ひと夏の経験。
3人の子どもが殺人事件を目撃したことから物語が動き出す。
子どもたちは知恵を絞って本人を懲らしめ、大金を手に入れようとする。
物語の進展に従い、犯人の狂気レベルは上がっていく。
状況はコントロールできなくなってくる。
中国ドラマ、全12話。
ドラマとは関係ないが、中国は体操服のジャージのようなものが制服、と分かる。ランドセルもない。外食も多い。母親は温かいものを食べさせようとする。受験競争も厳しそうだ。早朝から深夜まで勉強している。北京大学競争率5,000倍と聞いたことがある。ドラマを見るかぎり、離婚率も高そう。
【原作】
“中国の東野圭吾”とも評される紫金陳(ズ・ジンチェン)の小説を映像化、とある。犯人役と子どもたちのやり取りが緊張する。
【ネット上の紹介】
トラックの荷台に潜り込み目的地へ向かう少年、厳良(シー・ポンユェン)は行方不明になっている父親を捜すため、妹分の普普(ワン・ションディー)と児童養護施設を抜け出してきた。彼らが頼ったのは、厳良の幼なじみの朱朝陽(ロン・ズーシャン)の家。両親が離婚し、学校でも周囲になかなかなじめない朱朝陽は、厳良との再会を喜ぶ。ある日、3人は朱朝陽のビデオカメラを持って、山へ遊びに行く。家に帰り撮影した動画を見返すと、そこにとある男の殺人の様子が偶然にも収められていた。その男は、なんと朱朝陽が通う少年宮の教員だった。児童養護施設に連れ戻されることを恐れた厳良たちは、警察には通報せず、犯人に二度と殺人を犯さないようにと手紙を書くことを思い付くが、事態はだんだんと彼らの手に負えなくなっていく。
珍しく米ドラマを観た。
「クローザー」
刑事ドラマで、基本1話完結。
第1シーズン=全13話
第2シーズン=全15話
第3シーズン=全14話
第4シーズン=全15話
第5シーズン=全15話
第6シーズン=全15話
第7(ファイナル)シーズン=全21話
現地では、2005年から2012年にかけて放映された。
1時間弱のなかにミステリ要素と人間模様が凝縮されている。
刑事ドラマは何作か試したが、一番面白いと感じた。
全シーズン観た作品は久しぶり。
参考までに、良く出る単語を書き出しておく。
public prosecutor 検事
lawyer, attorney 弁護士
Law court 法廷
detective 刑事
police officer 警官
victim 犠牲者
body 死体
homicide, murder 殺人
execution 執行
stay of execution 執行猶予
あと気がついたのは、字幕ではベンツとなっているが、ドラマではメルセデス(Mercedes)と言っている。ポルシェ(Porsche)は、ポーシュと言っている。
ロサンジェルスを舞台に展開するが、
ロサンジェルスの略はLA。(元はスペイン語Los Ángelesで、「天使」の複数形)
ロスと略すのは和製英語。
【追加】・・・特におもしろい回。
第2シーズン=第8話「永遠を誓った場所」(日本人と親子心中を扱っている)
第2シーズン=第9話「神の選択」(医療現場での死亡、ミスか故意か)
第3シーズン、第8話「海外線の殺人者」(犯人とブレンダの直接対決)
第3シーズン、第9話「告発の余波」(エレベーターでの緊迫した尋問)
第5シーズン、第9話「消えた凶器」(予感したテイラーが「まあ見ていろ」と)
第6シーズン、第2話「不条理な排斥」(緊迫の対決シーン)
韓国ドラマ「未成年裁判」をNetflixで観た。
2022年2月25日から配信、全10話。
【ネット上の紹介】
韓国ドラマ「未成年裁判」は、少年犯を嫌悪する判事が地方裁判所少年部に赴任して出会う少年犯罪と彼らを取り巻く話を描いた作品。
実際運用されている少年法をもとに、少年犯罪の実態を描いているので非常にリアル。韓国は、日本以上に厳しい受験と学歴社会。そこに組み込まれたり、自ら乗った子どもたちは、それなりに「幸せ」なのかもしれないが、外れたり落ちこぼれた子どもたちはどうなのだろう?絶望して犯罪に走るのだろうか?
