【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

住民税

2013年10月30日 22時38分35秒 | 身辺雑記

住民税のサイクルは、6月から始まり、翌年5月まで。
毎年1月1日の住所地で課税される。
職場の担当者が源泉徴収票を各市町村に郵送する。
(4枚複写になっていて1枚を本人に渡す、他は税務署へ)
これにより、住民税の額が決定される。
徴収方法は2種類ある。
①特別徴収
②普通徴収
サラリーマンは、給料から天引きなので、①の特別徴収。
それぞれの会社宛に各市町村から、これこれの特別徴収をしてください、と通知が来て、担当者は給与ソフトに入力して、そのとおりに控除していく。翌月10日に各市町村に入金されるよう、前月月末送信しておく。(給料明細の控除欄を見てみて)

さて、ここからが本題。
10月の広報を見ていたら大阪北部の住民税比較が掲載されていた。

【毎年入ってくる市税収入の市民1人当たりの額】
①摂津市212(千円)

②池田市201(千円)
③豊中市186(千円)
④吹田市180(千円)
⑤箕面市178(千円)
⑥高槻市171(千円)
⑦茨木市169(千円)

摂津市が一番高くて、茨木市が安いとは知らなかった。(単に比較の問題だけど)
図書館のことを言うと、摂津市の図書館は少ない。(税金高くて、本も少ない・・・踏んだり蹴ったりだけど、読み手の需要自体も少ない・・・即ち、摂津市の図書館で検索をかけて茨木市の人気図書の順番待ちと比べると、すぐ手に入ったりする。読書人口が少ないのか?)
茨木は図書館数も蔵書数も多いようだけど、私が借りたい本が無い時が多い。(無いものは悔しくて印象に残る)
念のため高槻の図書館を検索すると、持っていたりする。
どうしても読みたい本は取り寄せて買うけど、涙をのんで諦めた本もある。
いったいどんな基準なのか気になる。
ベストセラーを多数置くのも良いけど、幅広く置いて欲しい。


「歩く旅をしよう 気ままにロングウオーク」NHKテキスト趣味Do楽月曜

2013年10月28日 22時14分18秒 | 読書(山関係)

「歩く旅をしよう 気ままにロングウオーク」NHKテキスト趣味Do楽月曜

山だけでなく、いろんな場所を歩く。
なかなか楽しい企画。

内容

【参考リンク」
歩く旅をしよう
~気ままにロングウオーク

若菜晃子(編集者)
第1回 近くの丘に登ってみよう(鎌倉アルプス)
第2回 高原で 秋の気配を感じて(霧ヶ峰)

松本泰生(早稲田大学理工学術院客員講師)
第3回 街歩きは発見の連続(都内階段巡り)

山浦正昭(カントリーウオーカー)
第4回 地図を片手にカントリーウオーク(三崎口)
第5回 旅の記録を地図に残そう(三崎口)

シェルパ斉藤(バックパッカー)
第6回 ロングトレイルを歩くには(準備編)
第7・8回 ロングトレイルを歩く(熊野古道)


「移された顔」帚木蓬生

2013年10月27日 09時11分05秒 | 読書(小説/日本)

「移された顔」帚木蓬生

テーマは顔面移植。
短編1作と戯曲が収録されている。
臓器移植はよく聞くけど、顔面移植はあまり知られていない。
火傷をしたりして「顔面」を失った方に、別な人の顔を移植する。

P76
【ユミ】 (驚いて)顔移植?他人の顔を張りつけるのですか。
【梶原医師】 張りつけるという言い方が適切かどうか。皮膚の下の組織や動静脈、神経、筋肉の一部も一緒に移植しますから。

P134
【看護師長】 看護の看という字、手と目からできているでしょう。わたしたちにできるのは、この目と手を使って、患者さんをケアすること。そう、わたしたちって、患者さんをケアすることで、こちらもケアされている。不思議ねえ。ケアの喜びかしら。

P181
実際顔移植した方の話。(飼っている犬に顔を噛みきられた)
夢をみるときは、まだ自分は顔移植の前の顔で出てくるそうです。身分証明書の顔写真も、新しい顔の写真には貼り替えていません。新しい写真にすると、昔の自分を失うような気がするからです。
彼女の顔半分を噛みきったラブラドールは、今も彼女になつき、耳をなめたりします。
ところが、本能的に避けているのか、移植された顔の部分は決してなめません。

