日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

【映画】竜とそばかすの姫【7.1ch LIVE ZOUND×RGBレーザー】

2021-07-30 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 久々の細田守監督作品でありますね。自分の中では「時をかける少女」より 「サマーウォーズ」が頂点で、以降どんどん家族愛の色彩が強くなって好みから外れており、制作発表の報に触れても興奮しなかった。だが作品概要が知れてくると、興味が湧いてきた。これ「令和版サマーウォーズ」じゃね?10年経って、 バーチャルな世界は大きく変わった。アニメーション技術も進化した。これは面白いかも?

 うん、まあ良かった。映像技術すばらしい。作品中の仮想世界の表現が特に。CGならではの緻密さと拡がり、色合い。何曲も歌われる主人公の歌が良い。ブレスや揺らぎの感じが、初めて宇多田ヒカルを聴いた時の印象と似ていた。あと「るろうに剣心」を演じたばかりの佐藤健が声優として参加、これがまたなかなか。

 主人公の女子高生のアバター(仮想世界の分身)、なんかデジャヴと思った ら、キャラクターデザインが「アナと雪の女王」のジン・ キムなんだね。リアル世界は思いっきり細田テイストなんで、そのギャップはありなのかなと。そのリアル世界、舞台は高知。既に作品の公式Webサイトに「聖地」の紹介まであって親切。

 一方でストーリーの展開が安易すぎること、作中のイベントの回収がされなかったこと、「竜」の正体とその後の対応があまりに安易など、不満も少なくない。ファンタジーに徹するか、きちんとケリをつけるかして欲しかったのが残念。それを「細田テイスト」で片付けてしまうのは、間違っている気がする。

 2021年7月20日 川崎・チネチッタにて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【本】國貞勝則著 「究極のドラッカー」(角川oneテーマ21)

2021-07-30 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 専攻が経営が下ったおかげでP.F.ドラッカーのことは少しは知っていたが、卒業してから著書を読む機会はなかった。とは言え断片的な知識は残っているものだと、本書を読んで思った次第。そこは本書の評価とは無関係だが。

 ドラッカーの活動は長年に渡るため、著作も多い。ただ、時代時代を先読みし、起こりうる問題への警告を行い続けたこと、世の中が変わっても彼のスタンスはあくまで働く人を見据えたものと言う点は変わらなかったこと、そうした事実が、本書の解説により明らかになっている。内容は深くても文章自体はあまりとっつき難く感じないんだよね、日本語訳本では。そこは上田惇生先生の功績だ。

 この年になれば、ドラッカーの書いた内容の理解も少しはできるんじゃないかと思う。やってみようかと思ったこともある。でも今は、そういう気にならないな。勉強するのであれば、世界史や宗教の理解に時間を振り向けたい。

 2021年7月18日 ライブ帰りの電車にて読了
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする