日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2024年6月4日 大人の社会科見学・東芝未来科学館

2024-06-11 20:00:00 | ノンジャンル

 この月末(29日)を持って閉館が決まった施設、過去に一度訪ねたことがあるが「お別れ訪問」すべく予約を入れておいた。同じ川崎市でも多摩川近くの小向から駅前に移転してきて10年、うち2年以上はCovid-19渦で閉館していたと思うので気の毒な短命である。

 メインは東芝が手掛ける製品を色々なソリューションとして見せたり、超電導などの要素技術を解説するコーナー。なのだが、年寄りにとっては「会社のあゆみ」コーナーの方が面白くてたまらない。創設者の一人である「からくり儀右衛門」田中久重の作った作品や、レプリカだが茶運び人形の実演があったり、国産第一号である洗濯機を実際に回したりのショータイムもある。けっきょく滞在時間の8割がたをこのコーナーで過ごした。

 当館はいったん閉館ののち、以前あった小向地区にて再オープンするとの話も聞いた。それ以前に経営危機と言ってもよい東芝がどうなるか、再び貴重な資料や展示品に会えることを期待したい。

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【本】山田風太郎著 「人間臨終図鑑(全4巻)」(徳間文庫)

2024-06-11 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 前に読んだ本で紹介されおり、図書館になかったので自分で買ったは良いが本を借りては読みの生活をしていると積ん読に…全4巻を読むのに半年かかってしまった。

 十歳台から百歳台まで、特に30~99歳については1歳ごとに、亡くなった古今東西の著名人を紹介している。紹介内容は死にざまだけの場合もあれば生前の活躍ぶりや逸話に触れていることもあり一定ではないが、ともかく「〇〇歳で死んだ」と言う切り口が斬新。

 死因の多くは癌と脳疾患なのは昔も今も変わらず、そして昔は梅毒も多かった模様。もちろん不詳もある。家族や友人、弟子に見守られながら逝った人がいれば、たぶん寂しく孤独死したケースもある。中には戦死や拷問死も。

 何百人と記された「死記」から何を読み取るか。当たり前すぎる「人はいつか死ぬ」こと以外、取り上げ方の基準や死にざまに法則性は見られない。著者は死に抗えとか穏やかに受容せよとか書いているわけでなく、本書を編纂した意図すら見出すのが困難だった。ただ、少しでも死者に関するコメントがあると、単なる死亡広告以上にその人の人生が垣間見えてくる気がした。

 2024年6月2日 台北のホテルにて読了

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