韓国は頭脳労働重視で、職人や身体を動かす仕事を日本ほど評価しないとか。
たとえ受験社会からドロップアウトしてもOKで、多様な価値観のある社会ならよいのだけど。
韓国ドラマ「シスターズ」をNetflixで観た。
現地放送日 2022年9月3日~2022年10月9日、全12話。
【ネット上の紹介】
貧しいがあふれる愛情の中で育った三姉妹が大韓民国で一番富裕で有力な一族にそれぞれの方法で立ち向かう様子を描いた作品。
複雑巧妙なストーリーでよく出来ている。
役者も演技力があり、感心した。
韓国ドラマ「ジャイアント」をU-NEXTで観た。
全60話、1話65分~73分。2010年作品。
【ネット上の紹介】
韓国高度経済成長期時代、金塊をめぐる陰謀によって引き裂かれた家族を描く人間ドラマ。
涙、涙の展開。
幼い頃に生き別れになった兄妹。
いつ再会するのか、お互い兄妹と気づくのか?
ドラマティックとは、良く言ったもので、これこそドラマそのもの。韓国ドラマの真骨頂。
「チャングム」に匹敵する古典で、押さえておくべき作品、と思う。
【備考】
2010年上半期の同時間帯「トンイ」と視聴率を競い合い、上回った。
韓国ドラマ「イカゲーム」を観た。
現在Netflix人気1位。
全9話、1話32分~62分。
ファン・ドンヒョク脚本・監督
サバイバル・ドラマ。
とても面白いけど、バイオレンス炸裂なので、視聴者を選ぶ作品。
(佐藤究さんの「テスカトリポカ」が平気な方なら、視聴してOK、と思う)
どれだけ人気があるかと言うと、Netflixの株価が史上最高値を更新した、と。
【朝日新聞の記事】
同社がこの日発表した7~9月期決算は、イカゲームの効果などもあり、売上高が前年同期比16%増の74億8300万ドル(約8530億円)、純利益が同83%増の14億4900万ドル(約1650億円)となった。有料会員数は438万人増えて2億1356万人となり、増加分の半分は日本を含めたアジア太平洋地域だったという。
韓国ドラマ「イカゲーム」、1.4億世帯が視聴 ネトフリ大幅増益:朝日新聞デジタル (asahi.com)
【感想】
観ていて、「バトル・ロワイヤル」を思い出した。
中学生が無人島でお互い生存を賭けて殺し合いをする話。(映画化もされた)
つまり、似ている。(「カイジ」「神様の言うとおり」にも似ている、と言われている)
でも、これはヒットしたからこそ言われることで、私的には、おもしろいからOKだ。
内容も良く出来ている、と感じた。
韓国ドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」をNetflixで観た。
2020年作品、全16話、1話63-88分、ケーブルテレビ局JTBC作品。
(2020年1月31日から同年3月21日まで韓国で放送)
韓国人気ドラマ。
暴力事件を起こし、刑務所行きとなったセロイ。
中卒で前科あり、学歴社会・韓国でどう生きるのか?
