坂東三十三ヶ所(観音)巡礼をしていて、観音経とはどんなものだろうと興味を 持った。四国八十八ヶ所と言えばまず般若心経が思い浮かぶが、坂東・西国・秩 父は「観音霊場」だからね。本来なら回る前に予備知識として読んでおくべき だったかな。400頁以上の文庫本で、けっこう時間を要した。
一心に「南無観世音菩薩」と称え続ける「称名」をするだけで功徳を得られると言う実に虫の良さげな観音信仰だが、その「一心に」が曲者で困難なことと本書で判った。さもありなん。
他にも観音経のあれこれを引いて、真意を解説。なぜ観音様は一瞬にして日本中いや世界中「間髪を入れず」衆生の悩みをお救いになることができるのか、とか解釈が興味深い。
そして自分なりの理解。一心に願うというのがポイントで、唱えるのは御名だろうが念仏だろうが何でも良い。そういう「ひとつのことに打ち込む」ことが結果として幸福をもたらし、それを観音様や仏様、ひょっとしたら神様の功徳ご利益と呼んでいるのではないか。自分は存在は肯定も否定もしない。あると思う人は思えば良い、非科学的と嗤うつもりはない。ないと思う人は思えば良い、証明せよと責めるつもりはない。
とは言え、せっかくの機会なので、坂東はほぼ終っているので秩父あるいは西国を回る前に、観音経を覚えるべくCDを買おうか迷い始めたのであります。
2020年11月9日 自宅にて読了
一心に「南無観世音菩薩」と称え続ける「称名」をするだけで功徳を得られると言う実に虫の良さげな観音信仰だが、その「一心に」が曲者で困難なことと本書で判った。さもありなん。
他にも観音経のあれこれを引いて、真意を解説。なぜ観音様は一瞬にして日本中いや世界中「間髪を入れず」衆生の悩みをお救いになることができるのか、とか解釈が興味深い。
そして自分なりの理解。一心に願うというのがポイントで、唱えるのは御名だろうが念仏だろうが何でも良い。そういう「ひとつのことに打ち込む」ことが結果として幸福をもたらし、それを観音様や仏様、ひょっとしたら神様の功徳ご利益と呼んでいるのではないか。自分は存在は肯定も否定もしない。あると思う人は思えば良い、非科学的と嗤うつもりはない。ないと思う人は思えば良い、証明せよと責めるつもりはない。
とは言え、せっかくの機会なので、坂東はほぼ終っているので秩父あるいは西国を回る前に、観音経を覚えるべくCDを買おうか迷い始めたのであります。
2020年11月9日 自宅にて読了