日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

内田幹樹 「操縦不能」 (新潮文庫)

2007-09-25 22:22:03 | 本・映画・展覧会
 「パイロットもの」と言えば操縦席からの風景、あんな乗客こんなスッチー、などが定番ネタで、エッセイか回顧録的な作品ばかり。時代は変われどネタはさして変わらず、ちょっと飽きちゃった…そんな人にお勧めの一冊。専門用語たっぷりの航空小説と言えば良いのか。ご存知の方(教わった方?)も多いと思うが、作者は元全日空機長。

 この作品のストーリーについて書くのは適当でない気がする。つまらないという事ではなく、それ以上に面白いのが計器の動きやシミュレータといったオペレーション、そしてそれらの間に挟まれる航空会社のお家事情(某社も大変みたいですねぇ)といった所にあるからで、そういう「道具」の使い方の巧さが作品を印象深いものにしていると思う。ある程度の知識がないと、読んでも状況をイメージできないと思う。かくいう自分もしっかり分かったわけじゃなし。

 勿論ちゃんとね、パイロットの学科試験であるんですよ、「スタティック異常の時は計器指示はどうなるか」って問題が。今回それを思い出しました。でも整備不良のままある(汗)ジェネアビ機ならともかく、ライン機だとどうでしょう?こんなトラブルケースが6Mチェックであったりするんでしょうか?

 恥をさらせばバーティゴ、私はなりました。雲の中を水平飛行しているつもりで、20度近く傾いてたことがあります。モーゼスレイクまでの山越えで2時間IMC、周囲真っ白、長かったなぁ。まぁそんな経験を何度かして計器をチラチラとモニタできるようになったんですが、そしたら今度は「計器に頼りすぎ」って教官に指摘されて…ファイナルアプローチではちゃんと外を見ましょう(泣)。

 妙な読後メモになってしまいましたナ。もっと細々と書きたいんですがこの辺で。サラバイ・ララバイ・グッドバイ。

 2007年9月18日 自宅にて読了
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2007年9月18日 ビター・スィート・カンパニー

2007-09-25 05:42:40 | 食べ物・飲み物
 今年も巨峰が届いた。

 昨年の葡萄はいつだったっけなーと先代のBlog(まだあった!)を探してみたら、10月3日に食べたと書いている。2週間早い。それと味とどう関係するのかわからないけど、今年は皮の近くに軽いエグ味があったような気がする。糖度は十二分にあるけど、昨年の方がもう少しみずみずしかったような…しかし1回で1房食べてしまう、オトナ喰いですな。

 この葡萄の作り手は以前はサラリーマンをしてて、その時に一緒の仕事をしたのが縁でこんな付き合いが続いてるのだけど、毎年これが届くたび、その人と仕事をした時の事を思い出す。その人自体はとても親切かつ良い人だったので何の恨みも無いのだけど、自分の置かれた立場と仕事はサイアクだった…冬の晩、吹きさらしのホームで電車を待つ時間の辛かったことも。

 今でも、その仕事に「売り飛ばし」かつ「放置して自分は逃げた」オヤジ(退職した)のことは許せない。忘れたり許したりするほど人間デキちゃいないのさ。

 苦い思い出を、甘い葡萄で包み込んで今年も過ぎてゆく。
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(展覧会) 世界遺産ナスカ展

2007-09-21 21:00:05 | 本・映画・展覧会
 前にも書いた気がするけど、ナスカ~クスコ~マチュピチュはかなり「行きたい度」の高い所なのだ。今年の夏は地震があったけど…まだ未踏の南米大陸、行けるのは何時だろう…もし行けたら、その時はナスカの地上絵見物の遊覧フライト、一機チャーターするんだ。セスナ172かどうかは分からないけど、自分で操縦しながら地上絵の上をふらふら飛んでみたい。

 …と憧れの強いナスカ展、夏の上野・国立科学博物館は大盛況(=混雑)とのウワサを聞きビビって行かなかったのだが、京都での開催は滋賀旅行と時期がピッタリ、チケットも某オクで安く買えたので突撃~!

