この月末(29日)を持って閉館が決まった施設、過去に一度訪ねたことがあるが「お別れ訪問」すべく予約を入れておいた。同じ川崎市でも多摩川近くの小向から駅前に移転してきて10年、うち2年以上はCovid-19渦で閉館していたと思うので気の毒な短命である。
メインは東芝が手掛ける製品を色々なソリューションとして見せたり、超電導などの要素技術を解説するコーナー。なのだが、年寄りにとっては「会社のあゆみ」コーナーの方が面白くてたまらない。創設者の一人である「からくり儀右衛門」田中久重の作った作品や、レプリカだが茶運び人形の実演があったり、国産第一号である洗濯機を実際に回したりのショータイムもある。けっきょく滞在時間の8割がたをこのコーナーで過ごした。
当館はいったん閉館ののち、以前あった小向地区にて再オープンするとの話も聞いた。それ以前に経営危機と言ってもよい東芝がどうなるか、再び貴重な資料や展示品に会えることを期待したい。