標準語と方言について考察している…2016.8/26朝日新聞
「夕凪の街」について
日常語は広島弁だが、主人公の独白の場面では標準語に切り替わる。これにより地域色をだすとともに、読者が主人公の内面に同一化しやすいしかけになっている。
(中略)
見逃せないのはその設定が崩れる瞬間だ。
(中略)
「髪も抜けとるのかもしれんが 触って確かめる気力もない」と、不意に方言が入り交じる部分がある。それだけ主人公の意識が混濁しているとの見方もできるし、第三者である読者が被爆者の声にたやすく共感することを拒絶している、との解釈も成り立つ。
「ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄
シリーズ3作目。
趣向が変わった。
今まで、味わい深いけど地味、という印象だったが、「冒険活劇」になった。
今回は、テロリストとの闘い。
登山シーズンが終わった9月。
山岳救助隊・星野夏実は、不審な登山者を見かける。
一般の登山者と比べて、異質な雰囲気を放っている。
広河原にアプローチする3つの道路は爆破される。
北岳山荘は占拠され、台風が近づき、陸の孤島となる。
こうして、山岳救助隊VSテロリストの闘いが始まる。
【ネット上の紹介】
9月の半ば、山梨県警南アルプス署地域課山岳救助隊は登山シーズンを乗り切り、救助の技術を磨くため訓練の日々を送っていた。救助隊員の星野夏実巡査は、移動中、何度か不審な登山者たちを見かける。無言で苦行僧のように厳めしい顔、ふつうの登山者みたいな恰好をしてい るが、体格ががっしりしていて隙がなく、ただ者ではない眼つきをしている。その登山者のひとり・元自衛隊員の鷲尾は、国家に見殺しにされた息子(福島原発 で)と部下(海外派遣で)の復讐のために、恐るべき計画を立てていた。一方、その頃、総理執務室では総理大臣をはじめ警察関係・内閣関連のトップたちが集まっていた。5日前、さいたま市の自衛隊施設から最強の毒ガス兵器「VXガス」が盗まれたのだ。単純計算で七十万人以上の致死量に相当するという――。そしてテロリストからの要求が……。爆破によって三つの林道が閉ざされたことによって、北岳は陸の孤島になった。不審な登山者たちの突然の発砲により北岳にある山荘にいた人々は、監禁され人質となった。おなじみ、星野夏実巡査と相棒の救助犬・メイ、神埼静奈巡査とバロン、松戸楓一郎も大活躍!北岳を戦場に、絶体絶命の闘いが始まる。
「ハルカの空 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄
シリーズ2作目。
「天空の犬」の続編。
こちらも、以前読んだ作品を再読。→「ハルカの空 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄
文庫用の書き下ろし短編「ビバーク」も収録されている。
【ネット上の紹介】
軽装で山の中を駆け巡るトレイルラン。自信に満ち溢れた走りをする大学生。小さな気の迷いが大きな事故に――「ランナーズハイ」。山小屋でバイトをはじめた女子大生は、マナー違反の登山客に愕然。しかしそこは“命”を預かる場所でもあった――「ハルカの空」。登山で妻を亡くし、すっかり抜け殻となってしまった男。かつて山岳救助隊に救われた過去が――「孤高の氷壁」。汗光り涙伝う、犬とともにある本格山岳小説全5篇。特別書下し短篇も収録。
「天空の犬」樋口明雄
3年ほど前に読んだ作品。→「「天空の犬」樋口明雄
読みながら、思い出してきた。
南アルプス・北岳が舞台。
山岳救助隊・星野夏実と、救助犬・メイの活躍が描かれる。
