ポンポン山に登ってきた。
先週登ったので、今週は休もうか。
迷ったけれど、結局、決行した。
先週の雪はとけて、半分以上が泥道に。
よさそうなところを写真に撮った
まもなく山頂
ここが山頂678m
快眠、快食、快便は、生活の基本として心がけている。
クライミングの為には、特に、メンテをしていない。
皆さんは、アイシングとかしてるのでしょうか?
でも、冬になると、指先が硬くなって割れてくる。
「ヒビケア」は高いけど、一番効く(ように感じる)。1382円
写真に写っている固形半球は、同じジムのKさんが作ったもの。
ジムでの評判もよく、私も使わせてもらった。
成分は、ミツロウ、ホホバオイル、シアバター、とある。
片渕須直監督の「この世界の片隅で」が良かったので、他の作品を観てみよう、と。
「アリーテ姫」2000年
「マイマイ新子と千年の魔法」2009年
「アリーテ姫」は東映の雰囲気を感じる佳作である。
「マイマイ新子と千年の魔法」は、技術的にも完成されている。
どちらも面白かったが、一般ウケじゃなく、マニアウケ。
ヒットした「この世界の片隅で」との違いは何か?
…なにより原作が良かった。そこが違う。
忠実に再現するだけでもヒットしたと思う。
片渕須直監督は、さらにプラスアルファの表現も加えた。
そこが高評価+興行としても成功した理由と思う。
「こんなわたしで、ごめんなさい」平安寿子
デビュー当時から巧かった。
それは今も健在。
文章も私の好み。
シニカル&アイロニーでユーモアもある。
特に短編が巧い。
短編の名手と言えば、ロバート・シェイクリイを思い出すけど、
日本で言うと「ガール」の奥田英朗さんか?
私は平安寿子さんも、かなりのレベルと判断している。
P8
悪魔に魂を売ったがごとく、バカに景気がよかった1980年代末の20代たちは、高収入、高学歴、高身長を相手に求めたという。
そんなわがままが言えたなんて、信じられない。大体、この日本に三拍子揃った男がいたのか!?
P88
老後の安心のために結婚し、子供を産むなんて、不純だ!
などと正論をぶつには、泉は世間を知りすぎている。介護が必要な弱者となったとき、なんと言っても頼れるのは肉親だという現実を痛感する毎日なのだ。
仲が悪くても、家族は見放せない。それが人情というものだ。そのため底知れない軋轢も生まれるのだが、それでも、ことが起こると行政や警察は、血縁に責任をとらせようとする。
【参考リンク】
作家の読書道:第38回 平安寿子さん
【関連リンク】
「さよならの扉」平安寿子
「おじさんとおばさん」平安寿子
「神様のすること」平安寿子
「こっちへお入り」平安寿子
【平安寿子さんから中高年の皆さんへのお言葉】(他作品より)
五十を過ぎると、むしろ、跡がつくほど傷つく経験でなければ思い出になり得ないとわかる。人が自分の幸せに気付かないのは、ハッピーな経験ほど、メモリーにインプットされないからだ。
傷つかなければ、忘れてしまう。人間とはそれほど大雑把な生き物だ。
女であることはわたしの属性のひとつであって、全部ではない――これは、80年代フェミニズムのスローガンだ。
当時三十台の久美子は、こんな言い方をする女になりたくないと思った。
(中略)
ところが、更年期を過ぎたら、このスローガンがピッタリ!
解決できない問題を、いつも両手一杯に抱えている。立っているだけで精一杯。それが、五十台だから。
【ネット上の紹介】
欠点や弱点、悪い癖を自分から引きはがせずに、あがく女たちの悲喜こもごも。ユーモラスでシニカルな「平節」炸裂の短編集!名手の傑作コメディ7編!