 地下鉄を烏丸御池で降り、案内に従って行くと…入場券売り場から混雑!まぁ招待券を持ってるから良いのだが。エレベータ行列!階段を一気に駆け上る(誇張)。入場制限中!並んで静かに待ちましょう。うぅむ、これほど人が多いと
は。連休だし仕方ないか。

 会場に入ったら行列でケースの中を見るのもひと苦労。じりじりと動きながらようやく眺めると彩色された壷とか、土器がまずは。のろのろ、じっと我慢。誰もがひときわ食い入るように観てたのがミイラ。そして最後に地上絵。もう少し出来かたとか保存についてとか、突っ込んで紹介して欲しかったな。

 なんだか「ナスカ=地上絵」と思い込んでて、それ以外の展示物には少々戸惑ってしまった…と書けば自分の知識の偏り、無理解をひけらかして恥ずかしいのだが。地上絵以外の文明に目を開かせてくれ、彼の地へのモチベーションを掻き立ててくれた展覧会だった。

 2007年9月17日 京都文化博物館にて観覧
コメント (4)
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2007年9月17日 滋京旅行(3日目)

2007-09-20 23:42:31 | 旅行・ハイク&ウォーク
 そうだ、兇徒になろう♪ってコトで、今日は大阪いや逢坂を越えて京都に向かいます。が、その前に滋賀に思い残しのないように…

 石山寺いきました。立派なお寺で奥が深くさすがです。西国三十三箇所をできるのはいつなんだろう?京阪石山坂本線(「いしやまざか・ほんせん」と呼ばないように!)を一気通貫して日吉大社、こちらも期待以上の風格です。素晴らしい。そして日本最長・日本最急のケーブルで比叡山へ…延暦寺は2度行ってるので駅員さんとお喋りして折り返し。

 戻って浜大津から逢坂山越えして京都へ、神戸電鉄もそうでしたが、こんな町の近くにこんな急勾配があるとは…60パーミルって「横軽」並みじゃん!今回しみじみ思いましたね「勾配路線なら関西にお任せ」。山を下るとそのまま地下へ。京都市営地下鉄も一部制覇。なんで一部って、来春に延長開業があるものですから。

 烏丸御池で「ナスカ展」など見学し(何も京都で観なくても…)、時間があったのでブラブラと京都駅まで散歩。大きな通りはうるさいし暑いので細い道を。四条、五条、オレは強情…とっとと新幹線で帰れば良いものをバスで伊丹へ出てヒコーキで。殊勝な心がけに神様仏様は未搭乗機材を配して下さいました。さすがこの3日間であちこちの神社仏閣を回っただけのことはある。ラウンジのビールで仕上げして帰京したのでありました。
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2007年9月16日 滋京旅行(2日目)

2007-09-19 22:22:51 | 旅行・ハイク&ウォーク
 今日はレンタカーで。Kを予約してたのに配車表は「デミオ」まぁ良いか、値段は一緒だしモデルチェンジしたての新車だし。天気も良く、久々にゲーセン巡りをしながらドライブGO!

 …何だかノンビリしてますなぁ。連休の中日でクルマは多いんだけど、うんざりするほどの渋滞でもないし。やっぱりね、空が広いのが気持ち良いですね~。天気も良いし(暑過ぎ…)、まぁイイじゃんっておおらかな気分になれる。忙しく動き回ってても気持ちにゆとりがある、みたいな?