P183
2012年末の現在、顔移植は世界で20例ほど実施されていると考えられています。今後も確実に症例は増えていき、わが国でも数年後には日本初の顔移植が行われるでしょう。
とはいえ、顔移植には、冒頭で述べた多くのELSIの問題が関与してきます。
著者は7つの問題を指摘している。(P182-183)
簡単にまとめると・・・
①技術が確立されていない
②心理機制・・・患者自身、家族等が適応できるか
③患者は生涯にわたって免疫抑制療法を受ける必要がある・・・強く安定した性格が要求される
④モラルの線引き・・・美容目的で実施してよいのか
⑤ドナー不足の問題
⑥医療費の問題
⑦法整備の問題

P21
顔を失った人が服を買いに行くシーン
確かに身体にぴったりで、わたしにはうってつけのチュニックだった。しかし、顔を上げて鏡をみたとたん、愕然となった。
華やかな花模様の服が、今の私の顔に全く似合わない。服を着るのは身体ではなく、顔なのだと、わたしはそのとき思いしらされた。
試着室から出て、首を振って店員に服を返したあと、逃げるように家に帰った。以来、わたしは洋装店に踏み入れたことはない。洋服は買うまいと決めた。顔をもっていたときに買った服だけを、これからも着ていこう。
「ママ、あそこにモンスターがいる」
大きなスーパーに、娘と買い物に行った際、後ろのほうで女の子の声がした。
幼稚園くらいの女の子で、若い母親からたしなめられている。父親は一歳になるかならないくらいの子供を抱いていた。
わたしは若い母親の許可を得て、腰を折り女の子に語りかけた。
「お嬢ちゃん。おばちゃんは、悪い男から鉄砲で撃たれてこんな顔になったの。普通の顔をした悪い人間と、普通の顔じゃないけど、良い人間がいるの」

【ネット上の紹介】
あなたは「顔移植」を知っていますか?銃創、火傷―失われた顔を取り戻すための方法は、「顔移植」だけ―。手術を受けた女性たちの苦悩と希望を昇華させた、短編と著者初の戯曲。さらに「顔移植」の歴史や可能性を医師と作家、ふたつの視点から考察したレポートを収録。

「3月のライオン」(9)羽海野チカ

2013年10月24日 23時27分43秒 | 読書(マンガ/アニメ)

「3月のライオン」(9)羽海野チカ

シリーズ9冊目。
この作品の重要テーマのひとつが「家族」。
今回は特に前面に出ている。
中学3年のひなちゃんも高校受験。
進学するかも含めて、悩みはつきない。
いじめにあったから人間関係の不安を払拭できない。

「――でも、志望校って言われても
高校生になった自分がまだうまく想像できない・・・
そこでうまくやって行けるのかとかも・・・」

れいくんは自分の通う高校にひなちゃんを連れて行く。
そこにあかりさんも、モモをつれて、差し入れをもってやってくる。
それが次のシーン。


【ネット上の紹介】
高校進学を前に、ひなたは零の通う高校を受験することを決意。零もそんなひなたに勉強を教えながら将棋を指す中で、今の自分にとってひなたの存在がいかに大きいかを自覚し出し…。おでかけニャーしょうぎ付限定版も同日発売です♪ 2013年9月刊。


「竹林はるか遠く 日本人少女ヨーコの戦争体験記」ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

2013年10月21日 21時52分20秒 | 読書(伝記/自伝/評伝)

「竹林はるか遠く 日本人少女ヨーコの戦争体験記」ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ

最近読んだ自伝の中で(伝記を含めて)もっとも面白かった。
怒濤の展開、ハラハラして、この感動。
ほとんどハリウッド映画。
・・・でも、著者が経験した壮絶な実話なのだ。
いくつもの奇跡のような偶然が重なって、帰国する。
帰国してからも、苦労の連続。
着る服もなく、粗末な格好で学校に行く。
ノートも鉛筆もないので、ゴミ箱をあさって紙を探して使う。
クラスメートからも、いじめにあう。
もう学校に行きたくない、と思うが、姉が靴磨きをして現金を稼いでいるのを見かける。
もう少しがんばろう、と。