土曜日、橋の上を通ると北摂の山々が見える。
なんと雪化粧ではないか。
それなのに、私は歯医者へ…。
意気消沈したが、「日曜に行こう」、と気分を切り替えた。
登山口…うっすら積もっている
このあたり比較的積もっている
ここが山頂
気温はあまり低くない…これでは積もらないはずだ
顎関節症で歯科受診、2回目。
マウスピース(スプリント)が出来てきた。
寝る前に装着する。
歯を食いしばって寝るのが、原因である。
これで痛みが軽減できたらありがたい。
本日の費用¥4880円也。
再診46
リハビリ50
処置1530
1626×3割負担=4880
ダイエーで、『シールを集めてピーターラビットをゲット』、って企画があった。
シールを集めると、それに応じたぬいぐるみがもらえる。
私も、3か月くらいかけてやっと入手。
何種類かあって、ベンジャミンを選んだ。 (30%=950円が自己負担)
時々眺めて心をなぐさめている
デコちゃん、こと高峰秀子さんの『悩みの相談室』。
山あり谷ありの人生を送ってこられた方だけに、
様々な悩みを一刀両断にしてくれる。
相談:女性の扱いが苦手で、いつも「お兄さんみたい」で終わる
P134-135
いまどき、あなたのような、よくいえばナイーブ、悪くいえばカッタルイ男性が存在するなんて、まったくもってオドロキ……。いえ、それよりさきに「面倒みきれないヨ」といったところです。
相談:病気休職中、上司の冷たい言葉やイヤミが悔しい
P160-1611
はっきりいえば会社は「あなたをもう必要としていない」のかもしれません。
いっそのこと、いまの職場に復帰するのを断念して、ほかの職場を見つけたらいかがでしょうか。
相談:夜「死」について頭がいっぱいになり、怖くてたまらない
P182-183
スポーツ、ボランティア、近所のゴミ掃除、家事の手伝い……なんでもいいから身体を動かすこと、汗して働くことです。
つまり、いっちゃあなんだけど、あなたはヒマなひとなんですよ。
【ネット上の紹介】
人生の達人が遺した、最初で最後の“直接指南”。あの苦労人・高峰秀子が、あなたの悩みに答えます。厳しく、温かく、端的に…こんな見事な回答があるだろうか!一つ一つの答えの中に高峰秀子の愛情が、知性が、深慮が、そして自身の熾烈な半生が見えてくる、希少な一冊。
[目次]
夫婦―悩みのない夫婦こそ問題あり
親子―老いても子に付かず離れず
兄弟―「近くて遠い」のが兄弟
嫁姑―どんなにイヤでも順々送り
恋愛―うまくいっても新たな悩みが…
世間―とかくに人の世は住みにくい
コンプレックス―心のシコリがあなたです
「虫たちの家」原田ひ香
九州にある孤島と東京にまたがってストーリーは展開する。
「虫たちの家」は一種のシェルター。
インターネットで被害にあった女性が共同生活を送っている。
そこに新たな入居者・母娘が入って、結束が崩れてくる。
緊迫したストーリー。
過去のエピソードとカットバックしながら重層的に描かれる。
一気に読ませる内容だ。
【おまけ】
こんな作品も書くのか、と驚いた。
でも、私の好みは、「失踪.com 東京ロンダリング」や「彼女の家計簿」のような作品。
今回は、少し好みがずれた。
さらにクレームをつけると、ストーリーに無理があるように感じる。
【ネット上の紹介】
九州の孤島にあるグループホーム「虫たちの家」は、インターネットで傷ついた女性たちがひっそりと社会から逃げるように共同生活をしている。新しくトラブルを抱える母娘を受け容れ、ミツバチとアゲハと名付けられる。古参のテントウムシは、奔放なアゲハが村の青年たちに近づいていることを知り、自分の居場所を守らなければと、「家」の禁忌を犯してしまう。『母親ウエスタン』『彼女の家計簿』で注目の作家が描く、女たちの希望の物語。