 いわゆるひとつの観光地として行ったのは琵琶湖大橋、琵琶湖自然博物館、八幡山、近江八幡市街あたりですが、のびやかな自然と穏やかな古い町、どちらも良かったです。そう感じるのは、日ごろどこかで疲れているんでしょうか…

 8時間借りて走行80kmほど、いかにノンビリしてたことか。宿泊地への移動の電車に乗った途端、物凄い夕立に見舞われました。ツイてたな。今日はこれでお仕舞い、移動先で考えてた見物先は明日にして宿でゆっくりしよう。。。
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2007年9月15日 滋京旅行(1日目)

2007-09-18 21:28:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 首都圏から気軽に行きにくい場所の一つに滋賀県があります。飛行機がない、新幹線でも不便。クルマじゃ遠すぎ。駅や空港を作ろうとする滋賀県民の気持ちが分からないではありません…

 今年は彦根城築城400年。旬です。近江鉄道も待ってます。行きづらいとか行ってないで行きます。夜行バスは満席、ならばと目先を変え、新幹線「N700系」でGO!!感想は…乗り心地はgood!造りはbad!!安っぽ過ぎる…こんな車輌を「日本の頂点」などと紹介することは絶対に止めて欲しい。ただし、乗り心地は良いです。特に減速時。カーブへの入り口の挙動変化もちょっと作為的に感じる所はあるけどスムーズです。

 名古屋からは「空飛ぶ鉄ヲタ見習い」さんが同行…の筈だったんですが敵前逃亡!オノレ怯んだか!!(笑)。関が原古戦場を見るため(少し本当)数少ない在来線特急を狙い撃ちです。ウララ~ウララ~♪そして米原から近江鉄道でチマチマと、乗って降りて観光、乗って降りてスタンプラリー。

 なかなかノンビリしてて良い感じです。首都圏から簡単に辿り着けない(大袈裟な)点も人出を抑える点でプラスに作用しています。まぁとにかく、今日のハイライトは「ひこにゃん」を見たこと。ウワサ通りかわいく、大人気でした。次点が近江鉄道資料館です。旧型電機&西武電車ファンはマストです。

 今夜は近江八幡泊。もちろん滋賀県です。これでようやく、「けいけんち」で「泊まった事のない県」が無くなりました。バンザーイ!
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2007年9月14日 魅せられて

2007-09-14 22:25:15 | クルマ
 今日は幕張でお仕事関連の展示会見学。誰ですかコンパニオンの写真なんて言ってるオクレな人は…

 ギョーカイ全体、少しは景気が良くなってる筈なんだけど開場したてだからか、イマイチ活気がない。私のお客様のトコもそう。係員ばかり目に付いちゃって…ちょっと華やかなオネーサンも少数ながら居たんだけど、テンション上がってない様子。まぁ金曜だし午後からは人が増えるので、それまで寛いでいてね。何しろ業界の景気がインフラ投資にも影響するので、そういう動向にはビン・カンになってしまうのデス。

 某社ブース前に実車の展示がありました。コレが動いてる映像も流れてたけどスゴイねー。現実はおろか、ゲームでもできないぜ(笑)。でもね、振り出しとか振り返しの所なんか、思わず舵角とか車体の沈み方とか見入っちゃうね。ドリフトはおろか走行会とも縁のない人生になっちゃってるのにねぇ。

 でもやっぱり、FRって楽しそう。
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2007年9月12日 世の中なにが起こるか分からない

2007-09-13 23:20:21 | ノンジャンル
 トイウワケデ、首相がタイ人です。いや、退陣です。何かこう、どの件もそうだけど「タイミング悪っ」って気がすんだよねー?巷では「KY」とも言われてるそうですが。KJ法なら教わったんですけどね…先手必勝って言葉をはなむけに送りたい。お大事に。

 久々に映画でも観に行くかーと思ってたら飲みのお誘いが…声がかかるケースなんて滅多にないので行くことにする。後輩だけど上位のヒト。今度職制が変わる私にいろいろと「心得」を伝授して下さる。有難い。

 私が思ったことをズケズケ言って周囲に波紋を起こした過去を知る人だけに、心配してくれてるんだろうと、、、気にしてくれる人が居るのは有難いものです。最近は素直に「アドバイス」を聞くこと出来るんです。実践できるか分かりませんけど(汗)。

 最近は殆どビールだけなのを、焼酎ロック飲んだりスコッチ飲んだりしたのでカンゾーがびっくりしてるかも。シンゾーは。。。お疲れ様。
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矢野直美 「おんなひとりの鉄道旅」(小学館)