母と娘たちだけでなく、兄の脱出も並行して描かれる。
兄は単独で、妹たちの後を追いかける。
しかし、吹雪の中、力尽き気を失う。
たまたま、親切な朝鮮の家族に助けられ何日も介抱される。
P216
両親や妹たちへの懐かしさが募ったある晩、淑世は夕食を食べると金さん一家に、帰るときがきた、と話した。
「ここにいなさい。私たちの息子になるんだ」金さんが言った。
「いてよ。お願い」喜朝と喜王は頼んだ。
奥さんは涙を流した。
しかし、行かなければならない、と淑世は言った。

最初、図書館で借りようと思ったら、順番待ちが激しい。
結局、取り寄せて購入した。(これは正解)
なお、オリジナルは英語で書かれている。
都竹恵子さんが日本語に訳されている。
この翻訳された文章もすごくいい、読みやすい。
ぜひ、一読をお薦めする。

P226-228あとがきより
本書は、私が11歳のとき、母、姉と朝鮮北部の羅南を脱出したときの体験を描いた自伝小説に過ぎません。私の意図は、個人や民族を傷つけるためのものではなく、この物語を通して戦争の真っ只中に巻き込まれたときの生活、悲しみ、苦しさを世の中に伝え、平和を願うためのものでした。

著者がなぜこのようなことを書いているかと言うと、この本がアメリカで出版されて20年立った2006年の秋、ボストン近辺に住む在米二世韓国人たちが、この本を排斥する運動を始めたから。
曰く、「日本人を被害者にし、長年の日帝侵略が朝鮮人民に対して被害、犠牲、苦痛を与えた歴史を正確に書いていない」、と。(・・・なんとも困ったものだ、コメントのしようがない。永遠に平行線でしょうね)

PS
この著者もすばらしいが、姉の好さんも立派である。
このお姉さんがいなかったら、帰国できていなかった可能性もある。
日本での生活も成り立たなかったかもしれない。

PS2
本作品には続編がある。
「My Brother, My Sister, and I」である。
日本での出版を1日でも早く願う。

【ネット上の紹介】
1986 年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞。中学校の教材として採択された感動秘話。邦訳が熱望されていた名著、待望の日本語版  大戦末期のある夜、小学生の擁子(ようこ・11歳)は「ソ連軍がやってくる」とたたき起こされ、母と姉・好(こう・16 歳)との決死の朝鮮半島逃避行が始まる。欠乏する食糧、同胞が倒れゆく中、抗日パルチザンの執拗な追跡や容赦ない襲撃、民間人の心ない暴行もかいくぐり、祖国日本をめざす。終戦前後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつけぬ、愛と涙のサバイバルストーリー
【著者紹介】
カワシマ・ワトキンズ,ヨーコ (カワシマワトキンズ,ヨーコ)   Kawashima Watkins,Yoko1933(昭和8)年、青森で生まれる。生後六ヶ月で南満州鉄道(満鉄)に勤務する父に連れられ、家族で朝鮮北部の羅南(現在の北朝鮮・咸鏡北道清津市)に移住。1945(昭和20)年、敗戦の間際に母、姉とともに羅南を脱出、朝鮮半島を縦断する決死の体験を経て、日本へと引き揚げた。帰国後、京都市内の女学校に入学。働きながら学問に励み卒業すると、大学の夜間部で英文学を学ぶ。卒業後、米軍基地で通訳として勤務していたが、結婚し渡米。アメリカの子供たちに日本文化を伝える活動をしていた。現在も、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐる多忙な日々を送っている

【関連作品】
藤原ていさん(新田次郎氏の奥さん)による「流れる星は生きている」がある。
こちらも、壮絶な脱出行が描かれている。

【「流れる星は生きている」・・・ネット上の内容紹介】
ベストセラー『国家の品格』藤原正彦の母親が遺した壮絶な手記。「私の原点はここにある 私の書けない原点である」(藤原正彦)―― 昭和二十年八月九日、ソ連参戦の夜、満州新京の観象台官舎―。 夫と引き裂かれた妻と愛児三人の、言語に絶する脱出行がここから始まった。 敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた一人の女性の、苦難と愛情の厳粛な記録。 戦後空前の大ベストセラーとなり、夫・新田次郎氏に 作家として立つことを決心させた、壮絶なノンフィクションです。


