【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

freefan75号

2017年05月31日 20時23分10秒 | 読書(山関係)


紹介するのが遅くなったが、5月中旬頃freefan75号が届いた。

熊野ボルダリングエリアが発表されている。
いつか行ってみたい。

さらに、読むべき箇所はP20-P23
「カラビナの破断事故を防ぐために」。
特に、しなやかさに欠ける太い劣化したスリング、極端に短いスリング、ハンガー側も回転防止のゴムなどを付けたクイックドローは、ロープの流れに追従。ねじれを吸収しきれず、カラビナがボルトから外れやすくなる(写真10)。
 最近各メーカーから発売されている、しなやかなダイニーマ製で長めのスリングを用いたクイックドローはロープの流れにドローが追従し、外れにくくなっている。
(ここの文章が変…(正)ドローが追従せず)

ところで、JFAウエブサイトを見ると、城ヶ崎の崩落について報告されている。
次にリンクしておく。
城ヶ崎で大規模な崩壊

【閑話休題】
最近、ギアで気になったのが、8の字結びに関するもの。
アイデア商品だ。
O-Key=8の字結びが楽にほどける画期的なギア


ほしだカップ2017

2017年05月30日 20時41分21秒 | クライミング(コンペ、国体)

日曜、ほしだカップ2017が開催された。
リザルトをリンクしておく。

https://drive.google.com/drive/folders/0B4Mn_S_vLy5YYkFxWmVveTBSM0E?usp=sharing

結果を見ると、予選完登者11人。
結局、タイムにより、決勝進出者を6人にしぼったようだ。
一般に、リードクライマーはベテランほどゆっくり登る。
“slow and steady wins the race”が裏目に出てしまったか?
予選設定12-くらい、と聞いている。
決勝設定は13bくらい?


北摂図書館広域利用

2017年05月28日 20時38分19秒 | 身辺雑記

ローカルな話題で申し訳ない。
でも、私にとっては重要なトピック。
7/1から、北摂地区の図書館で、広域利用が可能になる、と。

例えば、私の住所地の図書館では、次の本が在架していない。
 「戦争が遺したもの 鶴見俊輔に戦後世代が聞く」
 「家族の悩みにおこたえしましょう」
 「落語の国からのぞいてみれば」
 「伝説の天才柔道家西郷四郎の生涯」
 「アーネスト・サトウの明治日本山岳記」
   「定年後に泣かないために、今から家計と暮らしを見直すコツってありますか?」
ところが、高槻市では在架している。
「戦争が遺したもの」なんて、鶴見俊輔、上野千鶴子、小熊英二、という豪華メンバーによる鼎談。
どうして入荷しないの?
深井智朗氏の「プロテスタンティズム」も、他市では在架済みだし。
私の住所地の図書館はどうなってるの?!

でも今後、このシステムにより、他市に出むきさえすれば、利用可能となる。
ありがたいことだ。
今後、「予約」「配送」が出来たら、なお嬉しい。
人気作品だと、「貸出可」になるのはずっと先になるし、他市に出むくのは手間だから。


すだれ入替

2017年05月28日 20時29分52秒 | 身辺雑記

すだれを新しくした。

とりあえず2枚

花の苗も9つ買ってきて植木鉢の内容を一新した


「二千七百の夏と冬」荻原浩

2017年05月27日 08時12分03秒 | 読書(小説/日本)


「二千七百の夏と冬」荻原浩

縄文時代から弥生時代への移行期の話。
縄文人・ウルクは十五歳。
狩りをして暮らしている。
ある日、禁忌の南の森でカヒィという少女と出会う。
前半はゆっくり物語が流れ、縄文人の暮らしが描かれる。
後半、ウルクが村を出ることになる。この下巻から面白くなてくる。

【おまけ】
同じような作品でエイラのシリーズがある。(こちらの方がわくわく感が上)
中村妙子さん訳・評論社版が良い。
基本、「超訳」には反対だが、エイラシリーズに限って言えば、完訳版より面白い。
なぜなら、ホーム社・完訳版は、レディースコミックか?ってくらい原始人の性生活が描かれるから。
途中でうんざり…。



【ネット上の紹介】
紀元前七世紀、東日本―ピナイ(谷の村)に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だがそれは「災いを招く」と囁かれてもいた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。


「黒島の女たち」城戸久枝

2017年05月25日 21時00分42秒 | 読書(沖縄・八重山)