「週末介護」岸本葉子
エッセイストの岸本葉子さんが、自らの体験、5年間の介護について書いている。
さすが文筆を生業にされているだけあって、文章が巧い。
自分が感じた事、介護される側、周囲の人間関係について細やかに描写されている。
P245
息を「引き取る」の表現があるように、最後の息は吸うという。吸って、それきり後が聞こえず、
「もしかして今、亡くなった……?」
とベッドの足もとの方にあるモニターを見に行くと、少し間があって、再び吐く音がする。
文字どおり、息を吹き返すのだ。
女性への朗報
P270
50歳から婦人科でホルモン補充療法を受けている。更年期症状を緩和するとは知っていたが、婦人科の対馬ルリ子先生との対談で、女性の認知症リスクを男性並みに減らすことが期待できると聞き、次の月にはもう先生の診察室にいた。
【蛇足】1
介護は肉体的にも精神的にもしんどい。
兄姉や姉の息子と共に、介護を分担されている。
羨ましいかぎり。
介護される父も、穏和な良い感じの方だ。
それも羨ましい。
それだけで、精神的なダメージは少ない、と思う。
介護は、する方、される方の共同作業だから。
【蛇足】2
先日読んだばかりの「両親の送り方」(宮子あずさ)と、つい比べてしまう。
「週末介護」の方がずっと内容は充実している。
このあたり、プロの作家と、素人の違いでしょうね。
宮子あずささんも両親を看取り、看護師としての経験も豊富、東京女子医科大学大学院博士後期課程修了。
即ち、「知識も経験もある」、ってやつだけど、それと読ませるテクニック、表現力は別物なんでしょうね。 (論文としては立派でも、心に届かない)
【参考リンク】
岸本葉子公式サイト
【ネット上の紹介】
高齢の父は穏やかではあるが認知症。自分の家の近くに父のマンションをローンで購入。きょうだいや甥たちも集まり五年の介護の日々。仕事との両立、親の変化への覚悟、お下問題、介護用品あれこれ…細々とした日常に介護の本質が宿る。父を送り一年。さびしいけれど、どこかスカスカした自由もある。親のことも自分の老後も気になる世代の「あるある」の日々と実感を、実践的かつ飄々と、ときにしみじみと綴るエッセイ集。
[目次]
みんなで分ければこわくない?
おしゃれとファッション
散歩にお出かけ
家でできるレクリエーション
トイレとテレビ
お風呂と洗濯
小さな大冒険
介護保険を利用する
入院、退院、また入院
「そのとき」が来た
振り返ることごと
そして第一歩
「花や散るらん」葉室麟
「忠臣蔵」裏面史が描かれている。
こういう経緯があったのか、と感心した。
京都と江戸にまたがって物語が展開する。
京都言葉が駆使されるが、けっこう決まっている。
作中、京女が「許さしまへんえ」と静かに言うシーンなど、怖い。
前半ゆっくり流れ、後半から怒涛の展開で面白くなり、一気に読み。
読み終わってから分かったのだが、雨宮蔵人と咲弥が登場する本書は、
「いのちなりけり」の続編だそうだ。知らなかった。
いずれ読んでみようと思う。
P236
「ひとはいつか必ず死ぬものでござる。いくら恐ろしくてとも死なぬわけにはまいらぬ。ならば、おのれがもっとも生きたいように生きるしかござりますまい。たとて、それで死が早まろうとも」
【おまけ】
浅野内匠頭が、どうして吉良上野介に松之大廊下で切り掛かったのか、
そこに至った心理を、もっと突っ込んで描いて欲しかった。
【ネット上の紹介】
京の郊外に居を構え静かに暮らしていた雨宮蔵人と咲弥だったが、将軍綱吉の生母桂昌院の叙任のため、上京してきた吉良上野介と関わり、幕府と朝廷の暗闘に巻き込まれてしまう。そして二人は良き相棒である片腕の僧、清厳とともに江戸におもむき、赤穂・浅野家の吉良邸討ち入りを目の当たりにする事となるのだが。