近況報告

2013年10月20日 20時26分45秒 | ジム練習

たまには、クライミングの近況報告をしておこうと思う。
・・・さて、岩場はまったく訪問していない。ジム練習ばかり。
それも、時間がないので、同じ課題ばかり繰り返している。
(短時間で手数を増やすには便利)
クライミングに費やす時間は、1週間に、3~5時間くらい。
平日はジムに来ても滞在30分くらいなので、慌ただしい。
ゆっくり他の方と話をしたいが、事情により余裕なし。
(皆さん、申し訳ない)

【おまけ】
正田マンが、ナカガイジム・高槻店に新課題を設定した。→NEW課題
トライした結果を描いておく。
オレンジ①~⑩
 登れた課題・・・1,2,3,4,6,7
 登れない課題・・・5,8,9,10
黄色⑪~⑲
 登れた課題・・・11,12,13,15,17,19
 登れない課題・・・14,16,18

私の最終目標はロープを使った岩場のルート。
だから、練習は長モノ中心。
それでも、ボルダーもトライしている。
ルート攻略にはボルダー力が必要だから。

ところで先日、長モノ・青テープ(6C)がやっと登れた。
登れた方は、そんなに多くない、と聞いている。
RPリピートを試みているが、まだ達成していない。
水色(6B+)は何度もリピートしているので、
6Cあたりが、実力限界なんでしょうね。


「小蓮(シャオリェン)の恋人 新日本人としての残留孤児二世」井田真木子

2013年10月19日 22時33分11秒 | 読書(ノンフィクション)

『小蓮の恋人』の表紙画像
「小蓮(シャオリェン)の恋人 新日本人としての残留孤児二世」井田真木子

講談社ノンフィクション賞受賞作品。
中国残留孤児がテーマ。
中国の田舎の農村から東京に来た彼ら。
どのようの問題に直面したのか?
どう生きて来たのか?
今年読んだノンフィクションの中で一番良かった。
いくつか文章を紹介する。

P29
「私の中には、二人の違う人間がいるの。
一人は11歳のとき日本にやってきて、去年成人式をむかえた日本人の真理子です。そしてもう1人は、11歳のときに故郷を出てそのまま大人になるのをやめてしまった、中国人の喜蓮です。私の中には二人がいるの。中国人と日本人。私の中には、だから、ふたつのコドバがあるの。中国語と日本語よ。ふたつの違うコトバよ。(後略)」

P91
三百元ですけど、この意味がわかりますか?
とても大きなお金ということですね。そう答えると、小蓮は目に見えてホットした。中国の農村部で、一家族が一ヶ月暮らす生活費が百元あまりと言われる。

P108
蓮というのは、小蓮の幼名の通称だ。小蓮(シャオリエン)というのが、普通の呼び方だが、親しくなると蓮、または蓮々と呼ぶ。会話の中で呼びかけるときには、蓮也(リェンイエ)とも言う。

P133
正子と長興は、彼らの人生の中で農作業のパートナーだったことはあっても、より精神的な人生の伴走者として生きてはこなかった。
正子と長興は日常生活のいたるところでトラブルに直面する。たとえば、寮の規則を理解することができない。たとえば、ほかの残留孤児家族との共同生活にきしみが生じる。たとえば、スーパーマーケットでの買い物の方法がわからない。日本の社会が中国と異なっている点は、おしなべてトラブルの原因になった。

P142
恋愛は個人と個人の関係であると同時に、社会構造のひとつの指標でもあるからだ。恋愛のありかたは、個人的な事情とともに、その時代と社会のありようを映し出す鏡である。意識するとしないとにかかわらず、その社会が持つ構造とまったく無縁に恋愛を成就させうる人は少ない。たとえば、中国の農村で充分に機能していた正子と長興の夫婦関係は、構造の異なる東京という都市に持ち込んだときまったく無力になった。恋人や夫婦の関係性とは、いわば、彼らが属している社会の構造が生み出す機能なのだ。


素晴らしい内容だった。
著者は、『プロレス少女伝説』で、大宅壮一ノンフィクション賞も受賞している。
実力のあるノンフィクション作家。
他著書も読んでみようと思うが、ほとんどの作品が絶版状態、入手困難。
今回も、図書館で借りるしかなかった。

2001年、44歳で急逝された。
新作を望むことは出来ない。
本当に惜しい才能である。

PS
私は文庫本で読んだが、ハードカバーもチェックしてみた。
すると、単行本では、主人公・小蓮の日本名が満智子となっていた。
文庫化したときに、名前を大幅に入れ替えたようだ。
ハードカバーも文庫本も、両方とも名前は仮名と思われる。

