忘れないうちに思ったことを書いておく。
【トレイルについて】(1)
前回来たときは、返還前だったせいか、トレイルを歩いているのは白人ばかり。
香港の方は、ほとんど歩いていなかった。
今回、歩いているのは、ほとんど中国人の方ばかり。
それでも何人か白人の方もいた。
私が中国人に見えるのか、質問された。
「よく分からない」、と答えておいた。
【トレイルについて】(2)
今回、特に印象に残ったトレイルは・・・
(1)マクリホース・トレイル②・・・名峰・シャープ・ピークと海岸風景
(2)ランタオ・トレイル③・・・香港第二位の高峰・鳳凰山を登頂
(3)マクリホース・トレイル④・・・大金鐘への痩せ尾根と昴平の高原
*香港最高峰は、大帽山だけど、通信設備により登頂できない。
よって、鳳凰山が実質第一の高峰になる。
*以下の表は私の作ったメモ(間違いがあればご指摘下さい)
*時間は、ガイドブック『香港アルプス』から引用しているが、
*2割くらい余裕をみたほうがいい。早歩きしないと、このタイムにならない。
マクリホース・トレイル100km、九龍東→西、1番目のトレイル
① | 10.6km | 3h | 鑽石山バス停、西貢行92番、北潭涌 | |
② | 13.5km | 5h | ★ | 西貢バス94、浪茄~北潭凹 |
③ | 10.2km | 4h30 | ★ | 北潭凹~牛耳山422~企嶺下 |
④ | 12.7km | 5h | ★ | 企嶺下~馬鞍山~大老山 |
⑤ | 10.6km | 3h | ★ | 大老山~獅子山上部トラバース~大埔公路 |
⑥ | 4.5km | 1h30 | ★ | 大埔公路~金山(猿山) |
⑦ | 6.2km | 2h30 | 城門水塘~針山、草山~鉛磺坳 | |
⑧ | 9.7km | 4h | 鉛磺坳~大帽山、ぱっくり岩~荃綿公路 | |
⑨ | 6.3km | 2h30 | 荃綿公路~道路歩き~田夫仔 | |
⑩ | 15.6km | 5h | 田夫仔~Tai Lam chung Reservoir~屯門 |
ランタオ・トレイル、70km、ランタオ島1周、2番目のトレイル
① | 2.5km | 0h45 | 梅窩~南山 | |
② | 6.5km | 2h45 | ★ | アーチ、大東山 |
③ | 4.5km | 2h15 | ★ | 鳳凰山(ランタオ・ピーク) |
④ | 4km | 1h15 | 寶蓮禪寺、心経簡林 | |
⑤ | 7.5km | 2h45 | 草原 | |
⑥ | 2.5km | 1h | ||
⑦ | 10.5km | 3h | 海沿い | |
⑧ | 5.5km | 1h30 | 大浪湾村 | |
⑨ | 6.5km | 2h | 石壁水塘ダム | |
⑩ | 6.5km | 2h | ||
⑪ | 4.5km | 1h15 | 引水道沿い | |
⑫ | 9km | 3h | 芝麻湾道~水牛 |
【アジアの歌姫】
下山してバス停に向かっていると、『時の流れに身をまかせ』(中国語バージョン)を歌いながら歩いているおばさんがいた。
テレサ・テン(鄧麗君)は、台湾出身だが、香港でも人気だと実感した。(お墓は基隆郊外にある)
【天后廟について】
香港島、九龍には、天后廟がある。
上の写真はラマ島の天后廟。
媽祖廟(まそびょう)とも言う。
台湾の人も媽祖の神様を信仰している。
総本山は、福建省・湄洲島にある。
海の女神で、宋の時代、旧暦3月23日、湄洲島で生まれた。
幼い頃から頭脳明晰だったが、数え16歳の頃より霊力を得るようになり、天候の変化を預言したり、雲に乗って大海を越え、遭難した人を救助したりしたため、「神女」「龍女」と呼ばれるようになった。またふだんは薬草を使って人の病を治したりする、慈悲の心に溢れた人物だった。
しかし雍熙4年(987年)重陽節(旧暦9月9日)の前日、28歳の林黙は「風塵にまみれたこの世界にいたくありません。明日、重陽のよき日に私は山に登り、みなさんとお別れします」と家族に告げ、翌日湄洲の岬に登り、そのまま昇天してしまった。
その後湄洲の人々は林黙の昇天した岬に祠を建て、「媽祖」と呼んで信仰するようになった。(中略)
媽祖廟が1年じゅうで最も賑わうのは、媽祖の誕生日の旧暦3月23日と、昇天日の9月9日だ。何千、何万という台湾人がこの日をめざして湄洲に押し寄せるため、通常のフェリー運航ではとうてい間に合わず、この両日には夜明け前から1日中、フェリーが台湾人を運び続けるのだそうだ。(P176「謝々!チャイニーズ」星野博美)
【車と道路事情について】
車は日本と同じ左側通行。
もし車を自分で運転したらどうなるか、と思って道路を見ていた。
道路にロータリーがあるが、標識を瞬時に読み取って方向を見定める能力はない。
皆さんスピードが早く、もたもたしているとクラクションを鳴らされる。
