだろう)末期の数日、徹底抗戦を唱える大日本帝国陸軍を中心とした動きを描いた作品。海軍との確執、陸軍内部の意見対立、そして大君(天皇陛下)の思し召し。一連の動きは(終戦の日未明の陸軍クーデター未遂も)過去に調べて知っていたが、映像だとより現実感を伴うものだと感心した。

 役所広司の阿南惟幾(陸軍大臣)は理念と現実の両方を理解し、その狭間で悩む。文字通り命懸け、今の日本の組織で(例えば仮にトヨタだろうがユニクロだろうが、ましてや政治家など)これほど追い詰められ苦悩する機会など無いのではあるまいか。その立場を思うと、単純に賞賛したり批判したりできなくなる。そして昭和天皇を演じた本木雅弘、自分が見た昭和天皇はもっとお年を召されてからだが、きっと若い時分はこういう佇まいだったのだろうと自然に感じられた。一言一言ゆっくり丁寧に話される口調、凛とした表情、一度だけ言った「あっそう」(笑)…見事でした。昭和天皇がここまでハッキリ描かれた映画はこれまで無かったはず。批判も多かろうが監督の勇気は間違いなく評価されるべきでしょう。他にも山崎努、堤真一、松坂桃李…主役を張れる役者ばかり。それぞれの役柄を見事に担っていた。

 ちなみに本作、1967年にも映画化されていたのですね。その時は本作以上に大物ぞろいだったと言えるかも。阿南惟幾は三船敏郎、昭和天皇はあまり登場しなかったらしいが八代目松本幸四郎、他に笠智衆や志村喬、山村聡…帰国したらレンタル屋に行ってみよう。

 意思決定について考えてよし、もちろん戦争について考えるのは当然、そして世界における日本の立ち位置について考える機会をも与えてくれる。観るのにエネルギーを要するが素晴らしい作品だった。

 2017年5月2日 フィジー・コーラルコーストのホテルにて
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2017年5月2日 【旅行】南太平洋慕情?バヌアツ&フィジー(6)

2017-05-16 06:41:43 | 旅行・ハイク&ウォーク
 宿は連泊、旅も半ばを過ぎた今日は休養に充てることにした。しかしここ、本当にすることないなー(苦笑)。一応スパはあるのだが要予約、予約すると施術師がどこかからやってくるシステムなんじゃないかな。

 朝食(有料!)を摂って部屋で映画を見たら午前おわり。
 昼は部屋で手持ちの食料処分、そのあとビールだけホテルのレストランで飲んで昼寝。
 夕方は読書。
 夕食もホテルで、ファイヤーダンスショーをやっていてラッキー。外部からのツアー客も来ているようだった(写真)。全部は観ず部屋に戻って本日2本目の映画を観て就寝。

 Wi-Fiは無料だが、ロビーかレストランでしか使えない。逆にそれが利用時間の短縮に繋がって良いかもしれない。

 Gecko's Resort 泊
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