【ネット上の紹介】
「ここ以外ならどこへでも―」死と隣り合わせにいるような貧しい農村を後に、小蓮たちは日本に来た。中国では残留孤児の母ゆえに日本鬼と呼ばれ、日本では「中国人」といじめられた。それでもなおこの国での将来を模索する小蓮の中国帰郷を中心に、戦後日中の実像を描く。講談社ノンフィクション賞受賞。


ニュースウォッチ9で・・・

2013年10月17日 21時49分24秒 | 音楽

ニュースウォッチ9で文月メイさんの曲が紹介されていた。
次にリンクしておく。

文月メイ「ママ」 - YouTube

*児童虐待で、実の母親に殺された子供。
その子供側から、子供の視点で歌われた歌、である。


「おれたちの約束」佐川光晴

2013年10月16日 20時58分39秒 | 読書(小説/日本)

「おれたちの約束」佐川光晴

シリーズ3作目。
①「おれのおばさん」
②「おれたちの青空」
そして、本作、である。

今回も楽しめた。
主人公・陽介は高校生になった。
養護施設を出て、仙台の高校の寮に入る。(成績優秀なので特待生・授業料免除)
新しい仲間との出会い。
父は出所して、新しい職を得る。
陽介はそんな父とどう向き合うのか?
読んで損はない、充分楽しめるシリーズであった。
(まだ続く?)

【ネット上の紹介】
大人気「おれのおばさん」シリーズ。札幌を離れて仙台の高校の寮に入った陽介。しかし学園祭の日、大地震が起きる。仙台に留まり復興を担う決意をした陽介は出所した父と再会し・・・。感動の青春小説。

「栄養と料理」2012年9月号

2013年10月15日 22時18分30秒 | 読書(エッセイ&コラム)

「栄養と料理」2012年9月号

P22-23
認知症にならない、5つの食事ヒント
①良質なたんぱく質を適量とる
  たんぱく質は、筋肉や血液、内臓などの重要な構成成分であり、エネルギー源となるもの。
②主食は欠かさずにとる
  脳の唯一のエネルギー源は、主食として食べる米やパン、めん類などに含まれる糖。
③油脂は敬遠しすぎない
  植物油はビタミンEを含みますが、これが体内での酸化をおさえ、血中脂質を正常に保ち、動脈硬化の予防にも役立ちます。
  また、コレステロールも脳には必要な栄養素。油脂はいずれもとりすぎに注意しながら、じょうずにとり入れましょう。
④EPA、DHAが多く含まれる魚を積極的にとる
  魚の脂に含まれるn-3系脂肪酸のDHA、EPAは脳の神経伝達や血行を促し、活性化させる働きがあります。
⑤野菜やくだものを毎日欠かさない
  緑黄色野菜やくだものに含まれるビタミンC、ビタミンE、β-カロチンには抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制します。
  これら抗酸化ビタミンも、魚の油と同じく、認知症予防に役立つ栄養成分です。

くだものビタミンCランキング
1位 アセロラジュース コップ1杯200ml ビタミンC:252mg
2位 柿  1個200g ビタミンC:140mg
3位 グレープフルーツジュース  コップ1杯200ml ビタミンC:111mg
4位 オレンジジュース  コップ1杯200ml ビタミンC:104mg
5位 パパイヤ  1/2個140g ビタミンC:70mg
6位 キウイフルーツ  1個100g ビタミンC:69mg
7位 オレンジ  1個130g ビタミンC:52mg
8位 いちご 3粒80g ビタミンC50mg
9位 グレープフルーツ 1/2個120g ビタミンC:43mg
10位 みかん 1個100g ビタミンC:32mg

[特集情報]
老いない・ぼけない100歳まで元気!
[出版社情報]
[特集]
●あなたも親も100歳まで元気! 
  老けない、ぼけない  
1.100歳まで元気な人の生活習慣 
2.子どもから高齢者まで脳を活性化させる 
  「シナプソロジーに挑戦!」 
3.40歳から始める 「認知症を防ぐ満点おかず」 
4.20□フライパンとスプーンでOK 
  「シニア世代の自炊レシピ」 
5.保存版 買い物サービガイドつき 
  「高齢者も安心して買い物を楽しむには?」 
6.早期発見から治療まで 
  「家族が認知症かな?と思ったら…」 
7.モノの整理は心の整理 
  「<老前整理>を始めませんか」 
8.佐々木敏がズバリ読む栄養データ【連載】  
  「噛む力と長寿の関係について考察せよ。」 
*料理
 ◆食が進む! 手軽! 「残暑に楽しむみそ料理」
*読み物
 ◆食文化と世界遺産を訪ねて 「スリランカ棚田探索紀行」 


