多くの著書のある筆者だが、本書の内容はタイトルと若干異なっているように感じた。日本がどう生き残るかの前提条件として米国、中国の状況やスタンスを詳説しているのは良い(大変ありがたい)が、そちらに重きが置かれてしまっているような。
NPT(核拡散防止条約)という枠組みが無効化しているという著者の主張には頷ける気がする。そして世界情勢は、従来のイデオロギーとは異なる「宗教」という軸での対立、それに更にナショナリズムも加わった状況で、どんどん混沌化していっているように見える。混沌化のスピードは速く、本書が書かれた時点での状況情勢とは異なっているのではないか。そのせいか、「日本がどうすべきか」と言う本書の提案もいま一つピンと来なかった。少なくとも日米同盟の解消は困難じゃないかな、残念ながら。
2019年4月25日 通勤電車にて読了
NPT(核拡散防止条約)という枠組みが無効化しているという著者の主張には頷ける気がする。そして世界情勢は、従来のイデオロギーとは異なる「宗教」という軸での対立、それに更にナショナリズムも加わった状況で、どんどん混沌化していっているように見える。混沌化のスピードは速く、本書が書かれた時点での状況情勢とは異なっているのではないか。そのせいか、「日本がどうすべきか」と言う本書の提案もいま一つピンと来なかった。少なくとも日米同盟の解消は困難じゃないかな、残念ながら。
2019年4月25日 通勤電車にて読了