なかなか衝撃的な本である。著者が無期懲役囚であること、その囚人が死刑は廃すべきでないと力説するのだから。
内容はさらに衝撃的だ。「殆どの殺人犯は己のしでかしたことを顧みて反省などしない」と繰り返し書くのだ。それは所内で数多くの囚人と接し会話してきた著者の経験に基づくものだと言う。妄言だと片付けられないだろう。
被害者の関係者が見たら怒りで目を剥きそうな内容だが、一方で著者は囚人達の更生プログラムの不備を嘆き、具体的な策を披露する。絵空事でなく、カネはかかるが再犯者が出ることによる社会的損失(人的物的損害だけでなく、捜査や裁判にかかるコストも含める)と天秤にかければ決してできない金額ではないと主張する。
ショッキング、スキャンダラスな内容で始まるが、このプログラムなど「刑務所改革」の話はぜひ法務省はじめ関係諸氏に読んで頂き感想を伺いたい。苦々しく思う人がいれば、本書の内容に信憑性があると言う事だ。
順序が逆になってしまったが、著者の初作も読んでみたい。
2017年12月1日 通勤電車にて読了
内容はさらに衝撃的だ。「殆どの殺人犯は己のしでかしたことを顧みて反省などしない」と繰り返し書くのだ。それは所内で数多くの囚人と接し会話してきた著者の経験に基づくものだと言う。妄言だと片付けられないだろう。
被害者の関係者が見たら怒りで目を剥きそうな内容だが、一方で著者は囚人達の更生プログラムの不備を嘆き、具体的な策を披露する。絵空事でなく、カネはかかるが再犯者が出ることによる社会的損失(人的物的損害だけでなく、捜査や裁判にかかるコストも含める)と天秤にかければ決してできない金額ではないと主張する。
ショッキング、スキャンダラスな内容で始まるが、このプログラムなど「刑務所改革」の話はぜひ法務省はじめ関係諸氏に読んで頂き感想を伺いたい。苦々しく思う人がいれば、本書の内容に信憑性があると言う事だ。
順序が逆になってしまったが、著者の初作も読んでみたい。
2017年12月1日 通勤電車にて読了