2007-09-12 23:32:38 | 本・映画・展覧会
 最近はご無沙汰気味だが、それでも年に1回くらい「BE-PAL」なるアウトドア雑誌を買うことがある。そのアウトドア雑誌も、アウトドア一辺倒では最近の読者は引き留められないと思ったのであろう、フィールドワークを基本としながらもキャンピングカーやSUV、はたまた鉄道などの記事が出ることもあり、その鉄道モノの一つがこの本のベースになった連載記事である(だから読んだことある路線があったのね)。

 トイウワケデ、全国のJR・私鉄各線から旅気分を味わえる路線をピックアップ、著者が訪ねた連載物の紀行エッセイを一冊にまとめられており、とても読み易い。おおむね一編が4ページ、好きな所で「途中下車」できる(笑)…が、一気に読み通してしまった(爆)。

 著者は鉄道大好きな女性だけど、車両形式がどーたらとか、運転形態がどうとかはほぼ一切書いていない。せいぜい「昭和40年代の車両が」程度。それは知ってるけど(BE-PALという)読者層を想定してなのか、知らないからなのかは分からない。しかしこの文章は「路線解説」「xx鉄道詳解」ではないので、それで良いと思う。それが知りたければ「ファン」でも「ピクトリアル」でも「RailMagazine」でも買って下さい、でしょ。

 ふんだんにカラー写真が散りばめられた、贅沢な本である。著者が撮ったのだと思うが、綺麗な写真が多い。特に紀行文(旅行記)用と考えると、とても参考になるんだなぁ…さすがに人物は撮れないけど。やっぱり、単に乗り通すだけじゃなくて乗ったり降りたりしてると風景の見え方も違ってくるんだろうね…

 「おんな」の書いた紀行文に何か新鮮なものを感じたか?Yes。起こってること、走ってる列車を雰囲気で捉えてる気がしますね。ほらマニアだと即物的に「EF5861キター!」だから(笑)。でもそれは性別の差だけじゃなくて個人の差でもあるんだけどね?

 2007年9月11日 自宅にて読了
コメント (2)
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2007年9月11日 大の字

2007-09-12 08:08:20 | 音楽、ギター、カラオケ
 「9・11」ですね。8月に続き、航空機が絡む忘れられない日です。


 ところで「エアギター」って知ってる?

 要するに「ギター弾くフリ」なんだけど、いかに「らしく」プレイするかがキモな「フリ」。と言っても単純に指を動かすだけじゃウケないらしく、ガンガンのハードな曲(が似合うんだろう)の合間にギター放ったりヘシ折ったりジャンプしたりすることが「聴」衆にアピールするために必須らしい。

 日本人ってそういう表現が苦手なんじゃと思いきや、何故か分からないが昨年、芸人「ダイノジ」の大地洋輔が事もあろうか「ワールドチャンピオン」になってしまった!そして何と今年もだ!V2だ!快挙ではありませんくぁ。

 昨年のは「ようつべ」で観てた。今年もようやくUpされたので観た。うーん、どうよコレは…以下ご参考。

 http://www.youtube.com/watch?v=9r10UbGC6RI
 http://www.youtube.com/watch?v=THBiP7E4MXc

 コメント欄はスラングだらけなので読解に苦しむが、概ね「何でこんなのがチャンピオンなんだ?」みたいな?辛口コメント。自分もそう思う。昨年に比べ確かに巧い。いかにも弾いてるって迫真性は今年の方が上だと思う。でも何て言うかなぁ…昨年の方がムチャクチャ感があってインパクトは強かった気がするんだよね~。まっこと、オーディエンスとは身勝手なもんじゃき。

 そしてエアギター関連でちょっと欲しいオモチャが…物欲の秋。
 http://www.takaratomy.co.jp/products/airguitar/product/
(ここのサイト、エアギタープレイ講座もあります)
 忘年会用に、いっちょ仕込みますか!
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