万博公園・秋桜

2013年10月14日 21時19分00秒 | お出かけ

万博公園に行ってきた。
秋桜が見頃。













阿武山

2013年10月14日 21時12分54秒 | 登山&アウトドア(関西)

阿武山に登ってきた。

登山道からの眺め

階段を上がったところ


「おれたちの青空」佐川光晴

2013年10月12日 21時15分44秒 | 読書(小説/日本)

「おれたちの青空」佐川光晴

先日読んだ「おれのおばさん」の続編。
次の3編が収録されている。

「小石のように」
「あたしのいい人」
「おれたちの青空」

「おれのおばさん」の主人公は、父親が服役したため、北海道の養護施設にやって来た陽介だった。
今回は、それぞれ語り手が異なる。

①「小石のように」・・・陽介のやって来た養護施設のルームメイト・卓也。
②「あたしのいい人」・・・養護施設を運営する陽介のおばさん・後藤恵子。
③「おれたちの青空」・・・陽介

どの作品も甲乙つけがたい面白さ。

P126(おばさんの略歴が語られる)
かあちゃんと令子に見送られて敦賀港から乗ったフェリーが小樽港に着き、北海道におりたったのが十九歳。芝居に夢中になって、あんなに苦労して入った北大を中退して、善男と一緒になったのが二十三歳。それから劇団魴鮄舎(ほうぼうしゃ)を旗揚げして、花が生まれて、善男と別れたのが二十七歳のとき。中学生ばかりを集めた児童養護施設をひらいたのが四十一歳で、それから七年がたったことになる。

P154
大人になってみてわかったのは、こんなにも子どもが気にかかるのかってことだ。自分が子供だったときは、とうちゃんやかあちゃんがあたしをどんなに心配してるのかなんていちいち考えていなかった。逆に言えば、それだけ安心していたってことで、その安心に乗って北海道まで飛び出せたんだと、今にしてあたしは思う。

【ネット上の紹介】
父親が服役中の陽介、虐待の記憶に苦しむスポーツ万能の卓也。札幌の児童養護施設「魴鮄舎(ほうぼうしゃ)」に暮らす仲間も高校受験を控え、悩める時期を迎えている。ある大雪の朝、卓也は「家出」を敢行するが…(「小石のように」)他全3篇。高校進学への迷いと未来への希望―陽介と卓也に旅立ちの時が来た。第26回坪田譲治文学賞受賞作『おれのおばさん』に続く感動の青春小説。
[出版社商品紹介]
『おれのおばさん』待望の続編。札幌の児童養護施設に暮す中学生たちも受験の時期。悩み迷い、新たな人生に踏み出してゆく。爽やかな感動が胸を打つ青春小説3篇収録。


第68回国体山岳競技

2013年10月10日 21時11分02秒 | クライミング(コンペ、国体)
H25年10月4日~6日、東久留米スポーツセンターで第68回国体山岳競技が開催された。
レポートとリザルトをリンクしておく。

第68回国体山岳競技 東久留米スポーツセンターで開催

第68回国体山岳競技リザルト
(JMA 公益社団法人 日本山岳協会)

「民族衣装を着なかったアイヌ」瀧口夕美

2013年10月08日 22時43分54秒 | 読書(ノンフィクション)


「民族衣装を着なかったアイヌ──北の女たちから伝えられたこと」瀧口夕美

興味深い話の数々。
著者自身の話、母の話、祖父の話、親戚の話、知り合いの話・・・いろいろ。

P179-180
私は自分自身のルーツとして、アイヌのことがものすごく気になりながらも、アイヌ民族というものと、現代のアイヌである自分自身との距離がずっとつかめずにいた。アイヌ語は“絶滅危惧言語”と言われているし、「滅びゆく民族」というイメージは、私自身にとってさえ根強いものだった。日本史の教科書などで目にするアイヌは、アイヌ文様が刺繍された着物をきて、狩猟・採集をして、茅でつくった家に暮らしている。そういう姿でなければ、アイヌではないかのように。しかし、アイヌは滅んだのではなくて、生活スタイルを変えながら今に至ったのだ。長い時間をかけてそう気づき、日本化した暮らしの中でアイヌとして生きた先輩に話を聞きたいと思うようになった。