次の3つの要素を内包してドラマは展開する。
復讐譚(亡くした父の復讐)
サクセスストーリー(外食産業事業を起こす)
恋愛ドラマ(チョ・イソ、オ・スアとの三角関係)
#7 人にはそれぞれ我慢の限界がある
【感想】
第3話から面白くなる。
なぜなら、チョ・イソが本格的にドラマに参入してくるから。
それまでは我慢。
中国ドラマ「大明皇妃 -Empress of the Ming-」をU-NEXTで観た。
(全74話、1話37-44分)2019年作品
【ネット上の紹介】
14世紀末、政変で両親を失った若微は、復讐のために自ら宮廷に入り権力闘争に巻き込まれる。時代に翻弄されながらも困難に立ち向かう彼女は、やがて私怨を捨て民のために生きようと決意。皇后となって3人の皇帝を支え、偉大なる時代の幕開けを見届ける。
本作の魅力は、タン・ウェイさんがヒロインを演じているこ。(40歳くらいのはずだけど17歳くらいに見える)リアルに再現された紫禁城もすごい。(これがセットとは信じられない)戦場モブシーンも迫力・・・製作費100億円といのも納得。
最終回は涙、涙・・・途中退屈箇所があるけど、この最終回で許す。
【備考】
湯 唯(タン・ウェイ、Tang Wei、1979年10月7日生まれ)身長172㎝
【印象に残るセリフ】
#9 妃候補である”秀女”はまず身元が肝心です。だが士太夫でも農民でも3代に罪がなければ誰でも入内できます。ただし宮廷での選考が必要です。合格できない場合は土産をもって故郷へ帰りなさい。
#25 先に宮中の組織を説明するわ。女官は”6局1司”に属するの。”6局”とは尚宮 尚儀 尚服 尚倉 尚寝 尚功の6つ ”1司”とは処罰を管理する宮正司のこと。
#45 妹のため 私自身のため そして父母のために叩頭します。(このシーンは泣ける)
#55 古くから言う”三思後行”とはこういうことなの。
#57 母上の愛は濡れた綿入れです。着れば重く、脱げば寒い。
#73 漢朝は劉家 唐朝は李家 宋朝は趙家 明朝は朱家 天下はある一族の私物にすぎない(現代中国では、『皇帝』と言わず『総書記』と名称を変えた・・・世襲制でなくなったのはよかった)
【超個人的中国時代ドラマベスト選】
「月に咲く花の如く」
「瓔珞」
「ミーユエ 王朝を照らす月」
「明蘭」
「宮廷の諍い女」
「王女未央」
「花と将軍」
「ハンシュク 皇帝の女傅」
「大明皇妃」
「武則天 -The Empress-」
「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」
韓国ドラマ「トンイ」をU-NEXTで観た。
2010年作品、全 60話、1話61-64分
本作品の魅力は、ハン・ヒョジュがヒロインを演じていること。
さらに終盤では、オ・ヨンソも出演。
この豪華さにびっくり。
久しぶりの時代劇ドラマ、けっこう楽しめた。
【覚書】
ハン・ヒョジュ、1987年生まれ、身長170㎝
オ・ヨンソ、1987年生まれ、身長170㎝
【ネット上の紹介】
高官の連続殺害事件が起き、の地下組織・剣契の首長が濡れ衣によって命を落とす。首長の娘・トンイは、父の汚名を晴らすために掌楽院(宮廷楽団)の下女として宮中に入る。6年後、ひょんなことから知り合った粛宗を王とは知らずに親しくなるが…。
【参考リンク】
BS日テレ - 韓国時代劇「トンイ」
全60話 トンイ(同伊)あらすじとキャスト (weblogs.jp)
中国ドラマ「王女未央-BIOU-」をU-NEXTで観た。
原題:「錦繡未央」
(全54話、1話44-46分)
このところ、社会派ドラマが続いたので、勧善懲悪の中国時代劇を観たくなった。
そこで選んだのが本作品。
【ネット上の紹介】
群雄割拠の南北朝時代。北涼唯一の公主・馮心児は、北魏の李敏峰らの陰謀によって父と祖母を失う。追っ手から逃れる中、北魏尚書府の妾腹の娘・李未央に助けられた馮心児は、李未央になり済まして尚書府に入り込むが、そこではさまざまな謀略が渦巻いていた。
「瓔珞」ほど完成度は高くないが、けっこう楽しめる。
アクションシーンも盛りだくさん。
(瓔珞には、アクションシーンがないが、緻密な策略シーンが楽しめる)
#12 お前は悪行を重ねてきた すべての報いを受けるがいい
#35 叱雲南と君桃の船上対決シーンが白眉。
過去に観たアクションシーンの中でも出色、と思う。波の使い方、水滴、血が川に滴る効果・・・見事だ。このシーンは10回くらい繰り返し観た。(君桃を演じたワン・イェンチーがかっこいい)
#35 未央が涼の王女だったなんてね ただ者ではないと思ってました
村育ちにしては あか抜けて頭が切れてたもの
#38 ミカンを食べるシーンがあるが、日本の温州ミカンそっくり
#45 隣国とは戦うもの(仲のよい隣国って、仲のよい嫁姑と同じくらい稀少と思う)
【中国語・・・呼びかけ】
君桃は未央を小姐(シャオジエ)と呼んでいる。
分からないのは、クーニャン (姑娘)との使い分け。
誰か知ってたら教えて。
【中国語】2
YESの言い方は複数あるようだ。
私の聞き取れたのは、3種類。
シェ、ウン、ハオ
ドラマを観ていて、「ウン」は日本語の「うん」と同じに感じた。
「シェ」は、赤塚不二夫のギャグ、イヤミの「シェー」を思い出す。
赤塚不二夫は大陸からの引揚げを経験してるので、中国語を元にしてるかもと推察した。
【中国時代劇・脇役ベスト】・・・ヒロインを助ける侍女ベストを選んだ
1位=「月に咲く花の如く」の春杏
2位=「瓔珞」の明玉
3位=「王女未央」の君桃
4位=「恋心は玉の如き」の琥珀
*特別賞「明蘭」の子ども時代の小さな侍女・小桃
明蘭も小さいけど、さらに小さい小桃がちょこまかと付いて回る姿がいい。
【公式サイト】
王女未央-BIOU-【公式】
米・独、合作ドラマ「アンオーソドックス」をNetflixで観た。
2020年作品。(イディッシュ語・英語)
原題:Unorthodox
全4話。1話52分-54分
ミニシリーズ・全4話なので、中国ドラマや韓国ドラマから考えると短い。
デボラ・フェルドマンの自伝を基にした作品。
ニューヨーク・ユダヤ教超正統派社会を描いている。
途中で、舞台はベルリンに移動。
エスティは、見合いで結婚した夫とユダヤ社会を捨て、ベルリンに行く。
今どき、こんな厳格な宗教生活がある、ってのが驚き。
最終話のオーディションが圧巻・・・ここを観るために3話分の前座がある。
【書籍/アンオーソドックス 】
れは“わたしたち"の物語。「生きづらさ」を抱いているすべての人へ。二〇〇九年秋、二十三歳のデボラ・フェルドマンは、ニューヨークにあるユダヤ教超正統派<ウルトラ・オーソドックス>のコミュニティと決別した。幼い息子とわずかな持ち物だけを車に乗せて……そのコミュニティでは、正しい服装、言葉を交わす相手、読んでいい本まで、すべてが“しきたり"で決められている。英語を使うことは禁じられ、女性は人前で歌うこともできず、結婚後は髪を剃ってカツラを被ることを強制される――幼いころからジェイン・オースティンなどの小説を隠れて読んだデボラは、自立心に富んだ登場人物たちに触発され、自由な生き方を思い描くようになるのだが……不自由と監視の目から逃れ、自由と自立を求め、コミュニティからの脱出をはたした勇気ある女性のアンオーソドックスな半生を綴った回想録。
韓国ドラマ「ミスティ」をU-NEXTで観た。
2018年作品、全16話、1話68-84分
自動車事故で、有名ゴルファーが死亡。
事故なのか、殺人事件なのか?
この裁判がメインになるが、それをめぐって家族の問題、職場の人間関係が浮き彫りにされる。完成度の高い作品だ。
ヒロインを演じたキム・ナムジュが「百想芸術大賞ほか各賞を受賞」とあるが納得。ひとりでドラマを引っ張った、と言っていいぐらい存在感がある。キム・ナムジュと言えば、過去に「棚ぼたのあなた」「僕の妻はスーパーウーマン」を観たが、こんな社会派ドラマのヒロインも、違和感なく演じられるんだな、と感心した。
#6 火葬シーンがあるが、日本の火葬設備と同じ
お墓は、日本と違って、写真があったりする
#6 私を葬ろうとする人がいる(TV業界の厳しさ、ライバルとの争い、競争社会だ)
#7 この後、女性ボーカルの「天国への扉」の音楽が何度もかかるが、もちろんEric Claptonの名曲「KNOCKING ON HEAVEN'S DOOR」のカバー
#7 皆はキャスター就任後1年で局長になる でも私は7年目でも部長のままです 女だから
【感想】
韓国ドラマはレベルが高い、と改めて感じた。
誰が悪いのか、何が悪かったのか?
明確な回答がない・・・そこが現代ドラマらしくてよい。
米ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」シーズン2をU-NEXTで観た。
2019年作品
原題:Big Little Lies =「ささやかで大きな嘘」
全7話。1話44分-53分
シーズン2でも、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーンのW主演。
さらに、ニコール・キッドマンの義母の役がメリル・ストリープ。
どんだけ豪華なんだ!
【あらすじ】U-NEXTの紹介文章
新学期が始まり再会した5人のママ友たち。事件以来、彼女たちは“モントレー5”と呼ばれていた。そんななか、セレステを支えようと義母のメアリー・ルイーズがやってくる。マデリン、ジェーン、レナータ、ボニーも、嘘を抱えつつ、それぞれの問題に直面し…。
【感想】
シーズン1に引けを取らない面白さ。
内容として、前回の「事件」の後日談。
主旋律は、義母役・メリル・ストリープが引っ張る。
ニコール・キッドマン演じるセレステから、2人の子どもを取りあげようとする裁判の行方。また、モントレー5のそれぞれの過去、抱えている問題があぶり出されてくる。
#1 「君はモントレー5だろ?」
「何それ」
「墜落現場にいた」
(中略)
「そう言われた」
「どんな口調で?」
「緋文字がついてるみたいに」
(ここで「緋文字」が引用されると言うことは、アメリカではポピュラー、と言うことなのでしょうね。日本では英文科出てるか、文学ファンしか知らないのでは?)
#6 セレステ:「私は弁護士です 自らを弁護する資格がある」
弁護士: 「あなたのためになるとは思えません」
セレステ:「これは私の闘いです(後略)」
#7 セレステ:「今度は私よ 反撃する」
【感想】2
今回も、音楽が良かった。
シーズン1では、Fleetwood Mac のDreams がよかった。
シーズン2では、#7のエンドロールひとつ手前で流れるHave you ever seen the rainがよかった。
歌手は違うけど、参考までにこんな曲・・・(ちなみに原曲はCCR、反戦歌と言われる)
Have You Ever Seen The Rain - CCR - Cover by Emily Linge - Bing video
別バージョン・・・
Kaleigh Glanton - Have You Ever Seen the Rain - Bing video
(のど自慢と思われるが、素人でも上手い方がいる・・・リアン・ライムスを思い出した。家族も大喜び)
【参考リンク】
ビッグ・リトル・ライズ(シーズン1)
カナダ・ドラマ「またの名をグレイス」をNetflixで観た。
2017年、カナダ作品。
原題:Alias Grace
全6話。1話43分-46分
実際にあった殺人事件をミステリ仕立てでドラマ化。
原作は、マーガレット・アトウッドの小説。
19世紀カナダが舞台。
【原作・ネット上の紹介】
殺人事件で犯人とされた美女は事件を主導した「魔性の女」だったのか、それとも歴史に翻弄された犠牲者だったのか。一九世紀カナダで起き、当時世界中で話題となった殺人事件の記録を素材に、巧みな心理描写を織りこみながら、ミステリー仕立てに、人間存在の根源を鋭く問いかける
以下、ネタバレありで注意。
精神科医サイモン・ジョーダンが刑に服しているグレイスの聞き取りをする、という形式でドラマは進む。グレイスは、家族でアイルランドから移民してくるところから語り始める。母は船の中で亡くなる。酒を飲んで暴力をふるう父から逃れるためトロントに行き、女中として勤める。その時グレイス12歳。(事件当時は16歳)
こうしてグレイスは、順を追って生い立ちから少しずつ語り初め、事件当日の核心に近づいていく。
ここで問題なのが、グレイスは真実を語っているのか、ってこと。
精神科医サイモン・ジョーダンが欲する「物語」を創作してるのか?
さらに催眠術で、多重人格とも言える「メアリー」が出現する。
これをどう判断するのか?
これもグレイスの演技なのか?
高レベルの作品、カナダドラマ侮れない。
P65
P97
*最初、ポテト飢饉でカナダに渡った、と思っていたが違う。
どうやら、グレイスの父親の暴力沙汰により、アイルランドを離れざるを得なかったようだ。でも、背景として当時、大量のアイルランド難民が押し寄せていた、という事実を押さえておく必要がある。
【原作】
カナダ・ドラマ「アウトブレイク」をU-NEXTで観た。
2020年、カナダ作品。(カナダは公用語が仏語と英語)
原題:Epidemie(オリジナルは仏語なので、正確には、最初と2番目の”e”の上にアクサン・テギュが付く・・・こんなの「’」)
全10話。1話41分-43分
【ネット上の紹介】
カナダ・ケベック州モントリオールで、危険な未知のウイルスが先住民族・イヌイットのホームレスの人々の間で広がろうとしていた。緊急衛生研究所の所長であるアンヌ=マリー・ルクレール博士は、この伝染性が高い未知のウイルスの存在にいち早く気づき…。
2019年撮影、2020年はじめ公開で、「コロナを予見した」、と話題になった作品。
おそろしく精確な予言にびっくり。
マスクの不足、それを転売して儲ける者、イヌイットへの差別、特定地域への差別、医療従事者への負担、専門医の負担、人工呼吸器の不足、薬の不足、情報の不足、間違った情報が混乱を波及させる、風評被害・・・すべてが予言され、網羅されている。
私がよかったと感じたのは、次の点。
緊急衛生研究所の所長であるアンヌ=マリー・ルクレール博士のプロフェッショナルぶり。例えば、夫の浮気相手が感染する。夫を寝取った女にも、冷静に対処する。普通なら、「力が及ばず対処できませんでした」と不可抗力として見殺してもおかしくない。しかし、アンヌ=マリー・ルクレール博士は、最大限の努力をし、懸命に救おうとする。
つねに数字を把握して提供し、相手がパニックにならないよう落ち着かせる。
また感心したのは、何度も手洗いシーンが出てくること。特に、アンヌ=マリー・ルクレール博士は、いつも入念に手洗いしている。さらに「男の25%はトイレの後、手洗いしない」、と言っている。その手でドアノブなど触って、感染拡大の要因となったと指摘。
#2 「調査では7割のカップルが浮気してる」
#3 「すぐに4人を隔離して 今後は絶対に直接接触しないで 感染力が高い」
【語句の整理】・・・Wikipediaより
●「エンデミック(英: endemic)」は地域や季節的周期で罹患率が一定している状態をいい、しかも伝染病に限らない。
●「エピデミック(英: epidemic)」はエンデミックの範囲(地域的・季節的想定範囲)を越えてしまった想定外の状態をいう。
●「アウトブレイク(英: outbreak)」はこれらとは言語的に異なる概念であるが、特に感染が一定の地域を超えて拡大するエピデミックの前段階に、ある地域内で極めて異常な規模にまで拡大した場合に用いられることが多い。特に、病院などの医療機関において多数の感染者が発生することを指す。
●「パンデミック(英: pandemic)」は、原因の共通するエピデミックが世界の広範な地域で同時に発生している状態、または、アウトブレイクが長期に亘って多数の国・地域で連続的に発生している状態を指す。