「黒島の女たち」城戸久枝

1945年、特攻隊は鹿児島の知覧、鹿屋、串良の飛行場から、沖縄目指して飛び立った。
しかし、全ての飛行機が沖縄に到着した訳ではない。
整備不良から、途中で墜落し、そのうち何人かが黒島に漂着する。
生き残った特攻隊員たちと黒島の人々との交流を描いたノンフィクション。

【感想】
城戸久枝さんと言えば、「あの戦争から遠く離れて」が有名。
私も読んだが、内容の濃い、素晴らしい作品だった。
本作は、それと比較するとイマイチ。
なぜなら、本来の内容は1章と2章で完了してしまうから。
残り6章まで、映画監督・小林広司さんとちえみさんの話に移行する。
それはそれで、読ませるんだけど…本筋はどうなったの?、と。
思い入れは強くても、作品としての完成度は低い。

【おまけ】
黒島という名の島はは日本中にある。
有名なのは、沖縄八重山諸島の「ハートアイランド」。
本作の黒島は、鹿児島・薩摩半島の南70kmにある島の事である。


小林広司さんの「黒島を忘れない」を先に読みべきだったかもしれない。


【参考リンク】
黒島について | 鹿児島県三島村
三島村ホームページ
黒島を忘れない 公式サイト

【ネット上の紹介】
1945年、春。6人の特攻隊員が、この島に不時着した。けんめいな介抱によって、いのちを救われた。あれから70年が過ぎて、いまでも交流は続いている。老いもあって、きずなは途絶える。記憶は風化される。それでも、あの戦争を語り継ごうとする人たちがいる。
プロローグ 船上にて
第1章 黒島の物語
第2章 黒島の長い一日
インターミッション 忘れられた島―
第3章 明るい母子家庭
第4章 サクラの家
インターミッション 最後の日
第5章 花になる
第6章 戦争を語り継ぐということ
エピローグ 忘れられない島


「橘玲の中国私論 」

2017年05月24日 20時21分28秒 | 読書(台湾/中国)


「橘玲の中国私論 」

中国に関する資料、評論作品は数多くある。
それらを著者がピックアップして、要領よく紹介されている。
著者は中国各地を訪問しており、人脈も持っている。
体験談、現地で出会った人の話も紹介されていている。

日本企業で働く中国人の不満
P85
①給料が安い
②中国人を信用しない(「器が小さい」と)
③細かな規則が多すぎる
④無意味な残業を強制させられる
⑤根回しのような暗黙のルールがある
⑥年功序列で昇進・昇級のキャリアアップが遅い
⑦日本人は終身雇用だが中国人には雇用の保障がない
⑧日本人は高給だが、それに見合う仕事をしていない

中国人が日本の役所を見学に来た話
P90
“ほら、日本では役人が住民にぺこぺこ頭を下げてるでしょ。これがほんとうの役人の姿なのよ”

P130-132
人口経済学からすると、2020年頃、中国バブルは崩壊するのではないか、と。
実際、読んでみて。



第一次大戦後のパラダイムシフトについて
P230-231
野放図な植民地獲得(帝国主義)がこうした悲劇を生み出したとの反省点から、アメリカは植民地の放棄と民族自決を唱え、英仏などの戦勝国も現状維持に傾いた。
この「パラダイム転換」によって欧米列強は中国への態度を大きく変え、アメリカは満州国建設に反対し、イギリスも不平等条約の改定に応じるようになった。
 もっとも第一次大戦後のパラダイムの転換は、英仏欄などの植民地利権には手をつけない不徹底なものだった。これが遅れて近代化した国々(ドイツ、日本、イタリア)の不満を生み、連合国(先行近代)と枢軸国(後進近代)のあいだで第二次大戦が勃発した。その終結によって帝国主義は全否定され、民族自決の新しい世界が始まったのだ。

P199
日中は隣国で、いまさら戦争をするわけにはいかない。友好以外の選択肢はないということは、両国民の対多数が同意するだろう。だとすれば今必要なのは、お互いのナショナリズムを認めつつ偏狭なナショナリズムから自由になることだ。

P211-212
江沢民(チアン・ツーミン)
胡錦濤(フー・チンタオ)
習近平(シー・チンピン)Xi JInping
毛沢東(マオ・ツォートン)Mao Zedong

