「英語の処方箋」ジェームス・M・バーダマン
P21
I will go to Hawaii.
と答えたら、相手はちょっと驚くだろう。
"I will・・・”は、尋ねられるまで何の考えもなかったけれども、「今、この場で決断したこと」を述べる表現である。(中略)
I'm going to spend a week in Hawaii.
と言えば、これはごく自然な答え方になる。
P22-23
" must"を使うと、「どうしても(たとえ私の本意でなくとも)しなくてはならない」という意味合いを帯びてしまう。(中略)
"have to"は、自分や他人にどのような義務、予定があるか単に事実として述べるために使われる。丁寧さがそれで損なわれるというわけではない。
P33
アメリカの学校ではもう筆記体を教えていない。署名も活字体でする人が増えている。
P36
英語で"more than six"と言った場合は、「6」を含まない。
P43
相手に「コーヒーを持っていくよ」と伝えたければ"take"ではなく"bring"を使って、
"I'll bring you some coffee.と言う。なぜか。日本語と異なり、英語では自分のする行為であっても、それを伝える場合には、あくまで「話し相手のいる場所」を中心とし、その視点に立って述べなければならない。
P47
「嫌なこと」を「強制する」"make"に対して、"let"は「好きなこと」を「自由にさせてくれる」という真逆の状況を前提として使われるのである。
では、"have"はどのような場合に使うのだろうか?これは、好むと好まないにかかわらず、相手が納得した上で「~させる」場合に使われる、中立な表現である。
P68
How about a rain check?
(また今度にしてもらえない?)
*"[take] a rain check" 「今回は遠慮する」
P100
I'd like to have hot coffee, please.
最後の"please"も忘れたくないところだ。
P106
仕事などで、相手から確認を求められたような場合は単に"Okey"で済ませるではなく、
That's correct. と答えたほうが、丁寧で間違いがないだろう。
P130
an on-the-spot decision (即断)
on a first-come-first-served basis (先着順で)
P149
文章で使う場合は、"for example" の後に必ず完結した文がこなければならない。
P171
英語で"Oh really"と言うと、むしろ不信感のほうが強く表れる。言い方にもよるが、どうせ冗談でしょうというような皮肉にも聞こえかねないのだ。
P182
I couldn't care less.
I could care less.
もし論理的に考えれば、前の文とはまったく反対の意味になるはずだ。しかし、驚くなかれ、この二つの文は、まったく同じ「全然気にしていない=知ったこっちゃない」という意味で用いられるのである。言葉が常に論理的に用いられるわけではない、という好例である。
P188-189
If it ain't broke, don't fix it.
(壊れてないなら、そのままにしとこうよ)(「触らぬ神に祟りなし」の訳もある)
I ain't gonna do it. = I refuse to do it.
(絶対嫌だからね。そんなことするのは)
That ain't the way I heard it. = I don't believe what you're saying.
(そんなこと全然聞いてないよ~)
Things ain't what they used to be. = The good old days were better.
(昔はそんなじゃなかったがねぇ)
P190・・・「炭酸飲料」
カリフォルニアをはじめ西部では、たいてい"soda"と呼ぶが、シカゴなど北部では"pop"と呼ぶのが普通だ。そしてアトランタなど南部では、通常"coke"と呼ばれている。
P198
もっと「頑張って!」に近い表現を探すならば、それは"Good luck!" ではないだろうか。
P206
The discovery on April 10, 1994, was exciting. のように月・日・年の順番で書く場合と、
The discovery on 10 April 1994 was exciting. のように日・月・年の順番で示す場合とがある。
前のほうはコンマが2か所に必要だが、後のほうはコンマをつけない。
【ネット上の紹介】
教科書で習った“Long time no see”は、実は使うと相手を不快にさせる場合がある!?“will”と“be going to~”って、どう使い分けるの?会話をふくらませるコツは何?日本人が英語を学ぶ上でつまずくポイントを熟知した著者が、改善するために必要な知識をわかりやすく解説。日本人がしやすいミス、会話・文法のポイント、マナー、英語の特徴などを知的に、愉快に講義する。英語表現の面白さが存分に味わえる一冊。
第1章 「日本人英語」の弱点(I have a few friends.“a”がつくかつかないかで大きく違う
It’s been a long time.“Long time no see.”は不愉快?! ほか)
第2章 会話を豊かにする表現(How do you do?初対面の挨拶のコツ
I was raised in Kagoshima.自己紹介でのポイント ほか)
第3章 知っておきたい文法とルール(Kazuo Ishiguro has written many novels.「現在完了形」と「過去形」の違いを知る
I used to play tennis.過去の経験を表すときに便利 ほか)
第4章 英語の感覚(I boarded the train.As soon as I got on,I found a seat.単語の繰り返しは避ける
Do you have any questions?否定疑問文の使用は慎重に ほか