2回目だけど、楽しめた。
【ネット上の紹介】
南アルプス山岳救助隊の新人隊員・星野夏実は、相棒の救助犬、ボーダーコリー=メイとともに、北岳にある現地警備派出所に着任した。過酷な訓練と、相次ぐ山岳事故、そして仕事への情熱と誇り。そんな日々の苦楽をともにする仲間にも打ち明けられない秘密が、彼女にはあった。東日本大震災の被災地で目の当たりにした凄惨な光景―“共感覚”という能力を持つがゆえに受けてしまった深い心の疵が、今もなお越えられぬ岩壁のように夏実の前に立ちはだかっていた。やがて立て続けに起こり始める不審な出来事。招かれざるひとりの登山者に迫る陰謀と危難を察知した夏実は、猛り狂う暴風雨の中、メイとともに命をかえりみず救助に向かった…。
オンブバッタを見つけた。
「子どもをオンブしてるで」
「子どもが生まれたから見せに来たんや」
(備考:ホントは、子どもではない…メスの上にオスが乗っている)
「綾瀬はるか「戦争」を聞く」TBSテレビ『NEWS23』取材班
綾瀬はるかさんが、先の戦争を生き抜いた方を訪ねる。
貴重な証言の数々が記録されている。
1945年6月20日、ひめゆり最後の日。
夜が明けると、岩陰に隠れていた宮城さんたちは、アメリカ兵に囲まれていました。
宮城「『出テコーイ、出テコーイ』。日本語で言って、自動小銃の乱射です」
宮城「ドサッと四名の死体。先輩たちが撃たれて。四名の死体の下敷きになったんです。そして、そばではさらに三名の先輩が、足を撃たれてね、『痛いよ-。お願い、撃たないで、やめて、助けて』と大声で泣き叫んでいた。私は実は手榴弾を持っていたんです。震えながらピンを抜こうとした時に、あっという間にアメリカ兵に取りあげられたんです」
【ネット上の紹介】
爆心地で奇跡的に一命を取り留め67年ぶりに再会を果たした幼なじみ、惨状を目の当たりにして呆然とする女性、救えなかった命の重みを思い続ける男性…。広島出身の女優・綾瀬はるかが被爆者や沖縄戦の関係者のもとを訪ねます。今まで語ることのできなかった辛い戦争の記憶。今、語り継いでいきたい大切な記録。
[目次]
1 広島(「後家村」と呼ばれた村
一〇代で被爆した女性たちの声
救えなかった命
引き裂かれた婚約者)
2 長崎(未来に伝え継いでいきたい女性たちの物語
奇跡の少女、六七年目の再会
明かされる爆心地の惨状)
3 沖縄(学童疎開船、対馬丸の悲劇
ひめゆりの沖縄戦)
4 ハワイ(真珠湾に散った恋)
5 東北(原爆と津波 二つの悲劇
故郷・福島を追われた被爆者)
「チンチン電車と女学生 1945年8月6日・ヒロシマ」堀川惠子/小笠原信之
戦争末期、少女たちは広島で電車を運転をした。
男たちが、戦争にかり出され運転手がいなくなったから。
詳細な記録を背景に、彼女たち青春群像を描いている。
P169
一方、小西さんが御幸橋にさしかかったときのことだ。いとこで一期上の雨田豊子さん(一期生)に偶然、出会った。その制服姿にあこがあれて小西さんが家政女学校へ入ることになった、あのいとこだ。雨田さんは乗務中に被爆して爆風で電車から外に飛ばされたが、頭にケガをするだけですんでいた。学校に帰ってくるところだった。この出会いが小西さんの生死を分けたといっても過言ではない。(この雨田豊子さんがNHKドラマ「一番電車が走った」の主人公)
P126
中国の抗日都市・重慶に対する日本海軍航空隊の無差別爆撃は、1939年春から41年秋まで続いた。そして、218回の集中豪雨的な空襲により、1万1889人の重慶市民を死に追いやっている。この死者数を米軍の戦略爆撃による日本人死者数と比べると、広島、長崎、東京に次ぐものであり、同じく1万1000人台の死者を出した愛知、兵庫、大阪の空襲に匹敵する。