【ネット上の紹介】
世界史上稀な鬼城-ゴーストタウン-を生み出した中国人とはどんなひとたちなのか? 橘玲が旅した驚きから考察した新中国論。「なぜ中国人はひとを信用しないのか」「なぜ中国にはヤクザがいないのか」「なぜ反日なのか」。中国人と中国社会の根底にある深い闇を暴いた!中国10大鬼城-ゴーストタウン-観光案内付き
巻頭特集 中国10大鬼城観光(内モンゴル自治区オルドス―“廃墟都市”観光のメッカ中国の不動産バブルがよく分かる
天津・浜海新区―日本からのアクセスが最良!北京から日帰り見学も可能 ほか)
1 中国人という体験(ひとが多すぎる社会
幇とグワンシ ほか)
2 現代の錬金術(経済成長を生んだゴールドラッシュ
鬼城と裏マネー ほか)
3 反日と戦争責任(中国のナショナリズム
謝罪と許し ほか)
4 民主化したいけどできない中国(理想と愚民主義
北京コンセンサス ほか)


「教養として知っておきたい池上彰の現代史 」

2017年05月23日 19時48分18秒 | 読書(小説/日本)


「教養として知っておきたい池上彰の現代史 」

現代史のキーワードを6つ設定して解説している。
①田中角栄
②東西冷戦
③バブル崩壊・リーマンショック
④北方領土問題
⑤自衛隊
⑥北朝鮮の核・ミサイル開発

田中角栄について
P47
マスコミから批判されるようなことがあったときに、側近が「なんでマスコミから批判されているのに、マスコミに向かって手を挙げてやらなきゃいけないんだ」と文句を言ったそうです。
 その時、彼はこう答えたそうです。
「カメラの連中も好き好んで来ているんじゃない。オレの写真が撮れないのでは連中も商売にならんだろう。いいじゃないか、手を挙げてやっても」




【ネット上の紹介】
田中角栄元総理って、そもそも何をした人?東西冷戦の東と西って、何?自衛隊員には、どうやったらなれるの?いまさら聞けない社会人の常識。
1 そうだったのか!!田中角栄―今、注目される田中角栄元総理。そもそも何をした?
2 そうだったのか!!東西冷戦―世界に多大な影響を与えた東西冷戦。どうやって始まり、どう終わった?
3 そうだったのか!!バブル崩壊・リーマンショック―「バブル以来の○○」「リーマンショック以来の○○」。枕詞にもなる「バブル」や「リーマンショック」って、いったい何?
4 そうだったのか!!北方領土問題―日本とソ連、ロシアの間に、領土をめぐって何があったか?基礎から知ろう
5 そうだったのか!!自衛隊―どうやったら自衛隊員になれるの?いったい何人くらいいるの?
6 そうだったのか!!北朝鮮の核・ミサイル開発―核実験に、頻発するミサイル発射。なぜやめさせられない?


翠黛山546m

2017年05月21日 07時17分15秒 | 登山&アウトドア(関西)

翠黛山(すいたいさん)546mに登ってきた。
眺めは良くないが、大原にある里山なので雰囲気が良い。
踏み跡が消えかけていたり、分岐点に道標がなかったり、
トレースしにくいので、注意が必要。


寂光院入口

登山口

鞍馬山のように木の根が露出している

山頂に到着

大原の里

【おまけ】
建礼門院が仏に備える花を求めて登ったと言われるが、けっこう険しい。
眺めも良くないので、ピークハントのメリットはない。
山頂まで登られたのだろうか?

阪急~四条河原町~祇園四条~出町柳~大原
(320+210+バス430)=960×往復=1920円


クライミング記事

2017年05月21日 06時43分10秒 | 読書(小説/日本)

大阪府枚方市にある常翔啓光学園中学高校にクライミングウォールが完成した、という記事。2020.5.20朝日新聞


「ダブルマリッジ」橘玲

2017年05月18日 20時17分34秒 | 読書(小説/日本)


「ダブルマリッジ」橘玲

商社勤務の桂木憲一。
かつて、フィリピン駐在の際、現地女性と教会で式を挙げた。
その後帰国して、上司の紹介で、日本人女性と結婚、娘も生まれて年月が流れる。
ある日、パスポート取得のために戸籍謄本をとると、現在の妻と並んで「ロペス・マリア」と記載されている。

これを契機に妻は弁護士に依頼、家庭は崩壊していく。
桂木とその娘・マリは、それぞれ別に、調査を始め、現地にも赴く。
後半は、フィリピンが舞台となり、いよいよ面白くなってくる。
著者は脱税に絡んだ作品が中心であったが、新境地である。
このような作品も書かれるのか、と驚いた。
今後も期待したい。