P121
少数民族ウイルタのアイ子さんの樺太での話。
日本軍は、国境地帯での奇襲攻撃にそなえ、トナカイ部隊を編成していた。日本とソ連の国境をなす北緯50度線の周辺はツンドラになっているので、苔が分厚く生えていて、馬の体重では馬体が苔にめり込んで立ち往生してしまう。その点、トナカイほどの軽さなら、荷物を積んでその苔の中も歩いていける。トナカイの蹄は前に2つ、後ろに2つあって、ぐっと踏み込むとその蹄が開き、カンジキをつけているような状態になる。冬の間の橇による移動も、おとなしいトナカイにひかせれば、犬ぞりに比べて静かに行えるというのが利点だった。
問題は、トナカイがツンドラの苔しか食べないことだった。

この作品は、あちこちの書評で取り上げられている。
私が読む気になったのは、朝日新聞日曜版で、三浦しをんさんが誉めていたから。
困ったのは、一般の書店や図書館で入手出来ないこと。
出版社SUREに直接申し込んで郵送して貰う必要がある。
(運が良ければ、地元の図書館が入荷しているかも?)

PS
作品の中で芽登温泉が紹介されている。
行ってみたくなった。
芽登温泉 - Wikipedia
芽登温泉ホテル

【ネット上の紹介】
本書の著者、瀧口夕美は1971(昭和46)年、道東の代表的観光地、阿寒湖畔のアイヌ・コタンで生まれました。父は和人、母はアイヌ、家業はみやげ物屋。北海道ブームでにぎわう観光地のまっただなかで、少女へと成長していくことになりました。
「どうして、わたしは、ここにいるの?」──。
ものごころついて以来、この自問はずっと彼女のなかに続いてきたようです。
彼女の母は、その両親を早くに亡くして、道内の十勝地方から移ってきた人でした。
また、彼女の父は、幼時に満洲(中国東北部)で聴覚を失い、本州で成人したのち、彫刻家としての活動場所を求めて、この地に渡ってきた人なのでした。
観光地での商売のためには、身近な誰もがアイヌの民族衣装を身につけて働きます。けれど、日常の自分たちの暮らしに戻ると、誰もそんな格好で生活していない。自分がアイヌだと実感できる材料はひとつも見あたらないのでした。
珍しげに見知らぬ観光客からのぞき込まれたり、学校のコドモ同士ではいじめられたり。自分にとって「アイヌ」でいることは避けようのないことでありながら、はっきりとした像も結んでくれないものなのでした。
「もう純粋なアイヌ人はいないんでしょう?」と問われるたび、「アイヌって、なに?」──という疑問も、たえず自分のなかから湧きました。
わだかまりを残したまま30数年が過ぎていきます。
いまは編集者となって働く東京から阿寒湖畔のアイヌ・コタンに帰省して、あるとき、ついに彼女は切りだしました。
「ママは、どうしてここにいるの?」──。
これをきっかけに、北海道で、サハリンで、人生を重ねた北の女たちが、口ぐちに彼女へと伝えはじめた、それぞれの歴史とは?
【本書の目次】
まえがき 「今はもう日本人と同じなんでしょう?」
第1章 どうしてここにいるの?──母・瀧口ユリ子のこと 
 オジジのトゥイタクを聞くまで/北海道旧土人保護法──私の祖先の場合/「同化政策」というけれど/牛のおじさん/見ることと、見られること──おみやげと観光
第2章 故郷ではない土地で──ウイルタ・北川アイ子さんのこと
 オタスで暮らしたころ/私は自分をウイルタでも日本人でもなくした/ソ連時代の暮らし/引き揚げる
第3章 鏡のむこうがわへ──サハリンの女たち
 海を渡る/国境があった場所で
第4章 鉄砲撃ちの妻──長根喜代野さんのこと
 アイヌ、自分との距離/狩猟と夫婦げんか/お風呂でのトゥイタク
あとがき 私たちの歴史