【参考リンク】1
原爆に遭った少女の話(漫画)79P
【参考リンク】2
http://sasurai.o.oo7.jp/Gengaku.html
【ネット上の紹介】
原爆が炸裂したあの日も、チンチン電車は広島の街を走っていた。運転士と車掌の多くは14~17歳の女学生たち。兵隊に取られた男たちの代わりを務めていたのだ。本書は、彼女らが通った「幻の女学校」の存在を明らかにし、徹底した取材で、少女たちの青春と、8月6日のヒロシマを記録する。
[目次]
第1章 「幻の女学校」との出会い
第2章 広島電鉄家政女学校開校
第3章 女学生運転士の誕生
第4章 青春の日々
第5章 軍都・広島とチンチン電車
第6章 八月六日、午前八時十五分
第7章 地獄絵のなかを
第8章 復旧電車が走る
第9章 女学生たちの六〇年
ポンポン山に登ってきた。
久しぶりのハイキング。
足腰が弱っているかと思ったけど、4時間くらいの行程なので大丈夫。
登山口の風景
本山寺
山頂は閑散としていた
「もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない」島田裕巳
P39
現実には、親捨てに近いことは行われている。
それが「世帯分離」という方法である。
世帯分離とは、親と子どもが同居していても、それぞれの世帯に分けることである。
これは主に、介護費用や保険料を節約するために行われている、一種の「裏ワザ」である。
P41
果たして子どもは親を自らの力で介護しなければならないものなのだろうか。仕事や生活を犠牲にしてまで、介護を優先させるべきなのだろうか。
P53
ペットや実験用に使われる動物を安楽死させることは、「殺処分」と呼ばれている。要は、人間の安楽死も殺処分と混同されることがあるので、極力安楽死ということばを使わないというのが、今の風潮なのである。
だからこそ、安楽死の代わりに、「尊厳死」という表現が使われることが多い。
(1976設立「日本安楽死協会」→1983「日本尊厳死協会」と改称された)
「親に先立つ不孝」について
P61
「親に先立つ不幸」と間違って書かれることもあるが、それが親にとって不幸であることも事実である。
P88
実は、墓参りという習俗はそれほど昔から行われていたわけではない。案外、その点は認識されていない。
土葬の時代には、遺体は村の共同墓地に葬られ、そこは、時間がたつと棺桶も遺体も腐ってしまうので陥没する。したがって、そこに墓石など建てることはできなかった。こうした墓を、民俗学の世界では「埋め墓」と言う。
(一部の名家には、「参り墓」が設けられたらしい)
【感想】
知識としては得るものがあるが、親捨てを実践できるかというと、実際は困難。
世間、親戚、人情、モラル…複合的な要素が絡まり合い、縛り付ける。
極端な例が、「介護殺人」「親殺し」なんでしょうね。
【ネット上の紹介】
年々、平均寿命が延び続ける超長寿国・日本。だが認知症、寝たきり老人が膨大に存在する今、親の介護は地獄だ。過去17年間で少なくとも672件の介護殺人事件が起き、もはや珍しくもなくなった。事件の背後には、時間、金、手間だけではない、重くのしかかる精神的負担に苦しみ、疲れ果てた無数の人々が存在する。現代において、そもそも子は、この地獄を受け入れるほどの恩を親から受けたと言えるのか?家も家族も完全に弱体化・崩壊し、親がなかなか死なない時代の、本音でラクになる生き方「親捨て」とは?