運転するのは相当なストレスと思う。
いずれにせよ、レンタカーは無理。ホテルに駐車場がないし。
なお中国本土では、車は右側通行。香港から本土に行くと、どこかで切り替えるのでしょうね。
【MTR事情について】
先日も書いたが、八達通(オクトパス)は便利。
日本人が技術提供して、『置くとパス』が語源、という説もあるそうだ。
電車に乗るといつも、『乗客が降りてから乗って下さい』、と放送される。
降りる前に乗ってくる方がいて衝突する。
列車やバスのマスク率は、2、3割くらい。
座席は、台湾同様にプラスチック。(そう言えば、30代くらいの女性に、台湾で座席を譲られた。さすが儒教の国、と感心したが、後で微妙な心境になった)
【持久力で困ったこと】
トイレに困った。
歳と共にトイレが近くなった。
駅にトイレがないので人に聞くと、マクドナルドを指さされた。
脚力より、トイレの持久力が無いのが困る。
しかも、鍛えようがない。
そこが問題。
【早朝の風景について】
早朝駅に向かっていると、通学の子供を見かける。
母親に連れられている子もいれば、単独で電車に乗ってる子もいる。
制服をきている。
日本人と区別がつかない場合がある。
しゃべっているのを聞くと、『对,对,对』と言ってるので、中国人だな、と。
【身だしなみ】
服装は清潔を心がけている。
ヒゲも毎日剃っている。
昔スイスで、無精ヒゲを生やしてたら、道を聞いても避けられた。
レストランでも、隣の客にいやがられた。
それ以降、できる限り小ぎれいにしている。
それでも今回、荃湾で若い女性にMTRを聞いたら、逃げるように避けられた。
少しショックだった。私の外見はいたって普通。何か堅気じゃない雰囲気を醸し出していた、ということはないはず。
【ホテルについて】
泊まったホテルは、Ramada Hong Kong Grand View(華美達盛景酒店)。
HISから予約して、日本であらかじめ支払を済ませておいた。
場所は佐敦なので便利。
MTR佐敦からホテル・・・5分~10分
佐敦から空港・・・約45分=佐敦~茘景~青衣~機場(Airport)
(香港~機場=エアポート・エクスプレスは、少し高い)
10日間で115,280円、朝食付き、毎日、ベッドメーキングして、ゴミ箱も処理、
アメニティも取り替えてくれる。
水のペットボトルも、毎日補充してくれた。
バスタオルはあるが、普通のタオルがない。
洗顔石けんも必要。
トイレでは、トイレットペーパーを流すかどうか迷った。
中国と香港のホテルでは、紙を流してはいけない場合がある。
詰まるから。
フロントに聞くと、大丈夫、とのこと。
ちなみに単語は、flushを使った。
トイレとシャワールームが狭いのが難点。
もし次回泊まるとしたら、部屋のグレードを上げる、という手もある。
でも、値段も一気に上がるでしょうね。
ビュッフェ形式の朝食・・・おかゆとたまごが良かった。
いつもこんな内容でチョイスして食べていた。
最初、青島(チンタオ)ビールを飲んでいた。
味覚って保守的なものですね。
結局、スーパードライ+柿ピーになった。
【毎日の晩飯について】
下の写真は、いつも行く大衆食堂、ラマダホテルを右に出て1分くらい。
右に座っている方がメニューを聞いて、お勘定をしてくれるおばさん。
おしぼりは出ないので、自分でウェットティッシュを用意する。
【お薦めメニュー】
ホイコーロー(回鍋肉)
トンポーロー(豚の角煮飯)
餃子入りワンタン麺
シャンピン
【星野博美作品と香港について】
「転がる香港に苔は生えない」は、好きな作品。
深水埗の鴨寮街に住んでいた、と書かれている。
どんなとこだろう、と思って訪ねてみた。
これぞ香港と行った濃度の高い街だった。
(もし、同じ香港にいても、生活も行動も重なりそうにない)
【セコム】
終活の一環で、白骨化しないようにセコムと契約している。
急に成仏しても大丈夫。
防犯も兼ねて、家中センサーだらけ。
費用は、毎月6,930円支払っている。
もったいないと思うが、旅行時には値打ちがあると感じる。
安心して留守にできる。
【最後に】
よく10日間、足と体力が保った。
KEENの靴は、私に合っている。
これで、杖をつきながらえっちらと歩いた。
(ザックはグレゴリー18)
けっこう緻密な登山計画書を作成して臨んだが、
現地に到着して、白紙に戻してしまった。
気分、天気、体調などが絡み合う。
いつも前日に、次の日の計画を考えた。
当日になってもどこに行くか迷っているときもあった。
もし、道を間違えたり、怪我をしたら、遭難の危険がある。
その場合、広大な香港のどこの山にいるのか特定できない。
そこで、毎日いとこにLINEを送り続け、どこに行くか知らせた。
他にも日本の友人に状況を知らせてから歩いた。
煩わしい思いをさせて申し訳ない。感謝。