昨年は随分とライブへの足が遠のいてしまった。一つは予算から、そしてもう一つは会場の遠さから。だんだん、都内で飲み食いして家に帰ってくるのが億劫になっている。
金銭面はさておき、会場の遠さは店を変えることで解決し得る。もちろん好みのミュージシャンが演奏することが前提だが。なので、今年は都心よりも家に近いライブハウスを開拓してみようと思ったのだった。今のところ、音楽を聴きに行くのを止めるという選択肢はない。そうして見つけた川崎駅近くの店、こんな店あったっけな?と思ったらなんだ、前に何度か通ってたスタジオのあるビルじゃないか。1年ちょっと前に開店していたようだ。
今日のアーティストはSARAJAさん、大和市在住のシンガーソングライターでお初なのだが、聴いてみようと思ったのはサポートギターが丸山ももたろうさんだったから。丸山さんは2019年に聴いて以来になるのかな、大ベテランなのだ。前置きが長くなった。
1曲目、リバーブが心地よいアルペジオをバックに歌う声の良さ、テイストとしては「ものすごく上手な歌のお姉さん」、メゾソプラノくらいか。結構なお歳(失礼)だそうだが、濁りなく美しくのびやか。事前に予習したところ「A=432Hz(通常は440Hz)」などと拘りをお持ちの方、それだけのことはある。曲よりも歌詞よりも、まず声に惹き込まれた。
お客さんの大部分は丸山さん初めてだそうで、フフンここは俺の勝ちか(しかし会場でSARAJAさん初めては自分だけのようだった爆)。オリジナル曲で構成された1stセットが終わり、2ndセットの1曲目だけは丸山さんのソロギター。良いですねぇ。他のお客さんも、ソロギターってジャンルを知って欲しい。2曲目以降は有名曲のカバー。SARAJAさんはトロンボーンも披露。
ファーストソロライブと言うことで緊張していたのか、天然ボケなのか(たぶん後者)、MCでは丸山さんとトンチンカンなやり取りを頻発していたSARAJAさんだが、見事な歌声で気持ち良いひとときだった。お店も割とゆったり目のレイアウト(ただし折り畳みパイプ椅子は小さ目)、フードは少ないがドリンクは一通り揃っており、気になるアーティストの日には再訪したいと思った。
2025年1月5日 川崎・Y'sにて