[目次]
第1章 孝行な子こそ親を殺す
第2章 日本人は長生きしすぎる
第3章 終活はなぜ無駄なのか
第4章 親は捨てるもの
第5章 とっとと死ぬしかない
第6章 もう故郷などどこにもない
「向田理髪店 」奥田英朗
奥田英朗さんの新刊。
北海道の小さな町で起こる様々な出来事。
かつて炭鉱の町として栄えたが、今は過疎で年寄りばかり。
理髪店、ガソリンスタンド、役所、農協のオヤジたちが繰り広げる人間模様。
P86
「女の方が平均寿命が長いって、神さまの配剤のなかじゃかなりのヒットなんじゃないの。あななたち、奥さんに先立たれたどうしていいかわからないでしょう」
P235
「母親は息子を残して自殺なんかしないの。母親は何があろうと、最後まで息子を信じて庇うものなの。だから秀平君が出て来るか、逮捕されるのをじっと待っている。過去の事件を見たって、息子の犯罪に責任を感じて自殺するのはみんな父親でしょ。母親は死なないの」
【誤植】
P40
どうぜ気障で口だけ達者なハッタリ屋が
↓
どうせ気障で口だけ達者なハッタリ屋が
【ネット上の紹介】
札幌で就職した息子がわずか一年で帰郷。理髪店を継ぐと言い出した。幼馴染の老父が突然倒れた。残された奥さんは大丈夫? 異国の花嫁がやって来た。町民大歓迎。だが新郎はお披露目を避け続ける。なぜ? 町に久々のスナック新規開店。妖艶なママにオヤジ連中、そわそわ。映画のロケ地になり、全町民大興奮。だけどだんだん町の雰囲気が……。地元出身の若者が全国指名手配犯に! まさか、あのいい子が……。
「エチュード春一番 第2曲 三日月のボレロ」荻原規子
「エチュード春一番 第2曲 三日月のボレロ」を再読した。
P292
「今回、美綾がどういう人か、本当はあまりわかっていなかったって、しみじみ考えちゃったよ。何年会っていても気付かないことって、たくさんあるものだね」
(中略)
「美綾の周りには、かなり変わった人が多いんだと思ったの。S女では思ってもみなかったよ、でも、美綾の何かが変わった人たちを惹きつけるってことだよね。狭い場所から出て大学へ行ったら、美綾のそういう面が伸びるんだなと思ったというか」
今回、このシリーズの隠れたテーマを垣間見た気がする。
また、もう一つ分かった事がある。
本シリーズが、「逆・源氏」になっている点、である。
「源氏物語」は、ご存じのように好色男が、さまざまなタイプの女性を攻略していく話。
「エチュード」は、言い寄る男を、次々に袖にしていく。
タイトルの「エチュード」、ってそういう意味だったのか。
次回、美綾がどんな男を振るか楽しみだ。
「わが家の母はビョーキです」(1)(2)中村ユキ
非常にシビアな内容である。
本来なら、読み進むのもしんどいエピソードが連続する。
しかし、丸みのあるシンプルな描線が、柔らかく表現している。
病態失認について
P131
「病態失認」というのは「病気があるのに自分では病気ではないと感じ、そう感じるままに行動してしますこと」、つまり「病識がない」ことだそうな。
P134
統合失調症は100人に1人の割合でかかります。
患者数はガンとほとんど変わらない
高EEとは?
②P126
「感情表出尺度」(Expressed Emotion)の頭文字で、患者さんに対する感情を尺度化したもの。
批判・敵意・心配のしすぎの感情が高い場合を「高EE」、
その逆を「低EE」といい、「高EE」で接するほど再発率が高くなるといわれている。
社会的入院とは?
P153
医学的観点からは既に入院の必要性が薄いにもかかわらず、戻る場所がない、自立生活がむずかしいなどの理由から長期入院を続ける状態のこと。
手元にある本は、半年くらいで10刷を重ねている。
本作品の啓蒙書としての意義は大きい、と思う。
またなにより、患者やその家族にとって福音のような作品、でしょう。
【おまけ】
なぜ読む気になったか?
