日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】伊集院 静著 「機関車先生」(講談社文庫)

2025-01-20 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 昨年9月に山口県防府市を訪れた際に、本書の著者の出身地であることを知った。同時に、訪ねた野島が本作の舞台であることも知った。本書を読んだ記憶はあるものの最後の部分しか覚えていなかったため、改めて読み直してみた。 

 まだ離島が僻地で教育も十分に行き届かなかった頃、代用教員として止むを得ず採用した大柄な青年は口がきけなかった。口のきけない者が子供の教育などできるのか?誰もが思う当然の疑問を、力強い機関車のような容貌から子供たちに「機関車先生」とあだ名された青年は、その人柄で見事に子供たちを教えてゆく。その存在は子供達だけでなく、島の大人たちにも影響を与え、受け容れられていったが、正式な教員が決まり、代用教員である「機関車先生」は島の人々から大いに引き留められるのを固辞して去ってゆくのだった。

 本書は子供向けの作品だったか、大人向けの作品だったか。どちらにも読めるところが見事。易し過ぎず難し過ぎず、それでいてそれぞれに対する主張が見える。別れのシーンはもう少しドラマティックだった記憶があったが、あてにならないものだ。だがその呆気なさが、残された者たちの呆然とした余韻を表しているのではと思えるようになった。

 2025年1月14日 自宅にて読了

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2025年1月12日 【食べ物】武蔵溝ノ口・石田屋

2025-01-20 06:00:00 | 食べ物・飲み物

 昨日今日明日と3連休、そして有難いことに毎日新年会のお誘いが入って。今日はJR南武線・武蔵溝ノ口駅近くで高校の同級生と。なぜか幹事が張り切ってしまい「新年会の前にボウリングやろうぜ」とかオイ歳を考えろ。というわけでボウリング前の昼食にラーメンを。「ラーメンWalker神奈川2025」に新規掲載された店。

 クリーミーな鶏白湯スープと予習していたが、オーダーし着丼してみると驚く。ドロリとしたクリーミーさではなく、サラリとしているのに少し気が楽になる。クリーミーなのは表面近くだけで、下の方はやや茶色っぽいスープに見える。見かけほど味は濃くもしつこくもなく、まろやかさが際立つ。麺は細ストレート、茹で加減のオーダーは博多ラーメン流にどうぞ。ただし「ふつう」がお勧めらしい。真っ白なスープに細麺だが、紅生姜は(ありがたいことに)載っていない。繰り返すが、豚骨ではない。鶏白湯スープである。

 見掛け以上に美味しかったが、キッチンで次々と鳴りなかなか止められないタイマーが減点。せっかくメニューに茹で時間〇秒と茹で加減を謳っているのなら、それに応じてスパッと止めなきゃダメでしょ。実はタイマーはどれも同じ秒数で、鳴りっ放しの時間で茹で加減を調整している?それはそれで迷惑だ。

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