日々のつれづれ(5代目)

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【本】梅棹忠夫著 「回想のモンゴル 改版」(中公文庫)

2019-05-10 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 モンゴル訪問予習として、歴史とは違った切り口の本を借りてみた。

 著者自身による著作集の中からのピックアップであり、ピックアップにあたって短いコラムが附記されている。梅棹先生と言えば日本の文化人類学の大御所、その先生がこれほどモンゴルに傾倒していたとは。

 モンゴル探訪、再訪記に関しては地図および中国鉄道路線図にて位置関係を確認した。そうしていると、偉大な研究者の著作が何だか身近に感じられる。著者が再訪した頃6時間かかった北京~張家口(南)は、今でも在来線しかないようだがそれでも3時間ちょっとで到達する。もはや日帰り観光圏内に近い。

 意外かつ感心したのは、モンゴルで使われている種々の道具のスケッチ、敗戦時の引き揚げに際し苦労して持ち帰られた資料だが、絵心もある方だったのだと解る。こういう技術もなければ学者にはなれなかったのだろうか。

 北京からウランバートルへの国際列車(K23次)は、本書に記されたルート(京包線)を通るようだ。張家口南は通過だが、このエリアを通る時は少しでも本書を思い出したい。

 2019年4月19日 通勤電車にて読了
コメント
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