児童精神科医・夏苅り郁子さんが次のようにコメントしていたから。
「中村ユキさんが統合失調症の母親との日々を描いた作品で、何十年も私が隠してきた思いが表現されていた。ただただ泣きました。精神科医の立場で、自分の経験を発信しようと決心しました」2016.9.7朝日新聞・インタビュー記事より
【参考リンク】
【ネット上の紹介】
母が精神科に通いはじめたとき、私はまだ4歳だった―。それでも好きな母親と、泣いて笑って生きてきた。31年間の想いが詰まった感動のコミックエッセイ。
[目次]
1 発病から20年まちがいだらけの不安な日々(ストレスフルな生活と発病
幻聴に従う
自殺企図 ほか)
2 社会とのつながり回復の兆し(措置入院
その後の手続きイロイロ
恥ずかしい… ほか)
3 私の結婚と新生活(きっかけはお母ちゃん
プロポーズに苦悩
同居生活 ほか)
「トランプがローリングストーンズでやってきた 言霊USA2016」町山智浩
現在米国事情、シリーズ4作目。
P18
アメリカ労働局の調査では、2012年の女性の平均賃金は、男性のそれの80.9%しかない。ただ、1979年には、わずか62.3%だったのだから、この三十数年間で着実に改善されている。ちなみに日本の場合、79年は51.1%で2012年は53.3%。ほとんど変化なし。
P175-177
ゲイやレズビアンに対する人々の理解は広まった。愛や欲望にはいろんな形があるのだと。だが、ちょっとわかりにくいのが、アセクシャルだ。このア(A)は否定の意味で、アナーキー(無政府状態)の「ア」。だからアセクシャルは「無性愛」。男にも女にも性的な感情を抱かない。
(中略)
その苦しみを描いたのがディズニー・アニメ『アナと雪の女王』ではなかったか。王女エルサは国のために結婚することが使命だった。しかし、男性を受けいれることができない。彼女が触れるものは皆、凍りついてしまう。『アナと雪の女王』の原題はフローズンFrozen(凍りついて)だが、「性的に感じない」という意味もある。
(中略)
『アナと雪の女王』のエルサは誰とも結婚せず、「ありのまま」に生きていくことを選び、家族にも認められてハッピーエンドになる。
(中略)
しかし『アナ雪』を合唱していた人々はいったいエルサの「ありのまま」を何だと思って歌ってたんだろうね。
(『ガープの世界』のガープの母ジェニー、シャーロック・ホームズ、アイザック・ニュートン、哲学者カントが、アセクシャル、と言われている)
[目次]
セルマは今ですbyジョン・レジェンド
現実離れしてスケールの大きな
ジャンボ=巨大。もとはサーカスの象の名前
みんな俺が殺した。決まってるだろbyロバート・ダースト
他人種といっしょ
クリアーになる。サイエントロジーで魂を浄化すること
ゼフ。南アフリカの貧乏白人独特の文化
政府の貧困層向け食費援助額で実際に暮らしてみる実験
私たちはマウナケアだ
女優にセックスの対象としての役が来なくなる日〔ほか〕
【ネット上の紹介】
世界のバカはアメリカをめざす! 過激で“使えない”新語・失言がてんこ盛り! サブカルから政治まで、マッドなアメリカがほとばしる、週刊文春の人気連載「言霊USA」単行本化、いよいよ第四弾に突入! アメリカ在住映画評論家の町山智浩さんが、いまアメリカで起きているおバカな出来事、日本では考えられないハチャメチャなニュースを、現地で流行ったスラング、失言、名言をもとに面白おかしく、かつ歴史的な背景も絡めながら解説します。今回は大統領選やフランスのテロ、スターウォーズの新作映画(『フォースの覚醒』)や移民排斥問題など、ホットな話題が満載。また、ショーン・ペンのメキシコ麻薬王訪問の舞台裏や、知る人ぞ知るテキサスの「おっぱいレストラン」、ハッパでキメながら大統領選に立候補宣言したカニエ・ウェストなど、サブカルから政治まで、町山さんの幅広さと持ち味、ユーモアが存分に詰まった、ファン必読の一冊となっています。シリーズ本第四弾にして、町山さんの鋭い毒舌、切れ味抜群のギャグが、よりいっそう過激に炸裂しています!澤井健氏の爆笑イラストもあわせて、ぜひお見逃しなく!