JFC=Japanese Filipino Children新日系フィリピン人
P118
「新日系人?」
「ええ。第二次世界大戦の終戦でフィリピンに住んでいた日本人のほとんどが本土に引き揚げましたが、彼らと現地の女性のあいだに生まれてフィリピンに置き去りにされた子どもたちが日系フィリピン人、1980年代以降、フィリピン女性が興行ビザで日本にやってくるようになって、彼女たちと日本人のあいだに生まれ、フィリピンで育てられた子どもたちが新日系フィリピン人なんだそうです」

【参考リンク】
「ダブルマリッジ」フォトツアー(フィリピンに行った気分になれるかも)
http://doublemarriage-tour.tumblr.com/

【おまけ】
私の使っているATOKでは、JFCと入力するだけでJapanese Filipino Childrenと変換した…社会問題として認知され定着しているということだ。

【ネット上の紹介】
大手商社五井商事の部長、桂木憲一がパスポートの申請のために戸籍騰本をとると、婚姻欄に、妻の名前と並んで、「ロペス・マリア」なるフィリピン人女性の名前が入っていた。いったいどういうことなのか。戸籍が乗っ取られたのか?そもそも、日本では重婚は認められていないはずではないか?市役所市民課の山下という課長補佐に問い合わせると、「刑法には重婚罪がありますが、民法では『配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない』として、当事者がその取消しを請求できると定めているだけですから、請求がなければそのままです」との驚くべき返事が返ってきたのだった―。


「裸足で逃げる」上間陽子

2017年05月17日 19時39分33秒 | 読書(沖縄・八重山)


「裸足で逃げる」上間陽子

沖縄の方は、温和な方が多い、と思っていた。
普通にDV男がいるし、暴力団もいるし、暴走族もいる。
DVを受けて、「裸足で逃げる」女性たち。
彼女たちに寄り添った記録である。

P6
私たちは生まれたときから、身体を清潔にされ、なでられ、いたわられることで成長する。だから身体は、そのひとの存在が祝福された記憶をとどめている。その身体が、おさえつけられ、なぐられ、懇願しても泣き叫んでもそれがやまぬ状況、それが、暴力が行使されるときだ。そのため暴力を受けるということは、そのひとが自分を大切に思う気持ちを徹底的に破壊してしまう。

P77
沖縄の非行少年たちには、先輩を絶対とみなす「しーじゃー・うっとう(先輩と後輩)」関係の文化がある。

堕胎手術3日後にキャバクラに出勤した京香
P182
客のすすめる強い酒を飲むと、京香はすぐに出血した。
だが京香はその席を退席しなかった。自分にその席につくように言ったボーイに、
「ナプキン買ってこい!走って買ってこい!」というと、ボーイが買ってきたナプキンで処置を済ませてもう一度その席に戻り、今度はその客を酔いつぶした。

【ネット上の紹介】
沖縄の女性たちが暴力を受け、そこから逃げて、自分の居場所をつくりあげていくまでの記録。
まえがき―沖縄に帰る
キャバ嬢になること
記念写真
カバンにドレスをつめこんで
病院の待合室で
あたらしい柔軟剤 あたらしい家族
さがさないよ さようなら
調査記録


中野京子さんと平野啓一郎さんの対談

2017年05月17日 19時36分03秒 | 読書(対談/鼎談)

中野京子さんと平野啓一郎さんの対談がネット上で読める。

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20170509/Bunshun_2325.html


「中野京子と読み解く運命の絵」中野京子

「マチネの終わりに」平野啓一郎


スポンサーロゴ制約

2017年05月16日 19時26分53秒 | クライミング(一般)

スポンサーロゴ制約に関するクライミング記事…2017.5.16朝日新聞・夕刊


「これは経費で落ちません!」(2)青木祐子

2017年05月15日 19時22分15秒 | 読書(小説/日本)


「これは経費で落ちません!」(2)青木祐子

シリーズ第2作目。
前作が良かったので、引き続き読んでみた。
レベルを保っている、今回も楽しめた。
前回も書いたが、経理部の森若さんのキャラクターが良い。
会社の飲み会も、女子会も参加せず。
誰とも一定の距離を保っている。


しかし、経理をしていると、上下関係なく、各部署の人々とかかわらざると得ない。
提出される領収書から、人柄・人格が見えてくる。
こうして、オフィスの人間模様が描かれる。

【おまけ】
願わくば、太陽との関係は一線を越えないように。
それだと、普通のオフィス小説だ。

【ネット上の紹介】
経理部の森若沙名子、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内のいろいろな人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとには関わりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張…それは本当に必要なものですか?